- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022646286
作品紹介・あらすじ
獣肉を扱う「百獣屋」は、あらゆる問題事を請負う御助宿。ある日、米問屋のあるじが夜盗に殺され、遺された妻が幼い息子と共に訪ねてきた。犯人は五年程前から跳梁跋扈し恐れられていた盗十郎一味らしい。形見として残った脇差を託された十四郎らは敵討ちの助太刀をする。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
御助宿控帳の4~諏訪町の米問屋が押し込みに遭って主人が斬り殺され千両を越える金が奪われた。妻が斬った相手を見ていて左眉の脇に切り傷を覚えていた。5年前に暗躍した盗十郎一味の仕業であり,侍も3名加わっている。御助け宿には妻女が十両ばかりを用意して敵討ちを依頼する。茂十は渋い顔だが,十四郎らは快く引き受ける。二軒目は材木問屋で,手口は同じ。大店は心配して3軒が揃って泊まり込みの警備を依頼してきた。6名が別れて泊まり込むが,案の定,十四郎と助八が泊まり込んだ村沢屋に押し込みがあったが,ただならぬ気配に気付いた十四郎は土間でこれを迎え撃って,撃退した。頭目は切っ先を地面すれすれに構える遣い手だ。盗賊のことは盗賊に聞くのが一番と,元女掏摸のお京の伝手で,5年前斬り殺された手先の線から追っていき,頭目を除く一味は炙り出されてきた。尾行するとある材木問屋が狙われていることが判明し,茂十が乗り込んで押し掛け用心棒を引き受けて4日目,頭目が台所付近から侵入し,表の潜り戸を開けて一味を引き入れ終わったところで,十四郎・伝海・波野らが迎え撃つ。波野が胴を切り割った侍は御家人。逃がしたのは頭目一人だった。瀕死の御家人を家に連れ帰ってやると約束をすると,伊賀者の盗十郎が盗人宿の離れに居ることが判明した。払暁を待って,波野と十四郎が乗り込む~毎回,十四郎は傷を負うんだけど,主人公だから軽傷だ。このシリーズは特に物語の成長がないから,どれから読んでも大丈夫。キオスクで買って電車で読んで,読み終えたらゴミ箱にポイッという感じの本だね