クク氏の結婚、キキ夫人の幸福 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646422

感想・レビュー・書評

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  • 佐野洋子さんのきっぱりとした物言いが好きで色々読んできたが、これはちょっと毛色が違うかも。
    妙に生々しくて嫌らしく、滑稽。

    91年に書いて、書いたことも忘れていたと佐野さん自身があとがきで書かれている。

    「読み直したらいいも悪いもない、若かったなあ、元気だったなあという事だけである。

    すけべで嫌らしい。今七十二歳、すけべな事を思うことさえ忘れている。」には笑った。

    さらに解説で中島京子さんが、とある女性編集者から聞いた話。あの谷川俊太郎さんと二度目の結婚をした(当時50過ぎ)のが佐野さんで、それもお手紙(長いラブレターをいくつも書かれたらしい)だけで落としたなんて!

    その後六年で離婚してしまったお二人だけど、「百万回生きたねこ」の佐野洋子さんと谷川さん…なんとも情熱的で感性を刺激しあうご夫妻だっただろうなぁ。

  •  どこか不穏で狂気の匂いに満ちた作品。一見奇譚ものっぽいのですが、内容はいたって現実的だ。結婚生活における子どもの有無や、嫉妬が見せる幻想という名の事実。共感できるところや感慨に耽るところがあった。

  • 2013.4.1

  • ちょっと字が大きすぎでしょう…

  • 帯の「ズタズタ恋愛小説」にひかれて読んだ。30分ほどで読める短編2編。確かにズタズタ、痛かった。でも出てくる人たちが何だか愛おしい。何となく離婚されて何となく女かけもちして何となく結婚したクク氏もそれぞれな取り巻く女たちも、嫉妬のあまり幻覚見ては愛する人をひっかいて泣いて謝るキキ夫人も、されるがままのキキ氏もみんな。人間関係は身も心も痛くてなんぼ、どろどろしないと!と、本能を呼び覚ますようなお話。しかし評価は難しい本かも。

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