男爵の密偵 帝都宮内省秘録 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022648440

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】昭和5年、帝都東京──。大衆文化は爛熟し、華族の醜聞が世間をにぎわせていた時代。宮内省「宗秩寮」幹部・御園尾男爵に飼われている藤巻虎弥太は、若き伯爵・石蕗春衝の素行調査を行うため屋敷に潜入するが、やがて「連続華族殺し」に巻き込まれていく。

感想・レビュー・書評

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  • 大正の残り香漂う昭和初期の日本。
    日頃は高級中華料亭の給仕に従事し、ひとたび呼び出されれば飼い主である男爵の命により華族の素行を調査する密偵へと姿を変える主人公・虎弥太。彼の今回の任務は、「支那好みの君」と評判な若き伯爵家次期当主の石蕗春衛を監視すること。
    噂に違わぬ中国への熱意とのらりくらりとした態度とで春衛に迎えられた虎弥太だったが、春衛を監視していくうちに華族界を取り巻く連続殺人事件の渦中へ巻き込まれていく…

    表紙とあらすじに惹かれ、少量の下心を道連れにして読了。
    ミステリとして結末が薄ぼんやりとしている上に、登場人物達を動かすにしてももっと巧いやり方があったはず。つまり、続編が待たれます。主人公も含めて一筋縄ではいかない方々ばかりが登場してくる割にはかなりシンプルにストーリーが展開していくので読み易さ自体は抜群に良し。設定は悪くないので、是非続編で補填していってほしいところ。
    一方、「支那好みの君」が披露していく蘊蓄はとても楽しい。この小説、ページ数はそこまで多くないのに参考文献の量が凄いのです。しかもそれが知識のひけらかしだけで終わることなく、作品の根幹を為すミステリ要素にもきちんと絡んでくる。楽しく中国の文化に触れられる一冊。
    読み終えた後には美味しい中華を食べたくなること必至。

  • タイトルと表紙絵から「もしかして好みかも」と思い手に取ったら、やっぱりアタリ、好みだったので嬉しい。正体不明の人物とか気になる部分も残されているので続きがあると期待してます。雇い主の男爵は美丈夫設定ですが、いい人らしくないので今のところ気に入らないな。ひらひら若様と密偵でコンビを組んだら良いのにな(笑)

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