百獣屋の猛者たち 御助宿控帳 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646972

作品紹介・あらすじ

獣肉を扱う「百獣屋」は、あらゆる問題事を請負う御助宿だ。ある日、息子が美人局から金をせびられているので助けてほしいと父親から依頼がある。御助人の十四郎らが探っていくと、男女の恋心をもてあそび、金や命を奪っている、ならず者集団に辿り着く。書き下ろし第五弾。

感想・レビュー・書評

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  •  鳥羽亮 著「百獣屋の猛者たち」、御助宿控帳シリーズ№5、2013.2発行。百地十四郎、波野、黒崎、伝海、お京ら御助人の活躍するシリーズ、結構楽しみました。第5巻で終了のようです。
     鳥羽亮「百獣屋の猛者たち」、御助宿控帳シリーズ№5、2013.2発行、再読。№5が最終巻です。今回は女誑し(たらし)の政次郎が大店の娘を騙し金をせしめる悪党と大店の跡取りや旗本の息子を色気でたぶらかすおれんの2つの悪党グループに、7人の御助人が挑んでいく。話の展開は鳥羽亮さんのいつもながらの展開ですが、結構楽しめたシリーズでした。
     

  • 一冊飛ばしているようだ~米問屋の娘が溺死体で揚がったが親は入水したのではないと言い張っている。柳橋の老舗料理茶屋の主が,百獣屋に助けを願ってきた。息子が美人局に引っ掛かり,500両を要求されているという。懐の寒いお助け人たちは直ぐに引き受け,強面の稲造と別のならず者,牢人風の武士がやってきて,談判するが,捨て台詞を残したが,引き上げさせることに成功した。米問屋の相模屋からも,娘が男に入れあげているので,これを断ち切るように依頼があった。娘を尾行すると娘から風呂敷包みを受け取った男は浅草並木町の美乃屋という小料理屋に入っていく。美人局も娘誑かしも同じ仲間だと見て追い詰めていくが,連中は百獣屋を逆に襲う積もりらしい。待ち伏せして,破落戸一人を倒し,塒を探し当てて,牢人二人を倒し,主立った連中を岡っ引きに引き渡すことに成功し,礼金を懐に入れた~金額が前金百両,成功報酬二百両と豪勢だ。一両十万と考えているのだが,そうすると三百両は三千万円! そんな簡単に用意できる金ではないように感じるぜ

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著者プロフィール

1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒。90年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。近年は剣豪・時代小説の分野で活躍し、「はぐれ長屋の用心棒」「まほろし銀次捕物帳」「闇の用心棒」「八丁堀剣客同心」「流想十郎蝴蝶剣」シリーズなど作品多数。

「2023年 『剣狼の掟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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