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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784022647986
みんなの感想まとめ
人間関係や家族の絆をテーマにした二つの物語が収録されており、特に主人公のもどかしさや成長に共感を覚える読者が多い。表題作では、母親との関係に悩む娘の紗登子が描かれ、理想と現実の間で揺れる心情がリアルに...
感想・レビュー・書評
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2作収録
表題作はまぁわからなくはないですが、もう1作はいまいち伝わりませんでした -
素直になれない主人公がもどかしくもあり、共感するところもあり。
「理想の家族」をその中にいて実感できる人は、稀なんだと思う。 -
・クラウドクラスターを愛する方法
家を出ていった母。同じ様に専門学校の卒業とともに家を出た娘の紗登子。母や父、実家との微妙な距離、自分の今後に悩む。ちょっと島本理生の小説と似た感じがした。個人的には「ふがいない僕~」や「晴天の迷いクジラ」の方が好き。
・キャッチアンドリリース
同じマンションに住む小学生の莉子と光。2人とも両親は離婚。こちらの話も今までに読んだことある窪さんの小説とは違った印象。でも、窪さんが捕らえている本質は変わらないかな。 -
このところハマって読んでいる窪美澄さんの作品。
表題作は、母との関係がうまく行かず、男性との関係もちゃんと自分の言いたいことが言えず、うまく築けず、でも久しぶりに会った母と母が再婚した若い男性とのひと時を経て、少し前を向ける。
これきっかけに本人も買われるといいなあと思ったラストだった。
この作品はなんだかちょっと世界に入り込みづらかった。 -
自分の周りを眺めたいときに、読み返したい本。
中編2本だけど、どちらも内容が濃くて読み応えがある。
家族というものに対して、自分の中でじゅくじゅくに膿んで、でも外に出せず言葉にできない傷を、ぴったりくる表現であらわしてくれた。
傷は治せないし、そう簡単に癒せないけど、「ここが傷ついているよ」と教えてくれて知ってくれるだけでも、とても救われた気持ちになるのだなぁと思った。
救われない気持ちの人に出会ったら、下手な言葉をかける前に、そっと差し出したい一冊。 -
ここに不在な主人公に自分を投影しながら読めた。
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自分の内側にある矛盾や葛藤、言いたいことが言えず口を閉ざしてしまうこと。
人からしたら面倒だと思われるような部分に、自分が今まで考え悩んできた不安と重なり共感できる部分が多くて、じんわり沁みる。
短編の2作目は、あっという間に終わってしまった感が強くて、あともう少し読みたかった。 -
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2022.11.12読了。
2022年、93冊目。
最近直木賞を受賞した窪美澄さんの中編集。
「ふがいない僕は空を見た」「晴天の迷いクジラ」に次ぐ3作目。
一作目は母親、二作目は父親との関係がテーマになってます。
表題作のクラウドクラスター(=積乱雲)は母親のことのようです。
満足度4/5。 -
東武東上線の下り線に乗って移動するシーンは昔使っていた路線だったので懐かしさがあった。生活感の描写がリアルなので、自分も他人の家にお邪魔したような居心地の悪さを感じてしまう。
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窪美澄さんだから買ったけどやっぱり短編は苦手だ
あと私の読書時の気持ちの問題次第で
内容の捉え方大きく変わる作品だと -
窪美澄作品は、どれもタイトルが逸脱である。
それに惹かれて読んでみるのだが、期待以上のストーリーには出会えない。
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この作品は、なんと7年前に読んでいた。
そのときも記録によると低評価だったが、今回も全くストーリーを思い出せないまま最後まで読み、
やはりなんだかいまいちだったなという感想を抱いてしまった。
新たに分かったことと言えば、主人公はHSP気質があるのではないのかということ。 -
購入済み
2022.01.07.読了
なんとなくとかなんでもないとか
曖昧で温い物語だが、どうしようもなく引き込まれてしまう不思議な感覚
窪美澄ワールド。
日々すれ違う人々にスポットを当ててみれば、こんな家族のストーリーが転がってた
というような短編2作。 -
帰る場所、ってなんだろう。
傷ついた子ども時代。いま、そばにいてくれる人。あのときの母に、かける言葉。
どこまでも受身な主人公にちょっと反発心を抱きつつ。
叔母さんたちがいい感じ。
キャッチアンドリリースの方がすんなりと読めた。 -
「クラウドクラスター」とは積乱雲、入道雲のかたまりを意味するそうですが、それを主人公の母に例えています。
母親と娘、同性であり親子であるが故の複雑な思いが綴られていますが、気持ちの良い読後感でした。
「キャッチアンドリリース」は釣った(キャッチ)魚を傷付けることなく再放流(リリース)する意味合いです。
こちらも家族の物語ですが、親に対して持って行き場のない感情を抱えた子供の心情がリアルに描かれていて惹きつけられます。
いつもより暗さも陰鬱な感じも少ないけれど、窪 美澄さんの描く世界感は癖になります。 -
子供の頃、自分たちを捨てて母が家を出て行ったことにどこかホッとした自分に後ろめたさを覚えると同時に、母に捨てられたという思いから今も母を愛することができない自分を持て余す紗登子。
同棲をしていた男からの結婚の意思表示に戸惑い、逃げ腰になる彼女のどうしようもない狡さが嫌だ。
結婚しているわけじゃないから、家事はお互いにしよう、と言いながら、男に住む場所を依存する女のご都合主義。身勝手さ。本人が自覚しているとはいえ、どうしたって共感できない。
主人公に共感できないってことは、私が家族に恵まれていたってことなのか、あるいは酷く鈍感だってことなのかな。。
こんな作品が多すぎて、それに共感する人が多いなら、今の世の中先行きは暗いな‥‥
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解説が最高
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読み終えてから少し経ってからこの感想を書いているのだけど、わりと印象の薄い作品だったのかも、というのがひとつの感想。
中編が2つという構成の作品だったのだけど、表題作はものすごい事件が起こるわけではない日常の物語で、だけど小さな毒があちこちに潜んでいる。
仕事も恋愛もなんとなくうまくいかないアラサーの主人公・紗登子が、自分を捨てた(と思っていた)母と14年ぶりに再会したところから物語は始まる。
自分の恋愛がうまくいかないことを母との関係性のせいにしてしまいたくなったり、仕事と恋愛を公私混同してしまったり、彼女にはどこか境界線を曖昧にしがちなところがある。
そんな様々を含め、自分が産まれた家族や、自分が大人になって築いていく家族とうまくやることの困難さを描いている。
2つめの「キャッチアンドリリース」は小学校高学年の男の子と女の子が主人公。2人は棟違いの同じマンションに住んでいて、同じ塾に通っていて、そして片親の家庭であるという共通点がある。
多感な時期に差し掛かった彼らが、母と暮らしながらたまに父に会いに行ったり、父と暮らしながら祖母と仲良く過ごしたり、その中で性徴を感じる出来事に戸惑ったりしながら過ごしていく。
性的な変化に戸惑う描写が、何だか胸が痛んだ。変化していくことの恐ろしさは、子どもにも大人にもあるけれど、不安定なところに立っている子どもだとその恐ろしさもさらに大きい気がする。
こういう小さい毒が窪美澄節なのだけど、大事件が起きない分マイルドな印象で、だから読後の印象も薄かったのかもしれない。
厚みもそんなにない小説だったのでとても読みやすかった。さらっと読むにはぴったりでした。
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