物語のおわり (朝日文庫)

著者 : 湊かなえ
  • 朝日新聞出版 (2018年1月4日発売)
3.89
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022648730

作品紹介

【文学/日本文学小説】妊娠3カ月でがんが発覚した智子、娘のアメリカ行きを反対する水木……人生の岐路、彼らは北海道へひとり旅をする。そんな旅の途中で手渡されたのは結末の書かれていない小説だった。果たして本当の結末とは。あなたの「今」を動かす、力強い物語。

物語のおわり (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 病の宣告、就職内定後の不安、子供の反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。その旅の途中で手渡された紙の束、それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。そして本当の結末とは。あなたの「今」を動かす、力強い物語。

  • 結末の書かれていない「空の彼方へ」という小説が
    北海道を旅する人達にバトンタッチされていく形になっています。
    この作品の結末を読者に任せるという手法が面白いです。
    そして旅先での登場人物がさりげなく現われて、
    さりげなく小説が渡されていくのが見事でした。

    最後までどんな結末になるのかワクワク感が止めらず、
    旅先での登場人物と同じようにラストの結末を
    色々な方向から想像をさせられました。
    人生の岐路や置かれた環境など様々な所で、
    この作品への思いや考え方が全然異なってくるのが、
    また面白く考えさせられることばかりでした。

    結末の書かれていない小説の行方とそれを書いた女性の行方は
    どうなってしまったのかと思えば、後半になりデジャブーのように
    同じストーリーが出てきて、これも過去から未来へと
    見事にバトンタッチされていて読んだ後にもすっきりとしました。

    どんな時代でも夢を追い求める人、
    夢を諦める人、夢を助ける人、夢を妨害する人がいて
    これがあるからこそ人生は苦しくも歩きにくいものであっても
    最後には笑ってまた歩き出せるという希望があることを
    また思い知らせてくれたような気がしました。
    そして歳を重ねても何か一つ小さなものでも良いから、
    夢を持ち続けていたいなと思いました。

    ストーリーの舞台が札幌、小樽、洞爺湖、旭川、美瑛、富良野、
    網走、摩周湖、知床と北海道になっていて風光明媚な場所
    ばかりだったので一度は北海道へ旅してみたいと思っているので、
    益々北海道の良さが伝わって行ってみたくなりました。

    湊さんの作品というとミステーでどちらかというと
    グロテスクでドロドロとした印象がありますが、
    この作品ではそれは一切なく、読了後は清々しい気持ちになりました。
    湊さんの新境地の作品だと思うのでお勧めな一冊だと思います。

  • 夢を追い求める人。
    夢をあきらめる人。
    夢を手助けする人。
    夢を妨害する人。
    アプローチはそれぞれで
    結果も違うことはわかってるけど
    それでも
    夢に向かっていく物語は
    どれひとつ“おわり”になんてならない。

  • 久々の湊さん。話題になっていたのを自分で購入。
    しみじみと面白かった。
    どのお話もしみる。
    とりあえず不器用なじいちゃんびいきな私としては孫とのやりとりとか切なくなる。
    もう少しこのあとも読みたかったと思えるお話。
    仕方がないので自分で続きを妄想しようかと思います。

  • まさかこんな形で繋がっていくとは。
    そしてああいう結末だとは。
    物語の紡ぎ方はいつもの著者の感じだったけど、
    意外性もあり面白かった。

    みんなの書評が「北海道に行ってみたくなった」
    っていうのが、読んだら納得。
    数年前に行ったことがあるけど、
    また行ってみるのも良いかなあ。

  • 2018018

    この世界の向こうにある何かを知りたい。成長した女性は作家としてそれを試したいと願い黙って旅立とうとするが、そこに婚約者のハムさんが現れて。

    結末のない物語が、ひとの間を駆け巡っていく。
    自分達が置かれた境遇を物語の主人公たちに重ねる。

    物語はテンプレートの様なものだと思う。事実や結果は同じだけど、ひとによって捉え方は変わる。読み手に不安があれば、その中の人物にそれな反映されるだろうし、幸せであるなら、ハッピーエンドを想像するかもしれない。

    どう生きるかよりも、どう生きたか。生きていることが結局幸せそのものかもしれません。

  • 舞台は北海道。

    冒頭の結末が描かれていない「ある物語」から、その結末を引き継いでいくというような物語。

    個人的には、面白く読めたけれど、最後のある人物設定に「う〜ん…」となった。

    少女の人物設定が、湊かなえさん作品によくある(と思う)「自己中心的な世界で物事を見る」という感じの人物、それが結末の、重要な位置を占める人物だっただけに勿体ない感じがした。

  • 有名作家さんだけあって、読みやすかった。

  • こういう系の湊かなえは好き。

  • 北海道出身なので読んでみたいなーと思って手に取った本。湊かなえさんのイヤミスでない本を読んだのは初めてかも。なんだか心がほっこりしました。カメラマンの人の話がすきかなぁ。小説の構成も面白いな、と。読む人によって、物語の受け取り方は様々だと思うけど、未完の物語となればなおのことなんだな、と。途中で出てくる剛生が、朝井リョウさんの何者に出てくる人に似てた笑
    文庫版の解説者にニヤリとなる人、いると思います。

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