ふくわらい (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.62
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本棚登録 : 1906
レビュー : 211
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647900

感想・レビュー・書評

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  • 自分の悩みとリンクさせながら、本を読むことが好き。西加奈子さんの本は、いつも私を悩みから救ってくれる。ヒントを出してくれる。

    でも、これは、あまり好みの話ではなかった。

    2015 10

  • 鳴木戸定。インパクトのある内容だったが、とても引き込まれた。経験が邪魔になることもある。守口廃尊の語り口調が好きだ。
    2015.11

  • 20151112
    徐々に引き込まれていく。
    言葉の意味、重み、組み合わせることの何気なしの奇跡を思い知らされる。

  • 西加奈子さんの言葉選びが好き。
    少し面白い趣味を持った主人公と同じ事を頭の中でやってみたくなる好奇心が湧いてくる。
    できないけど。
    物語性が高く、読んだ後はぁと可愛いため息が出てくる。
    余韻にも浸れる。

    少し薄暗い喫茶店で紅茶飲みながら大人の女性が読んでそう。

  • 物語の中盤からずっとからだのなかでむずむずしていたものが、後半でぷつっと涙になって流れ出した。
    まさに言葉を組み立てて文章にする行為をなぞる 体験だよね、読書って。
    しかし、西加奈子を読んで出てくる涙って いつも ほんとなんなのかなーこの感情!てじぶんでよくわからないきもちのままに、ただ 出てくるんだよね〜〜涙が。

  • 本当に好きだからこそ怖くて怖くてたまらず、
    だけどそれでも離れられない物事に出会った時、
    それは不安だけど幸せなことでもある。
    愛情も友情も知らなければ傷つくこともないが、
    正面から向き合うと必ず傷つくことはある。
    だけど傷ついたときに自分は様々な人から愛されている愛すべき世界の中にいることに気づく。
    そうなって初めてありのままの自分を認めることが出来る気がする。

  • こんなに純粋ではなかったけれど、純粋の意味は言葉通りの純粋ではないのかもしれないけれど、僕もこうだった。もちろんここまでの体験はしていない。けど、こうだったな。と思う。一般的に言われるところの人間ではなかった。どこかで冷めていたし、どこかで達観していたし。それはあえてそうしているわけではなく。結果としてそうだった。でも、僕もひとつのきっかけで人間になった。達観しなくなった。自分で思う自分と体が一致するきっかけがあった。それは恋だったんだろう。ということを思い出した。思い出させてくれてありがとうと思えた作品。ありがとうございます。と言いたくなった。

  • 異常ともいえる環境下で育った女編集者が、人としての感情や愛情を見つけ出す物語。言葉を紡ぎ出し文章ができるように、世界も人との繋がりや愛で出来ている。
    作者の海外経験が作品中に生かされている。とはいえ、どうしてこんな異常な編集者の設定にしたのか。最後のシーンも理解不能。

    プロレスラー守口のあたりは共感できた。

  • ある一文からぐいっとひきこまれた。

  • 151017

  • 定の純粋さが、一人の友達を思い出させた。
    侵されていない、純朴な、私にとって大切な友達。
    そんな純朴さに触れると、私まで洗われるような気分。

  • うう、気持ち悪い。人肉を食すとか。。そういう文化の国があるのは理解できるけど、日本人には受け入れられにくいよね。電車の中で読んでたら酔っちゃいました。。

    ちょっと私には合わないかも。
    ってか、標準語の話、書けんじゃん!!

  • なんとまあ。肉子ちゃんもそうでしたが、なんと強烈なキャラを生み出すのでしょう。極端すぎて引いてしまう人もいるようですが。
    主人公の鳴木戸定(なるきど さだ ≒マルキ ド サド)は幼少期から感情の表出が少なく、一人暗闇で福笑いをするのが好き。少女期には紀行作家の父に連れられて行った旅先で人肉嗜食を経験し、ますます世の中から浮いた存在になる。そして文芸誌の編集者として働く今も、独自の世界を持ち、周囲から一目置かれる存在なのだが。。。
    河合隼雄物語賞受賞作。「人のこころを支えるような物語を作り出した優れた文芸作品」に与えられる賞だそうで、「支える」かどうかは別にして、小説でしか描けない物語という気はします。
    終盤で鳴木戸定が普通の感情を持って行くという展開はどうかと思うけど(もっと孤高を保って欲しかった)、とても読み応えがあり印象に残る作品でした。

  • 荒削りのエネルギーがすごい

  • 人を知るってどういうことなのか。
    幼いころからの言動から察するにちょっと自閉傾向があると見受けられる主人公が、ちょっと世間からずれたマイペースなまま長じて編集者になり、同僚や変わり者の作家たちとの交流を通して少しずつ周囲の人に心をひらいていって、世界とのつながりを見出す物語。と思って読むと、すごく腑に落ちる感じだった。父親、プロレスラー兼作家、盲目のイタリアハーフの男、と強烈に個性のある人物が次から次へでてくるのに惑わされるが、主人公の個性を受けとめはしても腫れ物にさわるように遠巻きにする善意の人々ではなく、こうしたエキセントリックな人物たちが主人公に対して遠慮無く自分の思いをまっすぐにぶつけることではじめて人とのつながりが生まれるのだなと感じ入った。

  • 「物語が命をもつ」ということが、どういうことなのかを、明確に見せてくれている作品という上橋菜穂子のオビの言葉は確かに象徴的な表現です。ゲシュタルト崩壊ということばを知りました。

  • 2015/10/07
    人と人がお互いを知ること。関わること。
    好きだと思うこと。
    そんな当たり前のことを思った。
    私は周りの人のことをどれだけ知ろうとしているだろう。

  • 最初少し読み辛かったけれど、ノルと止まらない。自分を受け入れるということについて書かれた本なのかなと思う。自分を認識し、他者を認識し、そして受け入れる。西さんの本らしい本。

  • 西さん、攻めてるなあ。わたしにはちょっと無理め。

  • 人としての様々な感情やスラング的な言葉を知らない編集者・定を通して、人間社会における異質な存在が描かれている気がする。
    登場人物や設定、展開が全体的に妙な物語だ。変な話だなと思いつつ読み進めていたら、定が人間的感情や表情を取り戻していく過程で、自分でも予想していなかった大きな感動を覚えた。
    いい作家だなと今更認識する。

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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