にぎやかな湾に背負われた船 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647733

作品紹介・あらすじ

とある海辺の集落「浦」を舞台に、教師と恋に落ちた少女、奇妙な昔語りにふける四人組の老人などがつむぎ出す、半世紀あまりの脱線につぐ脱線の物語。第15回三島由紀夫賞を受賞した表題作に、第12回朝日新聞文学賞の『水に埋もれる墓』を併録。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて疲れるが面白い。

  • 性的描写が気持ち悪い。
    老婆が猿と関係を持つところや、お手伝いの主人とある女性が関係をもつところとか、手錠につながれた状態の男子同級生を性的好奇心の対象とする女生徒など、不必要かつ必要以上の気持ちの悪い描写。

    そして、どこにも辿りつかない無意味な群像劇。

    さらには、日本の過去のある国に対する態度を批判もしており、賛否両論あるところかと思われる。

  • 一見よみやすい文章がつらつらと書き連ねてあるが実際は何も明らかにされないし、終わりも見えない。でもその計算されたグダグタ感がわたしにはきもちよかった。意味はわからなかったけど。

  • 何なんだろう、この感じは。どう形容していいのかわからないが、とても良かった。特に併録されている『水に埋もれる墓』は深く印象に残った。

    その人間と不可分な「土地」というものの残酷さと滑稽さ。ことさらに否定するわけでもなく肯定するわけでもなく。悲しさと優しさ。

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著者プロフィール

1970年大分生まれ。東京大学大学院単位取得退学。パリ第8大学文学博士、現在、明治学院大学文学部フランス文学科専任講師(現代フランス語圏文学)
著書に『水に埋もれる墓』(朝日新聞社、2001年、第12回朝日新文学賞)
『にぎやかな湾に背負われた船』(朝日新聞社、2002年、第15回三島由紀夫賞)

「2007年 『多様なるものの詩学序説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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