ふくわらい (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.62
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本棚登録 : 1870
レビュー : 209
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647900

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】書籍編集者の鳴木戸定。彼女は幼い頃、紀行作家の父と行った旅先で特異な体験をする。不器用に生きる定はある日、自分を取り巻く世界の素晴らしさに気づき、溢れ出す熱い思いを止めることができなかった。第1回河合隼雄物語賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 変わり者、と言ってしまえばそれまでの編集者、定。

    ふくわらいをキッカケに、人の顔に飽くなき探求心を持ち、だが一方で人との関わり方を知らずにいる主人公である。
    私には分からない世界だけど、人の顔のパーツに執着する人の話を聞いたことがある。なので、意外と彼女の共感者は多いのではないかと思う。

    彼女が見つめる顔は、彼女自身が空想のなかで千変万化させ、操る術を持っている。
    つまり一方的なコミュニケーションしか成り立っていないのだと思う。だからこそ物語のはじめ、定の会話と地の文には隔たりがある。
    会話の内容と、彼女の視点が一致しない。

    けれど、定を魅了する顔の持ち主であるプロレスラーや、定に一目惚れしてしまう盲目の男性、更に一般的美女である同僚との関わりによって、定は変化していくのだった。

    特に、定が視覚に拘りを持つことと、盲目の男性が彼女に恋をすることの裏腹さは面白い。
    また、身体性と言葉を作品の中で、うまくテーマにしている。タトゥー、人肉、嘔吐、病。
    ラストになると、会話と地の文は一致を見せはじめる。物語ってこういうものだな、と、楽しませてもらった。

  • H30.6.12 読了。

    ・定、テー、廃尊、しずくなど、みんな好きだ。定が廃尊のプロレスの試合を始めてみたシーンや廃尊の自宅でカルピスを飲みながら、お互いの心の内を話すシーンもとても良かった。

    ・「定にとって、人の顔の判断基準は、美醜ではない。『面白い』かそうでないか、それだけだ。」
    ・人間は、におうのだ。どうしようもなく。」
    ・「他の誰かに変わりたいんじゃない。ただ、この私、私そのものを、愛してくれる人がいて、そして、私も愛せたら、そんな素敵なことはない、って思うんです。」

  • 身分による差別の激しかった古代インドにおいて、釈迦はこのような言葉を残したという。

    「私は人の心に見がたき『一本の矢』が刺さっているのを見た」

    「一本の矢」とは、差異へのこだわり。

    人間の中にある差別の心は、刺さった矢のように抜くことが難しい。

    それを克服しない限り、幸福も平和もないのだ、と。


    本作は、第1回河合隼雄物語賞受賞作。

    文学賞は、優れた作品に授けられるもの。

    「物語としてしか命を持ちえない作品」

    「世界をバラバラにぶっ飛ばす風のような力を持った、稀有な物語」

    との評価で、作品の方から、文学賞の性格や方向性を決定づけてしまった。



    主人公 鳴木戸定(なるきど・さだ)は、紀行作家の父と病弱な母のもとに生まれた。

    定を愛し抜いた母は若くしてなくなり、婆やの悦子が定の面倒を見た。

    父は、世界中の「秘境」の様な場所へ定を連れて歩く。

    その旅の途中、父は定の目の前でワニに食われて命を落としてしまう。

    その後の定の取った行動で社会的なバッシングを受けてしまう。

    そんな世間と隔絶するように友情や愛情を知らずに育った彼女は、編集者となった。

    担当する一癖も二癖もある作家たち。

    猪木に憧れて、闘魂三銃士と同期で、それでも地味ながらエッセイを書き続ける守口廃尊。

    「一目惚れです」と定に言い寄る盲目の青年 武智次郎。

    恋愛に失敗してばかりの後輩の美人編集者 小暮しずく。


    現実世界で出会ったのならば、「変わっている」とひとくくりにされてしまいそうな面々。

    だが、この作品では我が事のように共感しながら読み進めることが出来る。


    「変わっていない」人など、この世の中に存在しない。

    自分のことを大事にする。

    相手のことを思いやる。

    ほんの少しの強さと想像力。


    「人のこころを支えるような物語を作り出した優れた文芸作品」との評価も、心の底から共感できる。

  • 久しぶりの西加奈子さんは、とても強烈でした。
    面白かったです。
    わたしの感性では感じきれない程の、生の眩しさを感じました。
    主人公の鳴木戸定は普通がわからない、というところに「コンビニ人間」を少し思ったりしましたが、定の生きてきたこれまでがグロテスクなまでに生と死に満ち満ちていて、それでも定が生きていることになんだかほっとします。
    小暮しずくも、守口廃尊も好きです。小暮しずくもが定の友達になったことも嬉しいし、守口がリングで話した、連載の最終回の言葉も良かったです。
    しかしプロレスを文章にしたらこうなるのですね。
    最後になるにつれ、定が世界に恋していくのが素敵でした。それを恋というのなら、こんなにも美しい感情はない。
    ラストの展開もわたしは好きです。
    キラキラした定が目に見えるようでした。

