愛しの座敷わらし 下 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 135
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646088

感想・レビュー・書評

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  • 映画は観てないけど、ほんわかして良いお話だったー。

    お菓子やおもちゃが好きだけど遊び方を知らなかった座敷わらし。おかっぱに切り揃えた後ろ髪に、ちょんちょこりんの前髪。紺絣の着物に裸足。飴でも含んでいるようなぷくぷくのほっぺ。
    智也がけん玉をやって見せたら(失敗でも)

    ほわぁ と口を菱形にして驚いて。可愛すぎる…!
    ラストがこれまた良かった。あったかい気持ちになれます。

  • さすがに下巻の展開は早いし、グングン読ませてくれる。
    解説が「水谷豊」となっていてビックリしたらすでに2012年に映画化されていた。どんな風にお父さんを演じているのだろうか?ちょっと観たくなった。
    それぞれに悩み多き家族が、バラバラの状態から、座敷わらしを通じて家族の絆を深める。荻原ワールドといえば典型的ではあるのだが、読みながら自分の顔が穏やかになってるのではないかと思わせる結末が良かった。

  • 映画「HOME 愛しの座敷わらし」の原作です。
    ほのぼのとする一冊です。(横山)

  • 荻原さんの家族の描き方や物語の柔らかい空気感が心地よくて、読んでいて安らぎます。

    “座敷わらし”の存在が中心にあって、家族が少しずつその存在に気付き、気持ちの変化とともに家族の絆が深まっていく。
    「ふわぁ。」
    座敷わらしのもらす声がなんとも可愛い!
    小四の智也とのやり取りが微笑ましくてほっこり♪二人のシーンがすごく好きでした。

    座敷わらしの存在については、「間引きされた子どもの化身」だという悲しい言い伝えがある。
    そんな座敷わらしが初めて心から楽しそうに笑うシーンでは、温かい気持ちで胸がいっぱいになりました。
    クスッと笑えて心温まる。ありふれた家族間の小さないざこざすら愛しく思えてくる荻原マジックに浸りました。
    面白かったです。

  • 要するにこの書は現在の事実なり。
    遠野物語の序文にこう書かれてます。
    東北では、座敷わらしは身近で当たり前の存在、らしいです。まじか。

    それにしても…かわいい。
    そして、とても、哀しい。
    方言で語られ、標準語で言い直される言い伝え。読むのが、とても辛い。
    それに続くシャボン玉のくだり。もう、かわいいと哀しいの綯い交ぜ…

    そんな彼?彼女?を、はじめは怖がりながらも、徐々に愛しく想い始める高橋家の面々。
    見えたり見えなかったり。家族の絆って、見えないけれど確かにそこにあるものですよね。

    一行だけの最後のページ。よかったー。

  • 座敷わらしは象徴であって、離れてしまうものは多いだろうけど、最後の一言で何もかもが吹き飛んだ。
    色々な事を前向きに捉えて行動できるようになった一家は、きっとどこでも大丈夫。
    そう思わせてくれる最後だった。
    付いていきたいと思える一家に会えたことも、良かった。

  • ライトで面白かった

  •  じんわりといい話だった。

     家族関係が上手くいっていない一家が都会から田舎に引っ越して、不思議な体験をして一つにまとまり、そしてまた帰っていく。
     その中にいたのが座敷わらし。
     姿が見えたり見えなかったり。座敷わらしが何かをするわけではなく、ただの現象として登場する。

     座敷わらしを話題にして、友人ができ、近所づきあいがあり、そして家族がまとまる。
     何かをするわけではないのに、座敷わらしは子どもで小さくて危なっかしくて、ついつい力を貸してしまいたくなる。

     こんな話があってもいいなぁと思った。

     そして早速「座敷わらし 旅館」を検索しているのである。
     一度お目にかかりたい。

  • 上巻とは打って変わって絵に描いたように、じゃなかった文字に描かれている通りにアップテンポで話は進む。座敷わらしの伝承が語られた後に一番仲の良い智也と“二人”でシャボン玉で遊ぶくだりでは「シャボン玉」の歌の歌詞の解釈を知ってしまった故に座敷わらしの楽しそうな姿の描写の切なさ、やるせなさに胸が締め付けられる思いが。「幸せのヒント」とも言えるさりげなくセリフに紡ぎ込まれた金言も非常に上手い。ラストの一行は久しぶりに小説を読んで胸がグッと熱くなる。間違いない荻原浩作品のベストと言ってしまおう。異論は認めないっ!

  • 家族再生モノ…とかなんとかいいながら読みはじめたが、結局さわやかな、ちょっと幸せな気持ちになるお話だった。座敷わらしが可愛い。
    夏休みに読むのにぴったりな本。

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著者プロフィール

1956年埼玉県生まれ。広告制作会社勤務を経て、コピーライターとして独立。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞、14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞、16年『海の見える理髪店』で直木賞を受賞。「ユニバーサル広告社」シリーズ、『神様からひと言』『砂の王国』『金魚姫』『海馬の尻尾』『楽園の真下』など著作多数。エッセイに『極小農園日記』、漫画に『人生がそんなにも美しいのなら 荻原浩漫画作品集』がある。

「2021年 『それでも空は青い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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