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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784022647795
作品紹介・あらすじ
小学4年生のさよは、母親と二人暮らし。ある日、図書館で出合った『七夜物語』というふしぎな本にみちびかれ、同級生の仄田くんと夜の世界へ迷いこんでゆく。七つの夜をくぐりぬける二人の冒険の行く先は?解説・村田沙耶香。
みんなの感想まとめ
現実と幻想が交錯する中で、子供たちの成長と冒険を描いた物語は、読者に懐かしさと新たな感動をもたらします。主人公のさよと仄田くんが夜の世界で繰り広げる冒険は、彼らの絆を深め、成長を促す重要な体験となりま...
感想・レビュー・書評
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小学4年生の女の子と男の子が、図書館で偶然見つけた本にいざなわれ、不思議な夜の世界を冒険するというお話です。児童文学の典型ともいえるストーリー仕立てですが、多くの児童文学がそうであるように、本書も人間の内面を抉るような味わい深さを持っています。
私たちはどこから来たのか?私たちは何者か?私たちはどこへ行くのか?という、有史以来の大問題を孕みつつ、身近なことがらとして、生と死を繰り返すことで、世代が交代することの寂しさ、この世の儚さ、現実の危うさ、けっきょく誰もが真実を、あるいは愛を渇望していながら、一方でそんなものはどこにもないと気づいてしまっていることの虚しさ、侘しさ、哀しみ、・・・少女と少年の冒険を通して、そんなことが語られています。ふたりは幼いながらも、ちゃんと感じ、考えています。子供の頃に、そういったことを意識し、考えるということは、とても大事なことですネ。生涯天真爛漫に過ごせればそれに越したことはないでしょうが、あのピーター・パンでさえ、それなりにいろんな悩みを抱えていましたものネ。
あらゆるものは生じて滅し、すべてのものの姿も本質も常に流れ、変わるものであって、一瞬といえども同じ状態を保つことはできません。苦しみは生滅から生ずるのではなく、生滅する存在であるにもかかわらず、それを常住なものであると勘違いするから苦しくなるんです。けれど、そんなことは理屈ではわかっていても、そう簡単に割り切れるものじゃありません。大人だってこの物語の主人公である少女や少年のように、夜の世界を手探りで生きているんだもんネッ。世界は概念的で、人生はままならないものですネェ。
本書では川上さんらしいふわふわした艶っぽさは影をひそめていました。ちょっと残念な気がしないでもありませんが、読み始めたら止まらなくなる物語でしたぁ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2 -
久しぶりに「本を読んだ」という気分にさせられた。毎日本は読んでるし読んできた本は面白かったのだけど、毎日読んでるとどうしても本への感動は薄れがちになってしまう。
子供の頃のような、全身をかけて入り込むように本を読む体験はなかなかできない。
それがこの「七夜物語」では体験出来たのだ。現実と夜の世界を行き来きする子供たちに懐かしさと羨ましさを覚え一気に夢中になって読んでしまった。 -
最後から二番目の夜は、とくに試練もなく、ちょっとした親睦パーティー風で楽しかったのだけれど、その分、最後の夜は壮絶でした。これまでの擬人化された文房具や教室のお道具たち、喋るネズミやマンタ・レイなどの童話チックなテイストから一転、意外にも血みどろの肉弾戦という・・・。ラストは想定内だったけど、読んでいるあいだはずっとわくわくどきどき、すごい勢いで読み切ってしまったから、そういう意味ではとても楽しい読書時間でした。
異世界へ通じる扉、本、子供たちがふと迷い込んだ別世界での戦いの経験を通して現世に戻ってきたときに少し成長している、という、基本設定は典型的ジュヴナイルファンタジーでしたが、比較的善悪二元論で語られがちなこれらの物語の中で、この作品が少し毛色が違うとしたら、善悪混淆のグレーゾーンを善しとしているところでしょうか。誰かに対する感情ひとつとっても、100%の好き、100%の嫌いではなく、嫌いも好きも混ざっていて、トータルでそれを相手の魅力として存在を肯定する、当たり前なのにできそうでできていないことを子供たちは体得してゆきます。
ただ贅沢をいうなら、あまりにも古今東西この手のファンタジー全般の既視感が強すぎて、新しい、川上弘美でなくては書けない、という新鮮味は感じられなかったかも。 -
あっという間に読み終えてしまった「七夜物語」。
よかったです。
夜の世界の一緒に冒険することによって距離が近づいたさよと仄田くん。
最後の戦いで仄田くんがさよのことを思いやる場面が最初の頃と比べて本当に成長したね、仄田くん!という感じでした。
そんな2人が冒険を終えて、夜の世界のことを忘れてしまったことが寂しいなと思いました。
続編の「明日晴れますように」も楽しみです。 -
上中下、最後まで飽きることはなかった。
子供の豊かな感受性で語られる情景。
さよは呼び捨てで仄田くんは二人称で書かれているのは説明できないけど効果的だった。
響く内容が多く、大人はもちろん、子供こそ読んだらいいと思った。 -
一番好きな冒険物語です。何回読んでもワクワクします!