  • 独特の世界観。
    小暮しずくが大泣きしているあたりから、面白さがぐっときました。

  • 強烈。その一言に尽きる。

  • おもしろいのか面白くないのか、面白いほどわからないくらい読みふけってしまいました。個の人であった定が何やら彼女の社会を持って彼女の体できっとこれからの彼女の不幸な(あるいは幸せな)人生を歩み始めます。この不思議な女性、もし気づくことができたなら、きっと惹かれていくのでしょう。
    西加奈子さん、ひとつひとつの文章に力があって、目に浮かべながらストーリーを追うことができました。エロよりもグロの方が若干きつく入っていて、美味しい良い作品でした。

  • 登場人物が揃って濃いキャラクターですが、
    「常識にとらわれずに生きる難しさ」を難しさとも感じない
    定の真っ直ぐさが読み手を惹きつけます。

    主人公の定も満身創痍のプロレスラー守口廃尊もそうですが、
    「自分に誠実に生きていれば、誰かが認めてくれる」
    というのが、大きなテーマのように感じました。

  • やっぱり西加奈子はすごいな!!
    この人にしか表現出来ない。感情の臨場感。
    大人になった私たちの中にも僅かに残ってる、ある種の純粋さを直接刺激してくる感じ。
    泣ける!と謳ってる本よりよっぽど泣ける。なぜか。
    すっごく変わってるけど、何故か共感できちゃう。
    だって心の何処かにきっとある、もしくはあった感情だから。理屈や常識や経験で押さえて忘れてきただけで。
    鬱の人も、ガンも、人肉食べるシーンもあるんだけど、ラストは爽やかな開放感。
    読後感は人間として生まれてきて、今生きてる幸せを感じた。
    ちょっと大げさか笑
    でも、そんな感じ。
    でも読書初心者には勧められないな…

  • 西加奈子、独特の世界観。
    不思議な感じのする主人公、アクの強い脇役は、西加奈子の得意とするところか。
    この体、この顔、この声、全てが自分だ。
    自分でしかないのだと改めて確認させられた。

  • 物語は面白いです。
    主人公の定が編集者としての仕事を通じて関わっていく人とのやり取りの中から少しずつ変わっていく様がとても面白い。友達もいない、恋愛もした事がない、そんな定の様な人って珍しくない。この物語はそんな人に何かヒントを授けてくれるのではないでしょうか?
    人の顔を福笑いのように自由に動かす事ができる定の変な特技は、実は母親を早くに亡くしたせいで身についたものなのかもしれない。きっと誰もが変な顔だと思うような人でも定はそう思わない。顔で人を判断したりしないのだ。誰にでも誠実に接している。目の見えない次郎が定を美人と言った理由はそこにあるのではないか?
    泣いた事がなかった定がプロレスの試合で泣くところは感動した。

  • 主人公は鳴木戸定。
    命名は世界の奥地を旅する紀行作家である、父。
    よりによって娘の名前をマルキ・ド・サドからとるような父である。
    かなりの破天荒。

    幼いころから感情の表出がほとんどなかった定は、母に包みこまれるように大事に育てられるが、その母は定が5歳の時に病気で亡くなり、定は父について世界を周る。
    父が行くところは奥地も奥地、秘境といっていいところばかりで、そこで現地の人と同じ生活を送るのは大人でも大変なこと。
    しかし幼かった定は、それを日常として過ごす。

    彼女が7歳の時、父は彼女の目の前でワニに襲われ亡くなる。
    彼女のその後の人生に多大な影響を与えたその事件はさておいて、親戚に引き取られ、日本で生活することになった彼女は、つねに分厚いガラスの壁が立ちはだかるように、周囲と交流することなく大人になり、今は有能な編集者として生きている。

