ふくわらい (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 1871
レビュー : 209
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647900

感想・レビュー・書評

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  • 顔や文章のパーツの組合わさり方に感動を覚える女性、丸木戸定が、愛とか諸々の他者とのつながりにも感動を覚えていく話。

    最初から最後まで読者の五感の想像力を攻めてくる小説(特に嗅覚と味覚)。
    読後感はある程度良いけど、読んでる途中で気持ち悪くなる描写が多々あり。挑戦的な小説だなー。

    三人で会話する愉快なシーンが二回ほどあった。

  • かなりエキセントリックでグロテスクなシーンもある。
    だけど、主人公の話をもっともっと聞いていたいと感じるのは、彼女のまっすぐで深い視線のせいだろう。
    超エキセントリックな彼女の父親が、彼女のそういう資質を愛し、育んだことを思うと、この話は、最初から、人と人のつながりの物語でもあるのだろうか。

    出てくる人物は、これでもか、これでもか、というぐらい灰汁が強い。だけど、最初のうちは、ポツンと輝くひとつ星のようだった彼女が、そんな人とのつながりの中で輝き出すようで、楽しい。深く物を見れる人は、深く誰かとつながれるのかな。その人のほんの一面を垣間見るだけであっても、そうやって、誰かとつながれるのはいいもんだ。

    登場人物の中では普通に近い、職場の後輩の美人さんと彼女が親しくなっていくところが、まるで自分自身が彼女と近づいていくみたいで、いい。もちろん、私は、美人ではないけど。

  • 始めはグロテスクな表現が吐き気すると思って読み進めた。でも、作者の思惑通り?か、段々とグロテスクって思うのはそもそも何で?と思うようになり、主人公も、その周りの人たちも皆好きになっていた。

    始めの方に描かれていた、福笑いを主人公が好きになった場面が好き。所詮は、子供の遊びと思うものも、実はひとつひとつ丹念に見ていくと、とても奥深いものなのかもしれないと思わされた。

    今後西さんの他の本も読みたいと思った。メディアで見たご本人のさらっとしたイメージとはちょっと違ったけど、やはり面白い。グロく無いのもあるのかな、、、あるといいな。

  • 初、西加奈子。にしては、毒強めのものを選んでしまったかも。色々強烈。次はもっと読みやすそうなのを読んでみよう。

  • ことばに真摯に。
    からだが、ことばが、自分が、そのひとたるということ。
    なんだか泣きたくなった。

    解説もよかった。愛を感じた。

  • 西加奈子1冊目。
    クセのある登場人物ばかり。でも魅力的。どんどん引きこまれて読んだ。

  • 西加奈子作品はサラバに次ぐ二作目。ビビッドな描写や、強く揺さぶってくる激しい感じは似ているけど作者の暖かさを感じる。

  • 淡々として奇妙なのに、愛のあふれたものがたり。読後感もよい。

  • 幼いころに出会った「ふくわらい」
    好きすぎて人の顔のパーツを心の中で自在に動かす癖がついてしまった主人公「定」

    心の機微がわからない、感情を理解できない
    かなりの変わり者。

    この人の作品は「ちょっと変わってるけど純粋」な登場人物が多いけど
    これは純粋というより疾患では・・と最初は拒絶感の方が先にたった。

    なのに読んでるうちにどんどん魅力的に思えてしまう不思議。

  • ふくわらい、子供の時に雑誌の付録についていたのを少しやった程度のやつ。
    それをひたすらやり続けるあたり、そういう夢中になれるものがあっていいな。
    主人公が人との関わりで少し変化が訪れた

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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