一瞬と永遠と (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022648136

感想・レビュー・書評

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  • 萩尾望都先生が選んだ、きゅっとくる物いろいろ…だそうです。私はやっぱり漫画家の話が面白かった。

  • 17のとき手塚治虫の「新選組」に出会ったショックで、漫画家になる決心をしてしまった…。萩尾望都があこがれ、求めるものたちを綴ったエッセイ。新たにエッセイ2編とあとがきを加えて文庫化。

    考えたこと,見たこと等々を言葉に出来るってすごいなぁ・・・。まぁ,萩尾望都だから当然と言えば当然なんだけど。
    エッセイの中に書かれた本とか読んでみようかと思う。

  • 萩尾望都さんの傑作エッセイ集とあるので、飛びついた。が、退屈。おそらく、このエッセイを漫画で表現されたら、読者をうならせ、ひきこませる作品ができるのだろう。
    残念だけど、逆に、エッセイを書く材料は見つかりそうだ。

  • 絵に音楽に踊りに、SFに宇宙に生命に死に、萩尾さんのアンテナが色彩をおびて広がっていく。その語りが、時に熱量高く、時に詩情に満ちていて、心地よい。はっとなって立ち止まって、そこから、そのはっ、は何だったのかを言葉にしていく。「その出会いは一瞬の煌めきで、煌めきは永遠に自分の中に残ります。 幸福な一瞬を抱きしめて、長い時を過ごしてゆくのです。」

  • 1970年代にデビューして以来、ずっと第一線を走り続ける漫画家・萩尾望都。私は『11人いる!』でその面白さに魅せられ、『ウは宇宙船のウ』を読んだあと、それより前の作品『ポーの一族』と『トーマの心臓』へ。以後もさまざな作品を読みあさり、大人になって漫画をほとんど読まなくなってからも、愛蔵版が出るとついつい買ってしまう漫画家でした。

    本作はそんな萩尾望都のエッセイ集。お気に入りの小説、漫画、映画について熱く語り、ときにはこちらがついていけないことも。大島弓子、手塚治虫、中島らもなどの名前が飛び交います。彼女が漫画家になるきっかけや、売れなかった時代の話、ギャラがだんだん上がってきたときの話などが楽しい。あんな漫画を描く人は、こんなことを考えているのですね。思ったよりも普通なことに安心しました(笑)。ま、私はやっぱり「萩尾望都を読むなら漫画」かな。

  • 青緑色の静かな池の水面を見て、その中に入っていく自分の姿を想像するような夢想癖があったりと、どこかしら危うい部分を有する一方で、感動したり感銘したものを、なぜ感動したかと言葉に置き換えたがる科学者のような分析グセがあったりと、萩尾望都の複雑な内面性を知ることが出来る興味深いエッセイでした。もっとも、これを読めば全てが解るわけではありませんが。両親との確執はなかなかに根深いものがあるようですが、そのマイナス要因が、氏を現実世界に引き留め、逆に作家活動の原動力となっているように感じられ、人間何が幸いするか解りません。

  • 萩尾先生の思想の一端を覗き見したような気分になりました。瑞々しい感受性を持ち続けているのはすごいし、表現が詩的で素敵でした。本で読むと漫画とはまた感じが違って、改めて表現とか発想の豊かさを感じました。あとやっぱお人柄も好き…

  • 自分は、萩尾望都は超弩級の天才(手塚治虫の対)だと思っており、何の留保なしに無条件に尊敬している。そんな彼女が色々なところで掲載したエッセイや本の後書きなどを寄せ集めたものである。漫画の天才は、エッセイの天才ではないが、彼女の豊穣な漫画は、漫画への狂おしい情熱、文学、演劇、バレエ、その他世界におこるあらゆる事に対するみずみずしい好奇心から生まれたものであることがよくわかる。

    追記:標題の「一瞬と永遠と」であるが、「永遠」が象徴される奇跡のような「一瞬」の美しさ・切なさを描くことにおいて、萩尾望都以上の作家はいないと思う。

    【萩尾望都個人的ベスト】
    <長編>
    11人いる
    ポーの一族
    <短編>
    半神
    訪問者
    金曜の夜の集会

  • 結構幅広い年代にわたる雑多なエッセイ集。ガラパゴスなどの旅行記から、ブラッドベリ、ディックといった作家のSFとの出会い、中島らも、寺山修司、野田秀樹といった個性的な面々との交流、さらに映画評や漫画評まで。個人的にはやはり漫画評が面白い。手塚治虫はもちろんのこと、和田慎二「超少女明日香」、聖悠紀「超人ロック」、石ノ森章太郎「サイボーグ009」など、子供の頃読んだ懐かしい作品について色々思い出した。今ああいう、ベタな超能力SF漫画ってあまり見かけなくなった気がする。永遠を生きる超人ロックの孤独はポーの一族にも通じるものがあったかも。書評もいくつか気になる作品があったので探して読んでみたい。

  • エッセイと本の解説。一番古いもので1976年か。
    萩尾望都さんの世界が垣間見える貴重な一冊。
    言語化できない感情、事項はないと言い切る萩尾さんの分析癖こそが、彼女を彼女足らしめる所以なのだなぁ。

    モンゴメリのアペリチフにアジモフのオードブル、ヘッセのスープにブラッドベリのサラダ、サリンジャーの白ワインに有吉佐和子の赤ワイン、ディックの肉料理にレムの魚料理、手塚治虫のアイスクリーム、グィンのデミタスコーヒー。
    そんな食卓にただただうっとり。

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞多数。

「2017年 『美しの神の伝え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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