    子ども時代に友達のいなかった彼女は、まっすぐで純真で、とてつもなく世間知らず。

    さて、福笑い。
    目隠しをした人が、のっぺらぼうの顔の中に顔のパーツをおいていく遊び。
    最近は見かけないが、昔はお正月に子どもたちが集まってはこれをやって大笑いした、らしい。
    感情らしい感情を見せなかった定が、唯一大笑いしてハマったのが、この福笑い。

    福笑いを通して、枠にとらわれる必要などないこと、枠をはみ出して人に笑われたって別にいいんだという作者のメッセージが、作品全体を貫いている。
    西加奈子の各作品には、生きることに不器用な人がいつも出てくるが、この作品にももちろんたくさんいる。
    定はそんな人たちと誠実に付き合い受け入れながら、自分の形をとらえなおしていく。
    唯一普通の、一般的な人物である小暮しずくが彼女と友達になった時、彼女と世間の間に交流が生まれる。

    クセが強い作品で、誰にでも進められるわけではないけれど、私は好きだ。
    多分眉を顰めながら読んでいたと思うけど、それでもこの作品を好きだ。
    体で感じること、言葉で表すもの、そのどちらもが本当の自分であり得るのだ。
    どちらかに捕らわれる必要などない。

    プロレスのシーンでは私も定と同じように、掌を心臓にあてて動いていることを確認した。
    私の心臓が動いている限り、守口廃尊(ばいそん)の心臓も動いていると、その時は物語に同化してそう信じていた。
    多分西加奈子の作品って、私にとってはものすごく親和性が高いのだと思う。

  • 「サラバ!」に続き西加奈子作品を読む。

    印象に残ったのは
    「私にとって、今の定ちゃんはすべてだよ、そんで、それは先っちょだよ!」
    という小暮しずくの言葉。
    武智氏の言葉でもあり定の言葉でもあるけれど小暮しずくから発せられた場面が一番ずしんときた。
    自分と他人との関係性というものに思いを巡らせたときに、この「先っちょ=全て」だという事実に思い当たりとても寂しく感じた、ことが昔あった。それからもう少し歳を重ねて、「先っちょ=全て」って楽ちんじゃーん、と開き直りのように思った、こともあった。
    そして更にもう少し歳を重ねた今、この文章に出会って、泣けてきたと言いながら定をテーブル越しに抱き締める小暮しずくのような友達を大切にしたいと思う。

  • 本屋大賞、2013年5位。これって文学ですよね。しかも純文学。ファンタジーでもあるのかな。なんだか良くわからんのだけど、「読む進めずにおられない強さ」がありますね。はい。小説家を目指している訳ではないのですが、小説ってこう書くんだってのがすごく勉強になった気がします。

  • 打ちのめされました。
    登場するのは、いずれも超の付くほど個性的な人物ばかりですが、実に魅力的です。
    何故でしょうか。
    それは「正直さ」にあるのだと思いました。
    登場人物のだれもが、思うに任せぬ現実に直面しながらも、正直に生きている。
    それが、読んでいて最後まで頼もしく、また本作の最大の魅力だろうと感じました。
    主人公の「鳴木戸定」は、かなりヘンな人です。
    西さんの友人でもある村田沙耶香さんの芥川賞受賞作「コンビニ人間」に登場する「私(古倉恵子)」もヘンでしたが、定の方が輪をかけてヘン。
    他の登場人物もヘンな人ばかりで、必然、会話も実に滑稽で愉快なものになります。
    たとえば、編集者の定と、定の担当作家の之賀さいこと会話。
    之賀は執筆している小説のラストシーンで、Kという人物が頼朝の生首をリフティングしている様子を描こうとしています(何だ、それ笑)。
    「そうなんです。相当重いんですよ。もっとも、生首だけを純粋に手に持ったことはありませんがね。鳴木戸さんはありますか?」
    「私も、生首だけを手に持ったことは、ありません。」
    「そうですか。」
    「申し訳ありません。生首だけを手に持った経験がなくて。」
    「いいえ。どうか気にしないでください。」
    全体、こんな会話があるでしょうか。
    西加奈子は、実に油断のならない作家だということが、これだけでも分かります。
    個人的には「守口廃尊」という登場人物に括目しました。
    鬱のプロレスラーという人物ですが、妙なリアリティーがあったのですね。
    本を閉じた今でも、「鳴木戸さんかよう」「言えねぇよう」という独特の語尾が耳について離れません。
    そして、終盤の定と守口の会話のシーン。
    定の吐しゃ物と守口の腕から流れる血が相まって壮絶な現場と成り果てていますが、そこで交わされる二人の会話に私は釘付けになりました。
    ホント、胸が潰れるかと思いましたよ。
    あと、そうだ、言葉が連なって文章になる、その美しさに定や守口が魅了されていることに、文章を書くことを生業と趣味にしている自分も感銘を受けました。
    「言葉はツールだ」と主張する向きもありますが、単にツールなのではありません。
    日常的にまとまった文章を書く人なら、ひとつの言葉が思念を呼び起こし、次の言葉を連れて来るという感覚を味わったことがあると思います。
    その時、言葉は単なるツールではなく、生命そのもののように感じられます。
    「言語」は本作の裏テーマではないかと、勝手に解釈した次第です。
    もっとも、登場人物の派手さと比べ、物語自体はどちらかと言うと地味な部類です。
    ただ、ぐいぐいと読ませます。
    それは恐らく、西加奈子が全力投球でこの物語を書いているからです。
    メーターは最初から最後まで振り切れています。
    プロの作家ですから技量はありますが、技量に頼って斜に構えるようなところは一切なく、これでもか、これでもかと、自分の信じた球を全力で放り込んできます。
    それが実に清々しい。
    個人的なことですが、実は西加奈子を読むのは本作が初めて。
    もちろん、かなり前から存じ上げていました。
    ただ、読む前から「西加奈子は自分にとって特別な作家になる」という予感があり、それがどうも重くて手が出なかったのです。
    で、「そろそろ読むべきだ」と判断し、本作を手に取った次第。
    予感は的中しました。

