増補版 村上春樹はくせになる (朝日文庫)

著者 : 清水良典
  • 朝日新聞出版 (2015年9月7日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647924

作品紹介

今や世界中の読者が最新作を待ち望んでいるハルキ作品。繰り返し現れる「闇の力」、「鼠」や「羊男」は何を意味するのか。作品にちりばめられた謎とつながりを読み解けば、もっと深く読むことができる!文庫化に際し、最新長編『1Q84』『多崎つくる〜』の項を大幅加筆。

増補版 村上春樹はくせになる (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 内容(「BOOK」データベースより)

    今や世界中の読者が最新作を待ち望んでいるハルキ作品。繰り返し現れる「闇の力」、「鼠」や「羊男」は何を意味するのか。作品にちりばめられた謎とつながりを読み解けば、もっと深く読むことができる!文庫化に際し、最新長編『1Q84』『多崎つくる~』の項を大幅加筆。

  • 村上春樹の魅力を「象徴・穏喩」として、聖書の世界に似ているとする。そして読者は前後作品に謎解きを求めて読みたくなることから嵌っていく!著者の経験だそうだが、私自身を振返っても実に的確な表現である。春樹が死の翳が漂う孤独な人物を描く例が多く、自殺していく人物も多く出てくるが、春樹自身はそのような人生とは遠かった!不思議な現象である。多く出てくるセックスの場面が性欲のために魂を汚す罪となる、ある倫理と形而上学を常に付与されているとの表現もよく分る。全共闘世代が、若いころの挫折と絶望を重ね合わせて春樹を読むということがそれ故にこそ行われているのだと思う。
    アウグスチヌスの「三位一体論」から引用されている(P62)言葉が、春樹の宗教性を援用しているように思える。「われわれを訓練するために、神のことばは、直接に理解できる思想ではなく、心の底で探求し、内奥から引き出すべき神秘を、われわれに提示している。そのようにして神のことばはわれわれに、より情熱的な探究を強いるのである。」
    春樹が日本の文壇ジャーナリズムを離れ、海外に移住したという冒険の特異性は今まで気づかなかったこと。

  • 村上春樹のもやっとした小説を読み解く評論集。わかったようでわからないのに何故か世界で読まれる村上春樹。小説内のパズルとなぞかけの解説として楽しめた。

  • 言葉に向けての挑戦と諦め、そして希望を描く村上作品。
    言葉を紡げば紡ぐほどに自分の言葉が失われていく感覚にはとても共感できる。
    言葉に向き合えば向き合うほどに言葉が無くなっていく。
    その言葉でしか他者とのコミュニケーションが取れないことへもどかしさを感じる。

  • 最新小説「色彩を持たない多崎つくると、〜〜」までを加えた村上春樹小説の読解。小説の楽しみ方の一つとして捉えれば十分。

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