銀の島 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 49
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647436

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】ポルトガル国王の密命「石見銀山占領計画」を帯びて来日した司令官バラッタは、宣教師ザビエルに帯同し日本に潜入するが……。迫りくるポルトガル大艦隊、迎え撃つは倭寇の大海賊・王直船団! 戦国史を根底から覆す警天動地の時代活劇巨編!

感想・レビュー・書評

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  • 引き込まれて読みました。
    なんか、消化不良感あるんですよね。
    多分、いろんな人物が性格まで丁寧に描かれているのに、一人だけ描かれてないんですよ。
    そんな人が物語の重要な役を演じちゃうからね。
    どうしてかな?

  • 150428

  • 戦国時代に、日本と外国との間でどのような交流があったのか。
    最近、この時代に対する興味が高まり、関連する本をいくつか読んでいます。
    この小説は、『火天の城』など戦国時代の”職人”を描いた作品が特徴的な、山本兼一による一冊。
    舞台は16世紀中ば。
    薩摩の国侍の次男、安次郎の話から始まります。
    ある事情により国を出ることになった、安次郎。
    彼がいきついた先は、マラッカ。
    そこで出会ったのが、ザビエル神父。
    スペインとともに、地球を二つに分けて半分を”自国領”だとしたポルトガル。
    その広大な、”アジア領”で布教活動をするザビエル。
    布教するのにふさわしい国を探すザビエルと、理性を持ち礼儀正しい”白人”安次郎が出会ったことにより、日本にキリスト教が持ち込まれます。
    方や、軍事力により自国からアジアにかけて、拠点を作ってきた、ポルトガル。
    キリスト教の布教と、ヨーロッパ帝国によるアジア支配がどのように行われていたかが、本書の大きなテーマの一つになっています。
    そして好戦的なポルトガル人に、当時の日本はどのように見えていたのか。
    国内での殺伐とした争いが続く日本と、海をまたがり交易を展開するポルトガル人や中国人たち。
    そのスケールの違いも、作品を読んで感じたことのひとつでした。
    小説なので史実に沿って書かれているわけではないと認識はしているのですが、「実際にこういうことがあったのではないか」と、リアルさを感じて読むことができました。
    この作家さんは残念ながら2014年に故人になってしまいましたが、まだ読んでいない作品もあるようなので、探してみたいと思います。

  • フランシスコ・ザビエルの日本来航、そして石見銀山を狙うポルトガルの陰謀をテーマにした歴史長編です。
    帯には「戦国史を根底から覆す驚天動地の歴史活劇」と有ります。しかし、出だしの衝撃「シャビエル(ザビエル)神父は嘘つきなれば、その言葉信ずるべからず」に対し、むしろ前半は何処か淡々と歴史の沿って話は進みます。もちろんザビエル神父は(排他的なところはあるにせよ)清廉潔白ですし。そして終盤、何だか急ぐかの様に一気に話が展開します。
    それまで顔は出していたものの、さほど重要そうでもなかった海賊・王直が主要人物として躍り出るのですが、どうもその人物像が何だか納得できないのです。複雑な人物像なのですが、その割に書き込みがない。主人公のたった一言で大きく動く、その必然性が感じられない。何かとってつけたような印象があり、ちょっと消化不良です。
    とはいえ、やはり重厚な歴史小説であり、早逝されたのが惜しい作家さんです。

  • 全1巻。
    先日、惜しくも亡くなられた
    山本兼一先生のフランシスコザビエル。

    ザビエルは聖人ではなかった?
    日本に来た本当の目的は?
    なんとなくダヴィンチコードを思わせるような
    歴史ミステリーな物語。

    島国日本で、特に日本史となると
    日本が世界の全てみたいに感じてしまうけど、
    今作は世界史の中の日本って感じで
    目が開かれた感じ。

    エンタメとしての要素もちりばめながら
    うまく歴史のifを構築する手腕は
    さすがとしか言いようがない。
    本当に、本当に、早すぎる死が惜しまれる。

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著者プロフィール

山本 兼一(やまもと けんいち)
1956年7月23日 - 2014年2月13日
京都市生まれの小説家。父は国文学者・山本唯一。同志社大学文学部文化学科美学及び芸術学専攻卒業。出版社、編集プロダクション勤務、フリーライターを経て、2002年、『戦国秘録 白鷹伝』でデビュー。
2004年に『火天の城』で第11回松本清張賞受賞。2009年に『利休にたずねよ』で第140回直木三十五賞受賞。この二作品は映画化もされている。闘病しながら活動を続けていたが、雑誌『中央公論』に連載中だった「平安楽土」が絶筆となった。

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