司馬遼太郎の街道 Ⅰ 東京編 (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022649621

作品紹介・あらすじ

国内外を旅した、司馬遼太郎のライフワーク『街道をゆく』。週刊朝日の好評連載をもとに、そのエッセンス、旅の楽しみ方を文庫3冊に凝縮! 東京編では、幕末の終焉「赤坂散歩」、隅田川と落語「本所深川散歩」、漱石と神保町「神田界隈」など収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「どじょう商法」という言葉があるらしいが、Googleで検索したが出て来ない。
    所謂、新規の商売ではなく「柳の下の二匹目のどじょう」を狙った商売である。
    (元々の「柳の下の泥鰌」の意味とは反対の使い方ではあるが・・・)

    かつて「松下電器」と呼ばれていた会社は「マネシタ電器」と揶揄された時代があった。競合相手の「ソニー」が新しいアイデアを出して、顧客の新規開拓を行うと、「松下電器」が同じような製品を出して、全国に広がった販売網を活用して、瞬く間にシェアを奪った(古き良き)時代があった。(その後、家電量販店の時代になると、このビジネスモデルは崩壊した)

    今回取り上げた2冊の本(東京編および京都・奈良編)も「どじょう商法」の類型だと思う。
    かつて、司馬遼太郎が「街道をゆく」を週刊朝日に掲載し、その後単行本化し、次に文庫化する。そして全43巻が累計1200万部の大ベストセラーになった。
    通常はここまでであるが、司馬遼太郎亡き後、その後継作家に恵まれない週刊朝日は考えた。
    かつて司馬遼太郎の「街道をゆく」に同行した記者が、その地を再訪して、かつての司馬を偲んだり、その後の現地の状況をリポートする・・・これならイケる。
    これを週刊朝日に連載し、単行本化し、その後の文庫化に当たっては、地域を東京・京都・奈良に限定し、再構成して出版した。それが今回取り上げた2冊である。(但し、成功したかどうかは知らない)

    「どじょう商法」と分かっていながら、この本を買うバカな顧客が世の中にいっぱいいるから、週刊朝日は笑いが止まらないであろうと思いながら、本を買ってしまうのが司馬遼太郎ファンの性(サガ)なのかも知れない。
    (週刊朝日も週刊文春にやられっぱなしで可哀そうではあるが・・・)

    かつての「街道をゆく」の愛読者で、なおかつ「どじょう商法」と分かっていても、「街道をゆく」を二度楽しみたいという御仁は買って下さい。それなりに司馬遼太郎を偲ぶことが出来ます。

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