朝日文庫時代小説アンソロジー『いのち』

  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 82
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022649874

作品紹介・あらすじ

命に向き合い、魂を癒やす。江戸期の町医者たちと市井の人々の人情ドラマを描いた医療時代小説アンソロジーの決定版!母娘関係のこじれ、努力だけでは抜け出せない貧困、感染症への偏見――医術とは何か。魂の癒やしとは?コロナ禍の現代に、時を超えて問いかける珠玉の7編。時代小説ファン必読の一冊。朝井まかて「駄々丸」安住洋子「桜の風」」川田弥一郎「雪の足跡」澤田瞳子「瘡守」山本一力「ツボ師染谷」山本周五郎「駈込み訴え和田はつ子「よわい桃」解説・末國善己

感想・レビュー・書評

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  • 名作が多いのでしょうが、一部、アンソロジーには不向きと思う作品がちらほら。

    山本周五郎の『赤ひげ』は恥ずかしながら初読みでしたが、現代にも通じるものがあり一度きちんと読みたいなぁと思いました。

    大好きな朝井まかてさんの作品はやはりよかったです。

  • 【収録作品】朝井まかて「駄々丸」/安住洋子「桜の風」」/川田弥一郎「雪の足跡」/澤田瞳子「瘡守」/山本一力「ツボ師染谷」/山本周五郎「駈込み訴え」/和田はつ子「よわい桃」

    「駄々丸」は〈藪医 ふらここ堂〉、「桜の風」は〈小石川診療記〉、「雪の足跡」は〈江戸の検屍官〉、「瘡守」は〈京都鷹ヶ峰御薬園日録〉、「ツボ師染谷」は〈たすけ鍼〉、「駈込み訴え」は〈赤ひげ診療譚〉、「よわい桃」は〈口中医桂助事件帖〉というシリーズ物の一編。
    母子関係、政府の無作為、感染症への偏見、貧困問題と、今に至るまで解決されていない問題が提示されている。一方、密室殺人事件の様相を呈する推理ものや人情話もあり、緩急をつけている。
    ただ、最後の一編は、大きな事件のとっかかりのみを提示しているので、据わりが悪い。続きは本シリーズへ、ということか。

  • 2021年3月朝日時代小説文庫刊。朝井まかて:藪医ふらここ堂「駄々丸」、安住洋子:春告げ坂小石川診療記「桜の風」」、川田弥一郎:江戸の検視官北町同心謎解き控え「雪の足跡」、澤田瞳子:師走の扶持京都鷹ヶ峰御薬園日録「瘡守」、山本一力:たすけ鍼「ツボ師染谷」、山本周五郎:赤ひげ診療譚「駈込み訴え」、和田はつ子:口中医挂助事件帖南天うさぎ「よわい桃」、の7編の医療時代小説アンソロジー。安住さんの話が面白く、続きを読みたくなりました。他の作品も、続きが気になるところですが、こういうチョイスも確かにありですね。気になって、本編作品に走ってしまいます。

  • そうそうたる作家が描く
    江戸期の町医者たち。
    タイトル通り
    “いのち”にまつわる心温まる話。
    どれもが沁みる…。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『朝星夜星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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