物語のおわり (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 1077
レビュー : 95
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022648730

感想・レビュー・書評

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  • 201801/最初の章を読んでもやもやしつつ、バトン形式がやや強引に思える途中章もそうはいっても面白く、最後でこうきたかと、見事な構成。

  • 冒頭に出てくる物語。そして最後の結末。
    個人的には最後の結末はなくても良かったかな、と思ってしまう。
    同じ物語でも受け取り方は人それぞれ。
    そして思い描く結末も人それぞれ。
    だから良いのだと思える。

  • 8編の連作短編。
    「空の彼方」という物語が語られることから始まる。
    その物語は時間を超え、場所を越え、旅をする。
    妊婦と船の上で、プロのカメラマンを夢見た男とラベンダー畑で、自転車乗りの若い女性と湖で。
    色々な境遇の人たちと出会い、何かを与えては次の人へ。
    物語はこうして「連綿と」繋がって行くのだ。

    ハムさんと絵美の物語から全ては始まる。
    その物語はぶっつりと途切れてしまう。
    悲しい結末も、幸せな結末も、どちらにも転びそうな。
    でも、私たちの人生だって、いつもどこかでブッツリと切れている。
    あの日別れた友達、恋人、ずっと思い出すこともなかった彼らのことをふいに思い出す。
    幸せでいてほしい、そう思うことの方がずっと多いはずだ(もちろんそうでない場合も多々あるけれど)。

    この物語は、ぐるりと大きく大きく巡って、もう一度、ハムさんと絵美の物語にたどり着く。
    ミステリー、そう区分するには謎解き要素は少ないけれど、人生はミステリーといってみたらどうだろう?
    湊かなえだもの、なんだか心がざらつき、ひりつくに違いない、そんなふうに思っていたから、おもいがけず柔らかいガーゼで包まれたような展開には驚いた。
    こんな優しい終わり方もあるんだ、それがいちばんの驚きだった。

    今は旅行シーズン。
    ここで描かれた町を訪ねてみるのも、大切な人に会いに行くのも、オススメだ。

  • イヤミスからちょっとシフト変更チャレンジ中なのかな?山女日記に続いてほっこり系。北海道の感じとか悪くないんだけど、やっぱりそのリレー、特に最後のバトンの行き場所なんかは出来すぎな感じは否めないなあ。

  • 北海道に行きたくなるような作品でしたね。

    短編毎の繋がりが見事でした。

  • ある短編小説をめぐる物語

    その原稿が様々な人の手に渡って
    その人たちのそれぞれの思いが描かれる…

    というだけでも割といい作品だなと思ったのですが

    最後の章でこの小説を書いた人と関係者が登場
    やっぱりそうか
    いつか出てくるかとは思ったけど…

    ここはあってもなくてもよかったけど
    まあ読んだら読んだで後味は良かった

    同じ物語でも
    年齢や境遇や経験や性格で
    どれだけでも感じ方が変わって
    別のものになる

    それはここ「ブクログ」のレビュー見てても思うな〜

  • 人の数だけ物語があるという事でしょうか。まったく同じに思える物語も最後のひと場面が違うだけで大きく違ってきますものね。湊さんには珍しくどの終わりも前向きに生きるイメージでしたね。

  • ひと昔前に書かれた未完の小説を北海道を旅するいろいろな立場にいる人がその人なりに、自分の問題に重ねた続きを考える。サクサク読めるのだが。なんだかドロドロが物足りなかったような。。。

  • 夢を追いかけ実際に突き進む人はどれだけいるかな?周りにはいないな。

  • 2018/05/09

プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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