ブラックボックス (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • 本棚登録 :90
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022648211

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】真夜中のサラダ工場、最先端のハイテク農場、地産地消を目指す給食現場……。利益を追求し、科学技術を駆使した果てに現れる「食」と環境の崩壊連鎖を、徹底した取材と一流のサスペンスで提示する、エンターテインメント超大作。

感想・レビュー・書評

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  • 2017.12.13-100
    安心安全の食の裏側。日々考えてはいたが改めて恐ろしさを痛感。

  • 久しぶりの篠田節子。面白かったけど こわかったなぁ。ふだん手抜きでカット野菜とかお手軽なもので生活してるから ほんとこわかった。手作りが1番安心でいいのはわかるんだけど いったんラクを覚えると元には戻れません。

  • ハイテク農業がテーマの本。
    自分はビバ自然農法、みたいな考えはしないけれども、子供が食べるものはという点では、やっぱり安全で美味しいものがいいなと思った。
    植物工場やGM作物にそこまで抵抗感はないけど、農作物を工業製品みたいにいつでも安定的に生産しようってのは間違ってるように思う。
    野菜は安すぎなのかも。スーパーで5000円買うとしたら、野菜は1000円もいけば多い方だしな・・

  • もうサラダは買わない、自分でつくる!外国人研修生や深夜パート労働についても考えさせられる。

  • 農業や工場システムの専門的な説明部分は難しかったが、とにかく、先へ先へと読ませるパワーがすごい。

    大学の農学部出身で、父親の代の『食えない農業』『閉鎖的な農村社会』を否定し、新しいやり方で仲間たちと農業を営んでいる、三浦剛。
    しかし彼は、大企業に「野菜工場」として土地を提供する羽目になる。

    投資顧問会社の人気経済アナリストだった、加藤栄実は、社長の不祥事に巻き込まれ、マスコミにさんざん叩かれた末、故郷に逃げ帰る。
    深夜の野菜工場で働き始めるが、そこでの外国人労働者の悲惨な労働事情に驚く。

    市川聖子は、玉の輿で開業医と結婚したが、セレブ社会ではじかれた末離婚、栄実と同じく故郷に帰る。
    彼女は一念発起して資格を取り、4つの学校で栄養教諭として働くこととなるが、子供たちの健康状態の変化に危機感を感じ始める。

    3人は同級生。
    彼らが、食品の裏の『ブラックボックス』に疑惑を持ち、つぶされたり、巻かれそうになったりしながらも戦っていく物語だ。
    これはある意味、『食品クライシス』?
    日本が、いや、世界中が、向かっている先は、やはりハイテク野菜工場なのだろうなと思う。
    スーパーでの買い物もなんだか怖くなってしまう読後感。
    諦めるしかない部分もあるのだろうが、やはり、給食には安全なものを使って欲しいと思う。
    圧力に負けずに子どもたちを見守りつづけた聖子に、MVPを送りたい。

    ヒールとしての片岡の存在が面白いアクセント。
    映像化もいいかもしれない。

  • 201609/食の安全安心をテーマにした長編。主役のエイミ達より、堀田や片岡・フィリピン女性陣のキャラが秀逸で面白かった。日頃「なんとなく気にはなるけど…」と思いつつ便利さに頼ってしまう食品類、今迄以上に手に取るのを躊躇してしまいそう。

  • 2017/12/28 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。

  • 読み終えると、食べることが怖くなるような小説だが、今一つの面白さだった。600ページにも及ぶ長編にも関わらず、起伏に乏しく、ずっと野菜工場とサラダ工場を舞台にした食への不安が延々と綴られる。

    最先端のハイテク野菜工場と真夜中のサラダ工場で一体何が行われているのか。薬漬けの野菜に、添加物まみれのサラダ…怖い。

    恐らく、見てくれ重視の何でもありというのが今の日本の食の現実なのだろう。中国のからの輸入食材に嫌悪感を抱きながらも、やっていることは程度の違いこそあれ、殆んど日本も変わらない。

    SF小説のようでもあり、ホラー小説のようでもあり、ミステリー小説のようでもあり、サスペンス小説のようでもあるが、スッキリしない結末が良くない。

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