激流 渋沢栄一の若き日 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 18
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022649782

作品紹介・あらすじ

妄信的に攘夷運動に奔走するも幕府側につき徳川慶喜に仕えた若き日の渋沢栄一。生来の好奇心と慧眼、また人との出会いが、日本資本主義の礎を築く巨人へと成長させた。パリ万博使節団に随行し西欧の神髄を知るまでの渋沢栄一の前半生を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 2024年には発行される新一万円札。その顔であるから読んでみようと思った、渋沢栄一。彼はフランスに渡り、「銀行」なるものを知った…。へぇ、なるほどね。お札には相応しい方かもしれぬ。
    渋沢を「かじった」ので私は、3年後、堂々と一万円札を持てるかな。

    身分が生活の保証をしていた時代は変わるべきだと。生きることは働くことだと。幕末にあって渋沢は、百姓出だからこそ培われた慧眼をもって世を見ることが出来た。剣に物を言わせていた武士の時代の終焉と、渋沢の為人が知れて、とても面白く読めた。

    • りまのさん
      リンネさん
      フォロー頂いていることに、今気付きました。びっくりしました。どうもありがとうございます!
      りまの
      リンネさん
      フォロー頂いていることに、今気付きました。びっくりしました。どうもありがとうございます!
      りまの
      2021/02/28
    • リンネさん
      りまのさん、今、気づきました。
      コメント、ありがとうございます。
      りまのさん、今、気づきました。
      コメント、ありがとうございます。
      2021/06/02
  •  TVドラマと2024年頃の新一万円札で話題の渋沢栄一の若い頃の小説です。渋沢というと明治に数々の企業を立上げて日本の経営者の祖でその功績は様々な書籍等知られていますが、本書は田舎百姓だった渋沢が一時武力を持って攘夷を計画する危険な思想の持ち主だったが、平岡円四郎と出会い重用され思考や行動が変化して行き、一橋慶喜やフランス留学等、日本の近代産業の立役者という華々しい活躍の萌芽となった幕末期の渋沢の運命を決めた大事な時期の物語です。

     平岡との出会いで一橋家の家来となり頭角を現し財政危機だった一橋家を次々と改革して行く。後に様々な企業の経営を行ったのもこの辺りの経験が活かされたと思います。

     農兵徴用から財政改革、そして渡仏と、名を残す人は才能も然りですが、やはり運を持っています。行き詰まったり、自身の思索が誤ったりしても周りから良い方向に修正される様な流れが有る様に感じます。

     何百社の創設や経営に携わった日本の資本主義の父と言われる渋沢が形成されたのをまざまざと感じるストーリーでした。

  • 渋沢栄一の~27歳ぐらいまで事が書かれた小説。

  • 若き日の渋沢栄一の生涯が今の時代にも合うことが、よく描けているので現代作家の作品かと思った。フランスに随行してから文明に目覚めていく辺りが、一番好き。
    「仕事に自らの意欲を持つこと。そこから、いのちが輝き出るのだ。」
    「主人を持っていても、人間が独立自由で、働くのに熱意を持っていることである」

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著者プロフィール

1897-1973。横浜生まれ。東大法学部卒業。教師、外務省嘱託のかたわら小説を発表し、「鞍馬天狗」のシリーズが好評をはくし、作家専業に。代表作に「赤穂浪士」「乞食大将 後藤又兵衛」「帰郷」「パリ燃ゆ」「天皇の世紀」等多数。芸術院賞、朝日文化賞、文化勲章を受章。実兄は星の学者として名高い野尻抱影。鎌倉の自宅は一般公開され、港の見える丘公園内には、大佛次郎記念館がある。また、74年、朝日新聞社主催で大佛次郎賞が創設された。

「2014年 『猫のいる日々 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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