傲慢と善良 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
4.10
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  • (2892)
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  • (272)
  • (72)
本棚登録 : 34193
感想 : 3060
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022650597

作品紹介・あらすじ

婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》

感想・レビュー・書評

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  • 結婚、恋愛、相手となるのは、どんなときなのだろう。何が動き、その方へと進むのだろう。純粋な気持ちだけになれれば、無理なく自然にいられる。傲慢、善良、2つの心、誰にもある、と思えば楽かな。今、その心が動いていると認められると楽かな。

  • 辻村さんの過去読んだ中で、個人的には1番。
    「島はぼくらと」に出てくる人物が後半現れて、そのあたりもワクワクした。
    未読だけど、「青空と逃げる」の登場人物も出てるみたい。他の本の人物出てくると、なぜか親近感というか、嬉しくなるー。

    しかし、しかし、
    本編は、もう人間の本質、心理が、これでもかー?ってくらい深められていく全体感。
    そして、自分の内面を見つめさせられてこわい。

    婚約者が突然失踪してしまう…
    ん?ミステリーなのか?婚活?恋愛?いったいなんだろ?というところから、最後まで一気読みです!
    ページから手が離せない感覚久しぶり、、。

    話の中のフレーズ(結婚相談所の人が話者)で婚活に限らないかもですが、
    うまくいく→自分の欲しいものが明確で、未来こうなりたいとビジョンがある人
    ピンとこない→自分につけてる点数より相手が下回るとき
    ピンとこないって割と使われてる単語と思うけど
    日常思い返すと、ギョッとする。。

    傲慢と善良という本のタイトルは、もうしつこいくらい何度も語りかけてきます。逃げられないくらい何度も、、、これは他人事ではないと改めて考えさせられる、両方とも少なからず全人間あるのでは?と思わされる。この時代の身近に起きている事であり、ほんと、なんだろ、、自分に置き換えると?と問われまくった気持ちでございます。。

    解説は朝井リョウさん、これまた来たーっ!この本の内容の解説に適任!と思ってしまいました笑 

    • なんなんさん
      傍らに珈琲を。さん

      初めまして。おはようございます!
      辻村さんは、数冊ですが読んでますー
      伊坂幸太郎!好きですー!!登場人物と言えば伊坂さ...
      傍らに珈琲を。さん

      初めまして。おはようございます!
      辻村さんは、数冊ですが読んでますー
      伊坂幸太郎!好きですー!!登場人物と言えば伊坂さんってくらい出てきますよね。

      いや、ほんとに、辻村さんはドキリの連続で、もうやめてえーーってくらい。。

      色んな方のレビュー楽しいですよね^^
      フォローさせていただきました!
      今後とも宜しくお願いします♪
      2022/10/14
    • 傍らに珈琲を。さん
      なんなんさん、こんにちは。
      お返事とフォロー、有難う御座います。
      伊坂幸太郎お好きなんですね♪
      共有できて嬉しいなぁ。

      ブクログは9月に始...
      なんなんさん、こんにちは。
      お返事とフォロー、有難う御座います。
      伊坂幸太郎お好きなんですね♪
      共有できて嬉しいなぁ。

      ブクログは9月に始めたばかりで読んだ本に対しての感想がまだまだ追いつかないのですが、少しずつ更新していこうと思ってます。
      これからも宜しくお願いします。
      2022/10/14
    • koshoujiさん
      初めまして。koshoujiと申します。
      あれ、ひょっとして、初めてじゃないですかね。最近、少しボケまして(笑)。
      私のレビューに“いい...
      初めまして。koshoujiと申します。
      あれ、ひょっとして、初めてじゃないですかね。最近、少しボケまして(笑)。
      私のレビューに“いいね”をいただき、ありがとうございます。
      10年ほど前、ひたすら本を読んでいた時期があり、ブクログに掲載しているレビューも、その頃のものが殆どですが。
      その後、故郷の同窓生探しのためにmakopapa77という名前で、歌うYouTuberに変貌し、小遣い稼ぎしていました。
      この2023年2月に、めでたく「前期高齢者」の仲間入りを果たし、週に6日は日曜日状態(笑)になり、今後はようつべとブクログの両立も可能で、新しいレビューも書けそうです。
      ただし、海外旅行が増えるので、無理矢理そちらにかこつけたレビューが多くなるかもしれません。
      それでも、読んで楽しくなるようなレビューを書き続けたいと思いますので、読書仲間として末永くよろしくお願いいたします。<(_ _)>
      なんなん様のレビューも楽しみにしております。

