この君なくば (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 63
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647948

感想・レビュー・書評

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  • 幕末の激動のなかを生きる武家の譲と、檜垣鉄斎の娘栞の恋愛小説。とはいえメインはどちらかというと、幕末の読めぬ時勢と栞の強さか。今作は架空の人物も多いようで、設定もどこまで史実に基づいているのかわからないが、面白かった。
    幕末はあまり詳しくないのだが、日本が大きく変わった時代。まさに国造り。国の形を作っていくのは、大変だが、ものすごく面白い仕事だったろうな。

  • 五十鈴、かっこいい!

  • この君なくば一日もあらじ
    「この君なくば」は幕末の動乱に咲いた大輪の花のような強い愛を描いた作品である。舞台は九州、日向の伍代藩、主人公は私塾「此君堂」を開いた民間の学者、檜垣鉄斎の娘、栞。和歌をよく詠み、父亡き後の此君堂を1人で守っている。

  • 幕末の攘夷と開国、倒幕と佐幕の時世。武士の世の終焉の中、名立たる大名藩と地方小藩の男性陣と、"待つ"女人たちの戦。対局・対人模様を動と静にて対比しながら、凛とした一筋の純愛ストーリーを貫く。個人的には、五十鈴の潔さと先見の煌めきに心惹かれる♪。

  • 2016.3.11
    芯のある主人公の栞 カッコいい!夫の譲も今 こんな男性いないよな〜 男性理想像

  • 幕末ラブストーリー、2人の恋路に水差す奴は殿の正室、攘夷論者に、大久保一蔵。…とか書くと出来の悪い量産時代小説を彷彿とさせるが。
    さすがの葉室麟、こんなテーマで爽やか読ませる恋愛小説に仕立てあげるんだからなぁ。

    歴史上の事件とか色々出てくるけど、上記のとおり、この本は恋愛小説。その辺のことは刺身のツマみたいなもんである。キャラクターはしっかり恋愛モンの典型を抑えてあるし、物語はしっかり恋愛モンの王道を進む。安心して二人の恋路をハラハラ見守ればよいという素晴らしさ。

    五十鈴の「変節御免」にびっくり。そしてムッサ魅力的、惚れるぅ

  • 201511/一個一個の話や人物心象が薄いというか、全体的にさーっとしたカンジ。もっと掘り下げて書いて欲しかったかな。

  • 葉室さんの小説では武士としての矜持、清廉と、凛としたという言葉で表される主人公が繰り返し描かれるのですが、そこに感情が入ったり入らなかったり、今回は後者でした。
    きれいすぎるほど貫かれる生き方に空々しさを覚えました。幕末という時代とともに、もっと生き方も揺らいでいいんじゃないかと思うんですよ。明治になってからの記述もなんかあっさりしてますし、まあ、そう終わるだろうなって感じ。
    物足りなかったです。

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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