読み解き「般若心経」 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 47
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647139

作品紹介・あらすじ

【文学/随筆】死にゆく母、残される父の孤独、看取る娘の孤独。苦しみにみちた日々の生活から、向かい合うお経。般若心経、白骨、観音経、法句経、地蔵和讃??詩人の技を尽くしていきいきとわかりやすく柔らかい現代語に訳していく。単行本ロングセラー、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • あまり深刻になるなって言ってくれているのかな。

  • 201508読了
    読みやすい。

  • 詩人に対して失礼な物言いではあるが、改めて、伊藤比呂美の言葉のセンスに脱帽。エッセイとお経の現代語訳が一体となってひとつの作品になっている。どれもよいけれど、特に最初と次の「懺悔文」「香偈」の現代語訳が印象的だ。

  • 仏典をやさしく読み解き文で書かれてある。漢文は威厳があるが、難しすぎる。

  • 僧侶が書いた本かと思って買ったのだけれど、そうではなかった。
    50代になった女性で、詩人で、特定の宗教を持たずにこれまで生きてきて、業とか、死にゆく親しい人々とか、慈しみとかの日々の中で出会ったお経。
    紡ぎ出す言葉の美しさと救い。

  • お経と伊藤比呂美。この組み合わせがずっと気になっていて、ついに手に取った。
    他の著書を読む限りたいへん壮絶な人生を送っておられるらしい著者が、老いた父母に迫る死に、お経を通じて思いを馳せる。

    著者はべつに熱心な仏教の信者でもないから、どういう仕組みで死んだ人間があの世にいくのかとか、そういった問題には無頓着。けれども、詩人という立場から、お経の音楽的美しさ(あるいは官能)を自覚しはじめる。

    自分も般若心経の音楽的美しさに少年の頃から惹かれていたが、意味をじっくりと考えてみたことはなかった。今回、著者の私家訳を見るにあたって、鳥肌が立った。しかも、般若心経を解説するのは、アメリカに住むハーフの娘。英単語を交えながら。宗教の言葉でありながら、ものすごく風通しがよい感じにも味わったことのない新鮮さを感じた。

    本書が文庫化されて500円ちょいで読めてしまうというのは、ものすごく後ろめたい。それとも、そんなに安価で読めるということは、多数の読者がいるということなのだろうか? いかに。

  • 現代語訳なんだ。。。

    朝日新聞出版のPR(単行本)
    「死にゆく母、残される父の孤独、看取る娘の苦悩‥‥生老病死、愛別離苦の苦しみを癒やすのは、日々の暮らしに結びついたお経だった。「華厳経」の懺悔文を訳して、自らの半生を悔いてあやまりたい。「般若心経」を読むと、介護士の娘から教えられることがある。そして母の死には「地蔵和讃」で、向こう側へ送り届けたい。エッセイ、お経、そして詩人の技を尽くした画期的な現代語訳。」

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著者プロフィール

1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体をテーマに80年代の女性詩人ブームをリードし、同時に『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。近年は介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)『犬心』『父の生きる』、お経の現代語訳に取り組んだ『読み解き「般若心経」』『たどたどしく声に出して読む歎異抄』を発表。人生相談の回答者としても長年の支持を得ており『女の絶望』『女の一生』などがある。一貫して「女の生」に寄り添い、独自の文学に昇華する創作姿勢が多くの共感を呼んでいる。現在は、熊本と米国・カリフォルニアを拠点とし、往復しながら活動を続けている。

「2018年 『たそがれてゆく子さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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