錯覚 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.23
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本棚登録 : 137
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646125

作品紹介・あらすじ

結婚直前に事故で失明した菜穂子は、担当医から人工眼の埋め込み手術を提案される。婚約者に見放されることを恐れた彼女は、まだ動物実験の段階だと知りながらも承諾し、光を取り戻した。しかし、ある事件の目撃者になったことから、その未来に暗雲が漂いはじめ…。

感想・レビュー・書評

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  • 事故。本当に怖いな・・という思いと、誰しも大なり小なり、「自分のせいではないのに、不幸を背負いこんでしまう」事態は経験があり(確かに視覚を失うかどうかといったほどではなくても)それらをどう受け止めて前に進んでいくのか?他人との関係はどう気付いて行くのか?一番苦しいのは自分だとしても、それに接していく周囲の迷いみたいなものをどう受け入れて行くのか?といった問題に迫ったと思える作品で、いろんなことを考えるきっかけをもらった気がした。何かのせいにして不幸に酔うことは優しくても、それを受け止めていくことのむずかしさを感じながら、それらができる人であり、そういう人たちをしっかり見守って行ける人でありたいな・・と思った。

  • 仙川環の医療本は、読者の方が先に気が付くことが多いんじゃないかというストーリー展開だけど、今回はなかなか理由がわかりにくかった。しかし眼下の医療は本来はどこまで進んでいるのだか。さすがにこれはちょっとSF的な設定だと思った。

  • 失明した女性が受ける臨床試験にまつわる殺人事件。女性の絶望と成長も交えながらのサイエンスサスペンス。ハッピーエンドのラストにうるうる。

  • 「錯覚」というタイトルに興味を持って読みましたが、内容は・・・普通でしたね。淡々と進むストーリは読後に特に余韻が残るような感じはなかったです。

  • 強くなった菜穂子さん素敵。
    揺らぐ気持ちもわかるけどそれを見せられた時点で
    冷めそうなのが私の敗因かと;

  • 著者らしい医療に絡んだ物語です。
    それにしても人工眼は現実味が薄すぎて行き過ぎた感じがした。

  • ハッピーエンドがうれしいライトミステリー

     人工義眼をトリックに用いた物語。人物、特に女性のイメージが平坦で、モノトーンのお芝居って感が先行するが、これも失明もしくは弱視のヒロインだから、演出と言えなくもない(ぜったいに違うと思うけど)。

     さくっと一気読みできるリズム感とヒロインの喜びで終るから、後味がいいな。

  • サクッと読めました。ミステリとしての内容より、主人公の立ち直り過程が読ませました。諦めなければならないことを諦める勇気、だったかな?重い言葉だなと…

  • 仙川作品では初めて、最後にちょっとウルっときたかも。結構評価の高い作品だったのがうなずけた。残念ながら途中で犯人が浮かび上がってくるのはいつものことだけど、一応ひっかけも作ってあったし、何より、サーッと読めて楽しめた。前向きになっていくには、つらいことを乗り越えてこそ、という作者の人生観と、本当の意味で前向きな生き方ができるようになった主人公の変わり様がさわやかでよかった。

  • お得意の医療関連ミステリー、手腕はさすが。途中で真犯人がみえみえなのが、ちょっと・・だけど、十分楽しめた。

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著者プロフィール

仙川 環(せんかわ たまき)
1968年、東京生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。1993年に日本経済新聞記者となり、医療技術、介護、科学技術の分野を担当しながら小説を執筆。2002年に『感染』で、第一回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。
代表作にテレビドラマ化された『終の棲家』。

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