六月の夜と昼のあわいに (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
2.90
  • (6)
  • (20)
  • (48)
  • (21)
  • (11)
本棚登録 : 535
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646774

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 全10編からなる短編集。

    各編冒頭に、新鋭画家による絵と仏文学者杉本秀太郎氏による序詞が挿入されており、それにインスパイアされた恩田さんの不穏な雰囲気の小説が並べられている。

    小説というよりも奇想・エッセイ・詩に近い感じ。
    ある単語の連想から話があちらこちらへと飛び、起承転結もない。
    揺蕩うような文章に身をゆだねれば、書き手の視点と共に恩田ワールドをゆらゆら揺れながらさまようことができます。

    短編ひとつひとつの良し悪しを評価することもナンセンス。
    オチが無くても、物語が破綻していても、気にしない。
    この夢とウツツの境界が曖昧な世界に浸って自在に遊ぶことができる人だけが、この本を味わいつくすことができるのです。

  • 2017年2月2日購入。

  • 恩田陸の六月の夜と昼のあわいにを読みました。
    現代女性画家の絵画と俳句のお題からイマジネーションを得て恩田陸が幻想的な短編を書くという形式の短編集でした。

    絵画と物語のコラボレーションのを楽しみました。

  • 難解なストーリーばかりで私には合わないかな…

  • 杉本秀太郎氏の序詞を元に作者がイメージを膨らませて作った10の短編集。

    ミステリーやSF、ファンタジーなど様々なジャンル盛り沢山な内容。

    モチーフを元にイメージを膨らませたモノだけあって恩田作品にあらず。

    でも新しいコトのチャレンジに悪戦苦闘した雰囲気がとても伝わって来て、そいう意味ではいかにも恩田作品らしい。

    モチーフと内容がマッチした瞬間を垣間見ると、驚くとともに新しい可能性を感じさせられることを実感。

    次のチャレンジにまた期待。

  • どのお話も不思議な世界観でした。
    理解できない内容やけど、理解するんじゃなくて不思議な感覚を味わい、感じる本なんやろうと理解できない自分に言い聞かせました。

    6月中に読めてよかった。全体的にじめじめしてて6月っぽい。

  • 再読。短編集。全然覚えていないだろうなあ、と思いながらページをめくっていくと、案外記憶に残っていて意外。『ローレライ』の遭難を怖がる男に「あんたたちときたら、いつだって遭難したがっているくせに」と突き放す女性の声はシニカルで痛快。『窯変・田久保順子』の比類なき才能を潰してしまうことに気がつくことさえできない、大人の愚かさを突き放していて爽快。他にもねちっこくコワイとか、ぼんやりコワイとか、いろんな雰囲気が味わい深い。たぶん最初読んだときはわからなかったけど、2回目はわかる必要がないんだと感じられた。

  • かなり画期的な挑戦作ということでしたが、自分の知識や理解力を超えていた。
    残念。

  • 恩田陸大好きでもあるし、オマージュ・インスパイア・云々云々から始まるオリジナルとリスペクトを感じないパクリについて考えてみたかったのもあって、購入。他人の作品からどんな影響を受けて何を表現するのか、その過程がオリジナルでかつ最重要なんだという当然のことに気付く。序詞の味わいを堪能するにはまだまだだったけど、序詞やドローイングから恩田さんが受け取り生み出したその思考の過程も全然わからないけど、それぞれ恩田節(?)を感じる素敵な短編だった。また時間を置いて再読したい1冊。

  • 実験的作品…で、実際、いろいろと試しているのを見せられてしまった感じ。目が滑って内容が入ってきませんでした。悩みすぎて勢いに任せている感もあったり。う〜ん…

全41件中 1 - 10件を表示

プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。

恩田陸の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

六月の夜と昼のあわいに (朝日文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする