五二屋傳蔵 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647955

感想・レビュー・書評

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  • 先手必勝

  • ドラマを見ているような臨場感。主人公は誰だろう?

  • 最初に読んだ『ジョン・マン』が面白かった、山本一力。
    書店巡りをしていたら、この作家さんの長編小説が文庫になって並んでいたので、読んでみることにしました。
    舞台は幕末。
    四杯の巨大な船が、浦賀の沖を疾走します。
    この船の存在に最初に気づいたのは漁師、そして「てきや」の監視。
    そしてその情報はすみやかに、江戸で質屋を営む主人公、傳蔵に伝わって・・・という始まり。
    黒船騒動で混乱する、江戸の街。
    その中で、これからどういうことが起こるのかを知ろうとする、てきやと質屋の集団。
    そして、この混乱に乗じて、質屋に悪事を仕掛けようとする、盗賊集団。
    それぞれの思いと行動が、物語の主軸となっていきます。
    そして全編を通じて書かれているのが、この時代の質屋の役割。
    お客が所有物を預かり、お金を貸す。
    その生業が、この時代の人々にとってどういう意味があったのか、人情的なエピソードを交えて、語られます。
    歴史の教科書に載る黒船騒動と、庶民の生活に根付いた質屋。
    これらの話を上手く、一編の小説にまとめたものだなあと、感じました。
    歴史に名が残らない、一般の人を主人公にした時代小説。
    この作家さんの特徴が発揮された、作品だと思います。
    旺盛に作品を発表しているようなので、今後も文庫化を待って、読んでいきたいと思います。

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プロフィール

山本 一力(やまもと いちりき)
1948年、高知県高知市生まれ。14歳で上京し、中学3年から高校卒業までの4年間の新聞配達でワシントン・ハイツ(最大規模の米軍基地)を担当、英語力を養う。英語力を活かしながら通信機輸出会社、大手旅行会社(近畿日本ツーリスト)、デザイナー、コピーライターなど十数回の転職を経験。
46歳の時、事業失敗で作った2億の借金を返済するために作家になることを決意。1997年『蒼龍』でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。2002年には『あかね空』で直木賞を受賞した。その他代表シリーズに『ジョン・マン』など。

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