早刷り岩次郎 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 63
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646323

作品紹介・あらすじ

深川で版木彫りと摺りを請け負う釜田屋岩次郎は、速報を重視した従来とは全く異なる瓦版「早刷り」を目指していた。一方、それを快く思わない本所の瓦版屋・初田屋昌平は悪辣な妨害を始める…。江戸の職人気質を存分に描く痛快長篇時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 山本一力の江戸時代の深川を舞台にした爽快な小説ですが、本作は、早刷りという現代の新聞にあたる読み物業を新たに起こした常盤屋の頭である岩次郎を主人公に、岩次郎の早刷り業に賭ける信念や覚悟が、いわゆる社員全体にしっかりと伝わり、紆余曲折ありながらも大きな評判を呼ぶ商いに育っていく姿が爽快でした!
    商売敵(ライバル)?であり、商売の邪魔だてをする初田屋を潰しにかかるのか?と思いきやライバルがいなくなっては、ビジネスそのものが成り立たない(1人勝ちでは成り立たない)という考え方もあっぱれでしたね!
    経営者向けビジネス書としても通用するのではないか?と思える一冊でした!

  • 本作は「幕末のカリスマ経営者・起業家の奮戦」で、「日刊紙の“はじめて物語”」という感で愉しい他方、「企業間または企業対権力の“対決”」がスリリングで、更に「現代にも通じる仕事や人の在り方」のようなモノを問うかのような内容まで含まれている。非常に面白い作品で、多くの皆さんにお奨めしたい。

  • 2013/05/22読了
    いまいち

  • 早刷り、という業界だけではなく、仕事に対する姿勢だとか、
    思いの熱さを感じることのできるお話。
    仕事というものは、やはり誰かと一緒にやるのだ、ということが、
    とても大きなことなのだろうと思う。

  • 江戸の時代に興した新しい商売
    早刷り
    毎日の出来事を聞き集めて、文字がよく読めない人にも解るように挿絵を多用して作った瓦版を毎日売る。
    そうまるで 新聞 のよう。
    売り人が立つ場所に、欲しい人が集まって買う。
    情報が命なのは同じ。人が欲しいと思える情報をいかに沢山集められるか。いかに伝わるような記事にするのか。
    率いる親方は大変だけど、売れる 早刷り を見るのは嬉しそう

  • 江戸時代のメディア、瓦版屋のお話。面白かった。

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プロフィール

山本 一力(やまもと いちりき)
1948年、高知県高知市生まれ。14歳で上京し、中学3年から高校卒業までの4年間の新聞配達でワシントン・ハイツ(最大規模の米軍基地)を担当、英語力を養う。英語力を活かしながら通信機輸出会社、大手旅行会社(近畿日本ツーリスト)、デザイナー、コピーライターなど十数回の転職を経験。
46歳の時、事業失敗で作った2億の借金を返済するために作家になることを決意。1997年『蒼龍』でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。2002年には『あかね空』で直木賞を受賞した。その他代表シリーズに『ジョン・マン』など。

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