宿神　第三巻 (朝日文庫)

著者 : 夢枕獏

• 朝日新聞出版 (2015年4月7日発売)

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】ついに高野山入りを決意した西行。「これからゆく道は修羅の道」と世俗や自身の内面と決別するため、新たな一歩を踏み出す。一方清盛は、朝廷内での権勢を高め、大いなる野望に近づいていく……。著者会心の大河伝奇絵巻、動天の第三巻。

感想・レビュー・書評

[もりさんの感想 · 2020年1月30日]

2020/1/28購入

[i-suyaさんの感想 · 2016年8月10日]

戦が始まる。野望実現の好機に清盛は、権謀術数を弄する非道の冷血漢となる。まさに平家物語の悪役、清盛である。争乱の時代に名を成した人物である。善悪二面性を持っこの人物こそ清盛に相応しい。

[カイさんの感想 · 2015年9月7日]

戦記物っぽくなってきた。

[bmwx1618さんの感想 · 2015年8月16日]

歴史小説か？宿神出番薄

[風太郎さんの感想 · 2015年6月6日]

　仏門に入った西行は、高野山に登り、亡き人を弔う。一方都では政権をめぐって大乱の気配が漂い始める。

　西行の人を想う気持ちの強さが感じられました。

　人を想うがゆえに苦しんでしまい、その苦しさから逃れるために仏門に入りながらもなお苦しみ続ける西行の生き様に心を打たれました。

　一方都では、親友の清盛が政権をめぐって画策しており、西行とは対照的な生き様が面白く感じられました。

　いよいよ次巻が最終巻、西行と清盛の運命をしっかりと見届けたいと思います。

[Hikariさんの感想 · 2015年5月24日]

☆2015年５月５日
秋田帰省の帰り道、新幹線で黙々と読んだ。
掌の中で時代が流れていく感覚が面白い。
もはや小説の域を出て、歴史の研究書状態になっている。

著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫―　⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」