うめ婆行状記 (朝日文庫)

著者 : 宇江佐真理
  • 朝日新聞出版 (2017年10月6日発売)
3.93
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  • 本棚登録 :34
  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022648594

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】北町奉行所同心の夫を亡くした商家出のうめは、独り暮らしを楽しもうとしていた矢先、甥っ子の隠し子騒動に巻き込まれ、ひと肌脱ぐことを決意するが……。笑って泣いて──人生の哀歓、夫婦の情愛、家族の絆を描いた宇江佐文学の最高傑作!

うめ婆行状記 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 心ならずも同心の妻となり、4人の子供を育て上げ夫を看取ったうめさん(婆といっても48才)が、独り暮らしを始める話。

    以前、自分のちょっとぼけたお婆さんが、氏名を訊かれてはっきりと旧姓でフルネームを答え、その孫娘がお婆さんは、結婚したあとの全てを否定している、孫の存在も否定していると感じ、落ち込んでいたが、人は、結局生まれ育った家族を、そこで培ったものをいつまでも持ち続けるのだなぁとしみじみ感じた。

    お話は、小姑にいらだったり、《出来ちゃった》を親に言い出せない甥の手助けをしたり、今と江戸時代、たいして変わらん悩みです

  • うめ婆は宇江佐さん?いい感じの内容でした。
    宇江佐ファンには納得の作品だと思います。

  • 宇江佐先生の遺作。未完なのが悲しくて悔しいけれど、うめは今日も頑張ってお江戸を生きているだろうと思えるのがせめてもの救いか。未亡人になったうめは同心の妻だったが元はといえば醤油問屋のお嬢様育ち。夫亡き後思い立って一人暮らしを始め隣人や実家の兄弟や甥との交流を経て、成長しきれなかったお嬢様のままの自らの心や思い至らなかった亡くなった夫のさりげなさ過ぎて分からなかった優しさにようやく気付く所などはちょっと我が身も顧みて反省をした(笑)。こんなに江戸の市井を楽しむ事が出来る宇江佐先生の新作をもう読む事がないと思うと残念でならない。先生のご冥福を改めてお祈りいたします。

  • やっぱり宇江佐真理は巧い❗
    読みやすい文章と、リーダビリティはさすが。
    大店の箱入り娘だったうめは武家に嫁ぐが心底馴染めず、夫が亡くなり子供達も独り立ちしてから、念願の町屋で一人暮らしを始める。
    捕物帖どころか、なぁんの事件も起きない。ホント、日常と親戚のゴタゴタがあるだけ。なのに、おもしろい。するする次を読んでしまう。次々に登場人物が増えるけれど、書き分けもすばらしく上手くて、きちんと全員人となりが分かるし、それぞれに愛着がわく。
    最後、未完とは言え、「うめ再起する」で終わっているところもよかった。
    もっと宇江佐作品を読みたかったけれど。

  • 良かったー。
    宇江佐さんの作品は登場人物の言葉はスカッとして心地良く、そしてあたたかくてホッとしつつハッとさせられる。
    女性として生きにく時代だったのに、連れ合いが亡くなり自分の思うように生きていき、色んなことを感じ日々を過ごす過程がとても良かった。
    ただ、どうしても宇江佐さんの描く子供は可愛げがなく好きになれない笑

  • 以前、ハードカバーで読んでいたので、内容は知っていたが改めて読んでみても面白い。
    大店の箱入り娘が、同心に嫁いだものの心底武家にはなじめず、子どもたちを独り立ちさせ、夫も見送ったので一人暮らしをしながら親族の悩みに関わりながら生きていく内容なので、自分に置き換えてしまうのがおかしかった。

  • 「人は結局、誰かのお蔭で今があるんだよ。」
    まったくその通りだと、しみじみ思います。

  • 201710/作者の人柄をほうふつとさせるようなうめ婆のキャラ、他の女性陣も生き生きとしてて、面白かった。残念ながら未完の作品だけど、もやもやが残る中途半端な終わり方ではないので、気にならなかった。もっと宇江佐作品を読んでいたかったとは思うけども。

  • 江戸人情もの!未完なのが悔やまれる。

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