嘆きの美女 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.79
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本棚登録 : 2423
感想 : 196
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647443

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】ほぼ引きこもり、外見だけでなく性格も「ブス」、ネットに悪口ばかり書き連ねる耶居子。あるとき美人ばかりがブログを公開している「嘆きの美女」というHPに出合い、ある出来事をきっかけに彼女たちと同居するハメに。全女性に贈る成長小説。

感想・レビュー・書評

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  • ブスデブからの脱却

  • おもしろかった!!!

  • 面白く読みました。
    外見で苦労した人達の話です。ヒヤヒヤする場面もありましたが、ハッピーエンドです。毎回言ってるけど、柚木さんの食べ物への執念が凄まじい。
    オタク用語が多く出るので、知らない人は面白さ半減するのでは?
    ドラマ化されていたらしく、ヤイコ役は森三中の黒沢だったらしいが、自分の中のヤイコ像と違っていたのでドラマは観ることがないだろう。
    好きなタイプが「荒俣宏」だと言える女は素晴らしい。ニッチ。
    ちらっとアッコさんが出てくるのもいい。

  • デブスなやえこの成長物語。
    スカッとして面白かった。美人にもブスにもそれぞれ悩み嫉み、生きにくさはある。
    それでも自分を殺さずにうまく生きていく女たちの話。友情描写もあって面白かった。

  • 環境次第で人は変われる!
    芯を持ちながらも良い方向に進んでいく主人公が素敵だった。

    今まで読んだ柚木さんの本のなかで1番好きな内容かも!!

  • 自信を無くして引きこもりのブスが、ネットで美女をこき下ろす生活から、ある事故(?)をキッカケに美女集団と暮らすことに。
    引きこもりブス邪居子が周囲に影響されながらも、自分の個性を撒き散らして自分自身も変わっていく様子が爽快。麻子さん特有の美味しい匂い漂う本。
    あと、麻子氏の他のシリーズにでてくる人もチラリ登場。
    知り合いにバッタリ会ったみたいに嬉しい気分も味わえた。

  • 面白かった!
    耶居子が、キラキラした美女たちと生活を共にするうちに、どんどん魅力的に変わっていく様子に、読んでいる私も前向きな気持ちになれた。
    美しい他人に嫉妬しするよりも、自分に似合うファッションを見つけて、自分の好きなことを大切にして、たくさん外に出て人と関わって、楽しく生きていく方が絶対にお得!
    外見は努力次第でいくらでも変えられるし、何より外見には内面も表れると思うので、結局見た目って自己責任だよなぁと己への戒めになりました。
    耶居子のごはん日記では、すっかり耶居子さんがリア充になっちゃって…幸せそうで何よりです(笑)

  • 「最近こういう話多いよな、シスターフッドにルッキズム」と思ったら10年以上前の作品で驚いた。すごい、10年前に読みたかった。
    黒沢かずこの解説も良かった。
    上手い具合のハッピーエンドが気持ちよくなりすぎてかえって薄寒く、思春期の子供みたいに反発したくなるけど、こういう薄寒い希望が必要なんだとも思う。

  • 柚木麻子さんのたべものや料理の描写がだいすき。今回はジャンキーなものの登場も多かったけど、シンプルにとてもおいしそう。
    書き下ろしのおまけ?の日記には、ほかの著書の"あの人"も登場して、ふふっとなんだかうれしくなった。
    とにかく読み始めからさいごまで、映像化されそうだなあというのが一番の感想。すごくドラマや映画にしやすそう。

  • 読書備忘録734号。
    ★★。

    GWのように長期休暇で神戸に戻る場合、予約待ちされている本は返却期限までに東京に戻っていないリスクがあるのでやばい。
    なので、予約している方がいらっしゃらない返却期限延長が可能な本を借りて留守宅に帰る。笑

    その中の一冊。アッコちゃんで好きな作者の本が目に飛び込んできたので何も考えずに借りました。

    ちょっと読むのがしんどかったです。裏表紙に書かれているように全女性に送る小説なんでしょう。
    “私のような”男は読んだらアカンかったということでしょう。笑
    “私のような”男が★評価したらダメな作品ということでしょう。笑

    備忘も感想もないです。涙
    唯一、大井町線沿線が舞台だったのに親近感あり。

    • shintak5555さん
      ZZIの個人的感想です。笑笑
      女性読者の評価はめちゃくちゃ高いです。
      ご都合主義すぎるって感じです。笑笑
      ZZIの個人的感想です。笑笑
      女性読者の評価はめちゃくちゃ高いです。
      ご都合主義すぎるって感じです。笑笑
      2023/05/09
    • ほくほくあーちゃんさん
      いやー、改めて読書って面白いですね。
      同じ本なのに、こんなに感想が分かれるなんて!!
      ブクログやってなかったら、気づきませんでしたー。
      いやー、改めて読書って面白いですね。
      同じ本なのに、こんなに感想が分かれるなんて!!
      ブクログやってなかったら、気づきませんでしたー。
      2023/05/09
    • shintak5555さん
      そうでした!
      あーちゃんさんは去年の1月に読まれていたんですね!読むこと決定!とかテキトーなこと言って1年過ぎてました。汗
      確かにジャンクフ...
      そうでした!
      あーちゃんさんは去年の1月に読まれていたんですね!読むこと決定!とかテキトーなこと言って1年過ぎてました。汗
      確かにジャンクフードが美味そうでたまらなかったです!
      2023/05/09
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著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

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