クラウドクラスターを愛する方法 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.45
  • (4)
  • (19)
  • (22)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 186
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022647986

作品紹介・あらすじ

「自分を産んだ母親にやさしくできない自分に、母親になる資格はあるのだうか」同棲を始めてから3か月、14年ぶりに再会した母親は、13歳年下の男と一緒だった-。家族であること、家族になることの困難と希望を描き、共感を呼ぶみずみずしい傑作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 初めて窪さんの小説を読む。「ふがいない僕は空を見た」の作者、という情報しかなかったので、あまり深く考えずに購入。紗登子の周りの人に対する遠慮とか、本当は打ち明けたいこととか、きっと誰もが生きていく上で抱えるものなのだろうに、それを大したことのないこと、と向井くんに片付けられている部分を読んでいて腹立たしくなった。みんなそれぞれ自分の度合いで苦しんでいるし、誰が誰より苦労しているというレベルなんてあるはずがないのに。反して克子との話は気分が晴れた気がする。
    ただ少し終わり方が急だったから驚いた(笑)

  • 2018.5.26読了

  • 新しい一年の、最初の一日の存在価値が下落していることの証明だ。

    家族という確かな足場を作って、それを手がかりにして、社会に居場所を作っていく

    なんで周りはいとも簡単に幸せそうな家族を作ってるのに自分だけ、、っていう主人公たちの孤独に共感する。
    家族ってそんな簡単なもんじゃないよね。

  • 理想の家族を夢みる人たちの、家族であることの現実や家族になることの困難と希望を描く2篇。
    家族とは最も小さな集団でありながら、その維持や継続に困難さも持ち得る。損益を目的ともしないし、絆という言葉でも表せない不思議な共同体だ。登場人物たちも疑問を抱きながらも依存する。でもそれが家族の在り方であり、時間の経過を共有するのが家族と思う。

  • 迷いくじらほどの衝撃はなかったけど。新しい家族を作りたいんじゃなくて、帰れる家族が欲しい ってなんか分かる。

  • サンキャッチャーほしくなったな。よかったけど、すぐ内容忘れるなたぶん

  • 17/05/18 (35)
    クラウドクラスターはつまりはお母さんのことなのね。お母さんを愛する方法、か。むつかしいね。

    ・私にも守護の天使がいるだろうか。
     ベッドに横になって左手を天に向けた。守護の天使がいるのなら、手を握ってと心のなかで思う。ベッドの上には天井の木目模様があるばかりだ。目を閉じると目の端から涙が流れて、耳の穴を濡らした。頭のなかに銀色のきらきらしたものが充満する。(P47 クラウドクラスターが愛する方法)

    ・「誰がどんなことを言ったって、さとちゃんが感じたことだけがほんとなんだよ。さとちゃんはね、もっとまわりに怒ったり怒鳴ったりしてもぜんぜんいいと思うよ。ときには荒れ狂う雨や風もないとね、青空は見えないもんなんだよ」(P140)

    ・ママが出ていった日、ばぁばは、クローゼットに隠れていた私を見つけて、私の前にしゃがんで言った。
    「こういう日は大食いしてそのままぐっすり眠るのがいいのよ」(P167 キャッチアンドリリース)

  • 世の家族がみんなハッピーファミリーではなくて、もがいている。最初の話のさとちゃんの我慢ぶりが他人事ではなくつらい。

  • 次々と発生する積乱雲の事を『クラウドクラスター』と言うそうです。

  • 家族であること、家族になることの困難と希望・・・か。

    わかる部分もあるけれど、あまり共感したくない感じもするなぁ。

    同じ状況になりたくないというか・・・w

    普通とか、平凡とか、平常とか、一般的とか、認識にもよるけれど、そしてつまらなそうではあるけれど、そういうものって貴重だったりするのかもしれないな。

全20件中 1 - 10件を表示

クラウドクラスターを愛する方法 (朝日文庫)のその他の作品

窪美澄の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮下 奈都
辻村 深月
又吉 直樹
西 加奈子
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

クラウドクラスターを愛する方法 (朝日文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする