むすび橋 結実の産婆みならい帖 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 37
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022649966

作品紹介・あらすじ

舞台は幕末の江戸、八丁堀~日本橋界隈。21歳の山村結実は、産婆見習いとして、師匠である祖母の家で、同じく見習いのすずとともに寝起きしている。今も昔も、出産は人生の縮図だ。歓迎されてこの世に生まれてくる子もいれば、若すぎる妊娠、妻子ある人の子の妊娠など、望まなかった妊娠もある。出産で亡くなる母子がいまよりずっと多かった時代、いろんな事情を抱えながら命がけで産もうとする女性たちに、自分は何ができるのか? 命が生まれる現場で、葛藤しながら成長していく女性の姿を描く感動作。書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 産婆をテーマにした時代小説、目新しく感じて読みました。主人公の結実の成長していく姿と、その背景にある当時の時代背景(当時の出産育児など)をあわせて読んでいく中で面白さを感じました。自分が出産経験者だからよりそうだったかも。

  • 幕末を舞台にしたお産婆見習いのお嬢さんが主人公の連作短編集。
    動乱の時代でも市井の人々の日々の暮らしがあり、新しい生命が生まれてくるのだな……と感じつつ、幕末設定がお産婆見習いの物語を散漫にしていたのでこの時代設定必要だったかな?とも思ってしまいました。
    姑とその息子(嫁にとっては夫)が産後の肥立ちが良くないお嫁さんを赤子共々薄暗いジメジメした部屋に放置して、滋養のある食事もさせず、医者に診させることもせず、放置し続けるのて殺人だよね。
    家族という檻の中では、このような酷い仕打ちがまかり通ること、また人間が人間に対して躊躇いなくできてしまうことがリアルで読んでいて辛かったです。

  • どくだみはこの場所が好きだから、これだけ茂っているんですよ。

  • 見習いだからかあまり産婆メインの話でもなく、結実の成長物。
    自分の仕事はしっかり決めてるわりに周りの人や恋に対しての行動が幼くちょっと違和感があります。実在人物も出てきたりするんだけど、そこよりもうちょっと産婆の仕事関係を詳しく描いて欲しかったかな。

  • 地震で身重の母を亡くした結実は産婆になろうと決意し、十二歳から祖母の元で修行に励む。

    全ての子どもが望まれ愛されるわけではない現実と、それでも子どもを愛し産み育てる者もいる現実とを描く点は好ましい。「運を天に任せるしかないがそれでもきっと生きていることは尊い」という作者のメッセージが伝わってくる。

    ただストーリー展開が早く、出産や育児に纏わる苦しみと悲惨、喜びと幸福がバランス良く描かれているとは言えない。激動の時代を舞台にしながら、その必然性もいまいち伝わってこない。ラストも予定調和という印象が否めない。悲惨になりすぎない話が読みたい人にはお薦め。

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著者プロフィール

山形県生まれ。女性誌を中心にライターとして活動。その後小説にも活躍の場を広げ、『ゲゲゲの女房』『八重の桜』『あの日のオルガン』(すべてノベライズ)、『妻恋稲荷 煮売屋ごよみ』『金子と裕而 歌い生き 愛に生き』『むすび橋』などを著す。本作は、地元に愛される神社を舞台に、式神を操る女房が、頼りない夫とともに、不思議な事件を解決する新シリーズ。

「2021年 『女房は式神遣い! あらやま神社妖異録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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