不思議な世界観で引き込まれました。-
2023/03/23
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2023/03/23
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久しぶりに児童書を読みました
2人の子どもが物語に入り込んでいく話。川上弘美さんのドキッとする文章であっという間の冒険を私もしたような楽しいひとときでした
懐かしく それでいて大切なことを考えさせられる良作でした。 挿画の酒井駒子さんの儚げな絵も素敵でした -
不思議な小説だった。
児童文学なのだろうか、魔法のような現実ではない空想の世界が、現実とも空想とも言い切れない形で描かれている。当たり前のように不可思議なことがおこりつつ、リアリティが維持されていて、ファンタジーの世界と切り離しきれない感じが不思議だった。 -
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2020.10.17~10.21
児童作品ではない。表現はとても簡単で、会話に関しては完全に子供言葉ではあるが、内容は大人向けだと感じた。考えさせられることが多い。これまで私たちが歩んだ道、その結果による未来。
私はすべての人を受け入れるわけではない、すべての人が私を受け入れてくれるわけでもない。それでいい、それがいい。だって、誰もが私を受け入れてくれたら、気持ち悪いし、生きづらい。 -
子供の頃を思い出し、物語に引き込まれました。優しい気持ちになれる、とっても素敵な本です。
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いよいよ完結。
さよ同様、もう冒険が出来なくなるのは淋しいけど、もう二人はあっちの世界へ行かなくても大丈夫。
大切な物が何か、アイデンティティの確立など乗り越えることが出来たから。
だけど、この七夜を忘れてしまうのはやるせない。
皆、誰もがグリクレルに出会って試練を乗り越えて、そして忘れていったんだろう。 -
冒険の旅にでる。
どんな風に?
ある時には洋服ダンスの奥に広い世界が広がっているだろうし、柱時計が真夜中の時間を告げる瞬間だったりする。
この物語では別な世界への冒険へ出かけていくには明確な方法が書かれてはいない。
さよと仄田君の心のあり方がカギとなる。
全部で七夜。冒険を続けていくうちに、大人になっていく二人。
二人の冒険は二人の成長のあかしでもあるのだ。
大人になることは、怖いことだけれど、決して怖れることでもないのだと思いながら本を閉じた。 -
途中でダレちゃった。。
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さよと仄田くんが少しずつ大人へと成長していく感じが良かった。
最後はほんとに大人になったんだね。
最後の戦いはなんだかドタバタした感じでアニメ感が否めなかったけど全体の雰囲気は夢の世界を歩いてる感じがして良かった。
夢も目が覚めると何故か忘れてしまうものだからね。 -
敵はいつも自分自身だ。
どうか戦わないで、と願う。話し合いで解決できない相手でも、どうか戦わないで。
話し合うのでも、戦うのでもない、三つ目の選択肢があればいいのに。
人間はいつもどっちつかずで、ゆらゆらしていて、あいまいだ。
そのあいまいさは、人間の良いところでもあり、悪いところでもあり。
夜が明けたら、もう現実は今までと同じではない。
たとえ覚えていなくて、新しい物語を体の底に沈めて、もう同じ自分ではいられない。同じ自分であるはずがない。
物語を読むとは、そういうことなのだ。 -
2024年8月9日購入。
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3分冊読み終わりました
面白かったです
是非ジブリさんに映画にしていただきたいです
この本が好きな人におすすめの本
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感想 :

その子にとっても、素敵な思い出になったでしょうね...
その子にとっても、素敵な思い出になったでしょうね♪
夜の学校…自主的な冒険ではないですが、
小学校の時に宿泊訓練で学校に泊まりました。
学校に泊まるというのが、もう非日常でワクワクしましたね。肝試しをしたりして。
楽しかったです。
夜は魔法の時間ですよね~。
あ、明日の深夜(=木曜の深夜)のゴロウ・デラックスは、10年ぶりに改訂された広辞苑の特集なので、よろしければ、
よろしければ、ぜひ、ご覧になってみてください。
なかなか貴重だと思います(*^^*)
あと、an...
よろしければ、ぜひ、ご覧になってみてください。
なかなか貴重だと思います(*^^*)
あと、ananの方に長いお返事を書いておきました(笑)