朝日文庫時代小説アンソロジー『江戸旨いもの尽くし』

  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022649683

作品紹介・あらすじ

時代小説の定番ジャンルの中でも根強い人気の料理小説。宇江佐真理「鰯三昧」、北原亞以子「こはだの鮓」、坂井希久子「六花」など名作が勢ぞろい! 江戸のうまいものを題材に、江戸情緒や庶民の暮らしや人情を描いた珠玉の短編アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 2020年10月朝日時代小説文庫刊。今井絵美子:石蕗の花(雪割草立場茶屋おりき/ハルキ文庫)、宇江佐真理:鯨三昧(夜鳴きめし屋/光文社時代小説文庫)、梶よう子:御膳所御台所(立身いたしたく候/講談社文庫)、北原亞以子:こはだの鮓、(こはだの鮓/PHP文芸文庫)、坂井希久子:六花(ほかほか蕗ご飯居酒屋ぜんや/ハルキ文庫)、平岩弓枝:蜘蛛の糸(閻魔まいり御宿かわせみ十/文春文庫)、村上元三:大名料理(千両鯉/徳間文庫)、の7編の料理アンソロジー。いずれも秀逸で、選者のセンスが光ります。北原さんのは記憶に残っていて、当時も旨い小説だと甚く感心しました。坂井さん、平岩さん、村上さんのものは、切り取り方が上手いのか、短い内容ながらも、ぐっとくるものがあり、全編が読みたくなります。

  • この手のアンソロジーは、新しくハマれる作家さんを探すのにちょうど良いですね。特に時代ものが好きです。食べ物の時代小説って外れがない気がします。解説にもありましたが、食べ物から時代背景がわかるところもあり、ただ純粋に料理を想像して楽しむところもありで。

  • 続き物の食べ物が出てくる回を集めたもの。
    冷蔵庫の無い時代に旬のものを使ってきちんと作られた食べ物は美味しそう。

  • 自分に合う合わないはあったものの、坂井希久子さんの『居酒屋ぜんや』シリーズなるもの存在を知れたことは行幸。
    彼女の短編が一番美味しそうで、ほっこり温まった。

  • 「蜘蛛の糸」書き出しと結びが対応していて小気味よく安定している。平岩弓枝らしい安心感がある。「江戸旨いもの尽くし 朝日文庫時代小説アンソロジー」として鬼平犯科帳の食事風景を期待したのだったが、意趣に合わなかった。残念作品

  • テーマのわりにイマイチ面白くない。
    続き物の途中はやっぱり読みにくい。

  • 改めて宇江佐真理さんと坂井希久子さんの作品がよいと感じました。
    しかし、両編とも既読したもの。
    新作かと思っていたのに残念です。

  • 落語が好きです。江戸っこの歯切れの良い、トントントーンとしゃべるリズムが心地良く
    江戸弁が上手な落語家さんが贔屓です。
    この本には、江戸っ子の情けと絶品料理が
    美味しいところ取りで、嬉しくなります。

  • 美味しい時代小説アンソロジー7篇。
    立場茶屋おりき、夜鳴きめし屋、立身いたしたく候、こはだの鮓、居酒屋ぜんや、御宿かわせみ十、千両鯉から1章をチョイス。

    時代の背景なども知れて楽しく、お腹も空く小説。
    既刊の時代小説のアソートセットのような。
    夜鳴きめし屋だけは丸ごと読んだことあるんだけど、1冊通して読むともっと素敵な話だったので良いなと思った方は全編読んでもらいたい。
    アンソロジーは読みたい作品や作家さんが増えて良いですね

  • 今井絵美子、宇江佐真理、梶よう子、北原亞以子、坂井希久子、平岩弓枝、村上元三ら7人の作品から市井人情ものの中でも、料理を上手く描いた心温まる傑作料理短編集。

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著者プロフィール

1944年、神奈川県横浜市生まれ。書評家。明治大学文学部卒業。時代小説を中心に評論活動を展開している。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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