錆びた太陽 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022649393

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  • 原発テロによって、不毛の地となった日本。
    ただでさえ国債借金大国であるのに、人口が極端に減少し、移民政策に難を示したことが仇となって返ってきた。
    国としての存続を賭け、立ち入り制限区域に財護徳子が訪れる……。

    真面目に進めると、あり得たかもしれない日本の姿と、更にあり得たかもしれない浅はかな後処理に、頭が痛くなる。
    ただ、この作品の面白い所は、こんなに「あり得た」が詰められているのにも関わらず、「いや、それはないだろ」も詰めて、虚構っぽくしちゃう所だと思う。

    『消滅』の対になるような、人間と七人のヒューマノイドの図式。現れるは謎のゾンビ、謎の猫、謎の鼠、謎の草。

    映画化よりアニメ化の方が似合うくらい、なんかもう謎だらけなのですが、強引に突っ走り、謎のままに終わる。
    このテーマで、この後味をどう思うか(笑)

  • 将来起こり得るかもしれない深刻な世界を,ユーモラスに描いている。現実化する前に,手を打たなければいけないと思う。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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