柚子の花咲く (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 219
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647252

感想・レビュー・書評

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  • いやーーーーー葉室さん!!!!
    ほんと好きです。
    梶先生の死の謎、その名誉挽回のために敵方へ何度も潜入する主人公恭平。
    色気ある琴やおようといった美女が華を添え、時代物ミステリーは様々な思惑の中で渦巻いていく。。。。

    魅力はやはり恭平のキャラクターだ。
    ありがちなイケメンとか侍の中で最強とかそういったチャチなイメージを持たされることなく、でもしたたかで信頼できる、小柄な男。飄々としていて、本人は気づいてなかったけど賢いおようをはじめ皆に頼られ、愛されている。

    桃栗三年柿八年、柚子は九年で花が咲く。
    「われわれは先生が丹念込めて育ててくださった柚子の花でございます。それでもお斬りになりますか。」
    このセリフ、なんだか泣いちゃうね!
    不器用まっすぐで、自分は失敗ばかりで、それでも子供達に懸命に教え育てたのだろう梶先生。素敵な先生だなぁ。無念の死だったけれど、生徒に慕われて、こんなに思われて、いいですね。
    最後タイトルを見て、ちょっとゾワっとしちゃいました。
    鳥肌。これ以外かんがえられない、最高の結末でした!!!

  • 著者の思いが全面に出過ぎて、教育論としては良いが、小説としては少し物足りなかった。
    著者の思いとは、「桃栗3年、柿8年、柚子は9年で花が咲く」(余談ですがこの台詞は原作にはありませんが映画の「蜩の記」にも出てきます)・・・つまり教育(だけではないでしょうが)には時間が掛る。結果を焦らずにじっくりと成長を見守っていこうと言うものである。
    折角ミステリー仕立てになっているので、その謎解きの面白さを、もう少し味わいたかった。

  • 隣藩との境界争いを背景に、師を殺めた犯人を捜すミスれリー的な一面と、教育とは、そして人が生涯で大切にするものとは、と読者に問いかける、葉室麟らしい清涼感溢れる時代小説。
    幼い頃の淡い恋情が、現在の事件および行動にさまざまな影響を与える。
    「私はあの日、川辺で美しいものを見たと信じています、生涯憶い続けられる確かなものを、です。」
    「人は、思いがあれば生きていける。・・・ひとはやはり、思いだけで生きられるものではない・・・」
    心に留めておきたいセリフが。
    しかし、下手人が滔滔と己の仕業を独白するのには、ちょっと違和感を感じる。小説構成上仕方ないことか。

  • 2017~2018 読了

  • 先日「色の博物誌」展で備前の国絵図を見て来たところだったので、児島湾の干拓地の所属争いがモチーフになっているのかなと勝手に想像した

  • 9月-5。3.5点。
    藩校で学問を教える武士が、隣藩との藩境問題で、
    ふるさとで殺害される。
    生徒だった武士が被害者の出身藩へ行き、調査。

    面白かった。

  • 恩師梶先生が殺されたことを不信に思った主人公筒井恭平が調査をする物語。300ページほどの中に綺麗に話がまとまっており、いつものように回想シーンや物語の流れがスムーズでとても読みやすく、おもしろい。そして犯人にたどり着くまで一転二転し時代物というよりミステリーの方が合う。

  • ハラハラドキドキしながらもスッキリ気分で読了。
    現代社会に疲れているあなたへの一冊(笑)

  • 桃栗三年柿八年、柚子は九年で花が咲く。
    最後の最後まで、この言葉が軸になっていた気がする。
    与五郎と彼の教え子たちだけではなく、新左衛門もまた、本当は柚子の花だったんじゃないだろうか。
    ただ、「一からやり直す」、そのための勇気が持てたかどうかの違いだったのかもしれない。

  • 藤沢周平に似た爽やかさ

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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