- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022648648
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学小説】小さな生き物たちと話ができる幼稚園児の拓人の目に映る、カラフルでみずみずしい世界。ためらいなく恋人との時間を優先させる父と、思い煩いながら待ちつづける母のもと、そんな弟を懸命に守ろうとする姉と共に、拓人は日常生活を冒険する。谷崎潤一郎賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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言葉をあまり話さない幼稚園児の拓人。でも虫や動物と会話ができる。声には出さず心の中から語りかける。言葉だけのコミニュケーションではなく体全体を使って話す拓人が愛おしく思える。拓人の目を通した世界とその拓人を見る大人の世界の隔たり。虫と話し愛でるひとつひとつの仕種、言葉が伝えてくれるもの。言葉以外のものが伝えてくれるものが詰まっている。
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初めての江國香織さんの作品
登場人物それぞれの心理描写がわかりやすく描かれている中で5才の拓人の不思議な世界観に引き込まれた。
だれの中にも幼い頃には独自の世界があり、人と関わり大人になっていくうちに忘れてしまうのか…
そんな心を持ち続けて行きにくさを感じているのが児島なのかな。 -
言葉でコミュニュケーションすることが苦手なたくと、姉とはいえ小学生にしては大人びてる育美、不倫されて疲れてしまった奈緒と家に帰らない耕作
どこか不安定だけどこの世界にないとはいえない光景で一家の日常を色々な視点から見れる作品
人間とコミュニュケーション取れるのは社会的に必要だけど、それをすることによって今まで楽しめていたことが出来なくなってしまう寂しさを感じた。 -
最初はひらがなのパートがあまり読み進められずいらいらしたのに、読み進めていくうちに、視点が変わることによってそれが自然なことに思えた。初めての体験で驚いた。
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幼い子供の予測不能な行動。
食べちゃうなんて!そこで思考停止してしまった。
夢のような子供の世界からの離脱が上手くいつて良かった。
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これ素晴らしい。
音、オト、言葉、気配、意識、声、気持ち
どれも同じでどれと違うことがちゃんと表現されている -
小学生の姉と幼稚園の弟の優しいやりとり
弟の目線で語られるところは私にもその目線で世界が見えてくるよう
姉妹で育った私には男の子の考えや興味なんて全然理解できなくて、息子2人育てるのにわかってあげられないことばかりだったな
ああ、息子たちもこんなふうに世界が見えていたのかなと思いました。
大人の世界と子供の世界が同時に存在すること。
子供には子供の世界があることを思い出し、理解してあげられる大人でありたいな -
読み終わったで登録されているが実際は読書放棄
仮名だけの文にリズムが掴めずに放棄。読もうが読むまいが読者の勝手でしょと開き直りです。