  • 乗りに乗ってる西加奈子先生。読んでて、書きたいものを楽しく書いているような(本人はそうじゃないかもしれないけど)、とにかく読んでて、書き手の楽しさが伝わってくる文章。

    ものに名前はあまり関係なくて、存在と配置によって成り立つ通常の物差しでは測れない、独立した世界は浮いているのではなく、ただその場所に馴染まないだけ。

    それが有り、そこに存在することで初めてひとつの形となす、それをあるがままに受け入れること、受け入れる環境がある素晴らしさ。パーツ、人類、生命としてだけでなく、その器の深さこそ、今自分に問いかけるべき問題なのではないだろうか。ただただ感服。

  • 定という人と、定の周りの人々が
    どんどん愛おしくなっていくうちに
    『ふくわらい』の世界から抜けられなくなり
    読み終わって、なんともいえない感動
    素敵な物語、希望や優しさがムクムク
    余韻たっぷり、読んでよかった

  • 主人公は、紀行作家の父親の趣味でマルキ・ド・サドのパロディのような名前をつけられた上、同じく父の影響で幼い頃から一緒に未開の地や秘境を旅したりという特殊な生い立ちを持つ鳴木戸定(サダという名はサドよりむしろ阿部定を連想させられるけど)。その生い立ちゆえ結構ワイルドな体験(人肉食やら刺青やら)を沢山しているにも関わらず、乳母がいるようなお嬢様育ちでもあり、どこか常識や感情が欠如している不思議なキャラクター。

    幼いころ唯一夢中になった遊びが「ふくわらい」だったせいで、いまだに他人の顔のパーツを脳内で移動させて遊んだりしてしまう定は、おそらく対人関係において相手の内面・人格をスルーし、紙で出来た「ふくわらい」のパーツとしてしか人間をとらえていない。だからこそ淡々と心を動かされることなく仕事をこなし、それを寂しいと感じることもなく生きてきた、そんな定がプロレスラー作家の守口廃尊と出会って、少しづつ変化し始める。

    定自身も変わった子ですが、編集者として働く定が担当する作家が廃尊含めことごとく奇人変人だけど面白い。引きこもり作家の「之賀さいこ」とか妙に愛着感じてしまった(笑)でもやっぱり廃尊の存在感が圧巻だったなあ。私は次郎より廃尊のほうが好きだった。イタリア人ハーフの武智次郎はイケメンなのだろうけど「先っちょだけ」とか結構うざかったので(笑)、しずくちゃんの素早いツッコミが気持ち良かったです。

    この小暮しずくちゃんと、定の友情が結構個人的には泣きツボでした。友達いなかった定に初めて出来た女友達。乳母のテーに会わせたときにどっちも号泣しちゃうくだりとかとても好き。

    ラストシーンだけはちょっといただけないと思ってしまったのだけれど(捕まるって!笑)、きちんとカタルシスのある素敵なお話でした。表紙絵は、定の刺青になってるんですね、読み終わってから気づいた。

  • 解説で上原菜穂子氏が書いているように「物語としてしか命を持ちえない作品」だと思う。

  • 人の表情は特別

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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