アンダーグラウンド・マーケット (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 122
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022648198

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】2018年──下流に堕ちた日本人と、安い労働力として呼び寄せられた移民たちは「円」を捨て、電子貨幣による非課税の経済圏を作り始める。そんな環境の中で、若いフリーランスのITエンジニアたちが時代に抗い、世界を切り開いていく近未来青春サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な雰囲気をまとわり付けている。
    日本の下層社会と言うべきところの
    言語的ダイバシティと格差にめげずに、
    真面目に取り組もうとしている 若者。
    巧、鎌田、恵の三人組。

    仮想通貨とクラウド。
    その流れと仕組み。
    ふーむ。仮想通貨が 投機の対象になっていない。
    狙いは、消費税の回避。なるほど。なんとなく、可愛い狙い。
    現在の状況ならば、換金した時点で50%とられるからね。

    仮想通貨のことがもう少し語られるかと思ったが
    仮想通貨のドリーム共同体ということか。
    助け合い。調定。
    などコミュニティを守るためのルールが作られている。

  • たくましく生きる3人の若者の青春物語。…と書くと、「あら退屈そう」と思う人もいるかもしれない(私です)が、そこは藤井氏。若者の活躍を軸にして、設定を仮想通貨が流通し、多くの移民が暮らす日本にすることで、知的好奇心も満たされ、またそこに事件が絡みと、刺激的で痛快なエンターテイメントに仕上がっている。

  • 近未来というより今だったが、うーん。著者が描く未来はあんまり住みたくないな。
    話としては面白い。なんだろ、どっちが悪いからとは言い切れない気がするけど

  • 東京オリンピックを目前に控えた2018年、東京は安い労働力として呼び寄せられた移民により多国籍化し、移民たちと非正規雇用の日本人は仮想通貨「N円」による地下経済圏で生きていた。

    スマホによる電子決済、現金を持たなくても買い物ができるようになり、ビットコインがクローズアッブされる現代、タイムリーな話であった。

    ただ、脱税を前提とした仮想通貨、小説としては面白くとも容認はできない。

  • この人のチームが出来上がっていく様子、トラブルをやっつけて行く様子が大好き!
    今回のネタは、仮想通貨と2年後にオリンピックを控えた移民都市 東京だ!

  • 普通の小説でsshとか出てくるのは新鮮だった。。。ちなみにルートキットってどうやって検出するんだろう。。。

  • 仮想通貨が流通した日本。
    移民が大量になだれ込み、その中で懸命に生きるフリービーの巧。
    誰にも何にも属さず自分達の腕で生き抜いていこうとする姿がとても格好良かった。

    仮想通貨や経済の設定がよく作り込まれていて面白かったな~

    続編があったら読みたい。

  • 今回紹介するのは、「N円」という仮想通貨が主役のSF小説です。本の表紙に「¥」を逆さにしたマークが描かれているんですけど、これはあるシンガポールの企業が作り出した通貨、「N円」なんですね。ぼくはこれを那覇空港の本屋で見つけたんですけど、羽田空港に着いた時にはもう読み終わっていて、快哉を叫びましたね。「うわ~! おもしろかった! 飛行機で読むのに最高!」って。この本は藤井さんがネットに上げた電子書籍が初版なんですけど、「Amazon Kindleでこんなおもしろいのがアップされていたのか」って感心しましたね。

    (公式メルマガ「ブックトーク」29号より一部抜粋)

  • 面白かった。
    藤井太洋の話は、なんとなく知ってるような知識で技術面がなんとなく分かる、という書き込み感のちょうど良さが好き。自分に合ってる気がする。
    161029

  • 冒頭、東京五輪直前という遠くない未来に1000万人の移民が来て中華系インド系の仮想通貨が流通し地下経済が誕生する、という設定がリアルすぎて引き込まれた。主人公の両親が家を手放す成り行きや非合法住宅に住む若者たちの描写もSFと思えず、妙に深刻になってしまう。サイバー犯罪のくだりは素晴らしい筆力。マイナス1は恵のマンガチックな暴力的態度。

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著者プロフィール

藤井太洋(ふじい たいよう)
1971年生まれの作家。ソフトウェア開発会社に勤務しながら小説を執筆し、2012年電子書籍『Gene Mapper』をセルフパブリッシングして話題になる。翌年、増補改訂版『Gene Mapper - full build-』を早川書房より刊行、単行本デビュー。2014年には『オービタル・クラウド』(早川書房)を発表、「ベストSF2014[国内篇]」1位、第46回星雲賞(日本部門)、そして第35回日本SF大賞を受賞。
2015、日本SF作家クラブ第18代会長に就任。

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