      辻村深月、最高ですよね。「スロウハイツ」と「仲間探し」で、何度泣いた事か。この本は昔、図書館から借りたのですが、読む時間がなくそのまま返却した記憶があります。
      さあ、また辻村深月にはまろうっと。(^^)/


      2023/04/06
  • この小説の前半を読んで「これは婚活バイブルだ」と思いました。

    主人公の男性の39歳でイケメンの架が50人だとか、100人だとかと会って婚活したというのは、それはさぞかし疲れるでしょうと思いました。
    「在庫処分セール」とか酷い言葉もあるものだと思いました。

    架の相手となる真実の姉、希実が「お見合いがうまくいってないって聞いて思ったよ。真実も母もどうしてそんなに傲慢なんだろうって」と言いますが、前半の真実はとても善良な女性らしく描かれていました。

    だけど、後半、変わるのですね。
    真実の素顔が。
    善良から傲慢に。
    架の女友達の美奈子に「真実ちゃんうまくやったよね」と言われる場面は、真実も結局は傲慢だったんだと思いました。
    その場面が美奈子たちの捏造ではなく事実だとわかった時はぞっとしました。
    私も、真実は弱者として同情されても、真実の本音は好きになれない。嫌いだとすら思いました。

    ただ、この小説を読むと誰もが自分を振り返りたくなると思うのですが、私も弱者でしたが、傲慢さはあったと思います。
    (この場で赤裸々に語ることはしたくないですが)
    でも、その傲慢さというのは、決して尊大なのではなく、人間として最小限必要な尊厳のようなものではなかったかと私は思うのです。
    それがなければ、自分が自分でなくなってしまうくらいに。

    最後の朝井リョウさんの解説で、この小説がヘビーなのは「何か・誰かを”選ぶ”とき、私たちの身に起きていることを極限まで、解像度を高めて描写することを、主題としているからだ」
    とありますが、全くその通りだと思います。
    人を選ぶなんて、本当に嫌なことでもあり、自分にとっては最も大切かもしれないことですから。

    • naonaonao16gさん
      まことさん

      こんにちは!

      傲慢さって、人に指摘されて初めて気がつく性格ですよね。自分ではなかなかそれに気づきにくいなって。
      この作品を読...
      まことさん

      こんにちは!

      傲慢さって、人に指摘されて初めて気がつく性格ですよね。自分ではなかなかそれに気づきにくいなって。
      この作品を読む前に自分に傲慢さがある事を知っているのと知らないのとでは、読了後の落ち込み度合いが全然違うなと思いました。
      ちなみにわたしは前者です。

      朝井リョウさんの解説、すごくよかったですよね。彼の言葉は、現代を生きる人々の気持ちを、現代の目線で等身大で表現してくれてて好きです。刺さりすぎるのですが。
      2022/10/22
    • まことさん
      naoちゃん。こんばんは♪

      この作品は怖かったです。
      私も自分がただの弱者(このことばは、この小説には出てきませんが)だと思っていたら、傲...
      naoちゃん。こんばんは♪

      この作品は怖かったです。
      私も自分がただの弱者(このことばは、この小説には出てきませんが)だと思っていたら、傲慢さを持っていたのだと、知りました。
      でも、レビューにも書いたけど、人間として、最小限必要な尊厳として行動したことが、傲慢だということに、なってしまうことも、あるのじゃないかと、思います。
      例えば、「もう、あなたとは、付き合えない」と言った何らかの理由が。とか。

      朝井リョウさんの、解説は、わかりやすかったです。
      「何か・誰かを選ぶとき、私たちの身に起きていることを極限まで、解像度を高めて描写することを、主題としているからだ」は、よくわかったし、朝井さんの解説もいいけど、辻村さんの、小説の主題がこれは、すばらしく巧みなんだなあ、と思いました。
      2022/10/22
    • naonaonao16gさん
      「傲慢」てなんなんでしょうね…
      自己肯定感と、うっすら重なっている部分すら感じるんですが、それはまた違いますしね。

      別の方に書いてくださっ...
      「傲慢」てなんなんでしょうね…
      自己肯定感と、うっすら重なっている部分すら感じるんですが、それはまた違いますしね。

      別の方に書いてくださった、合コンの話ですが…
      あれは…傲慢なのか…!?とも思ったり…
      尊厳と傲慢の線引きは難しいなと思いました。

      わたしは誰かを好きになると、今はだいぶなくなりましたが「分かって欲しい!」ってなっちゃうんですよね…

      辻村さんの主題あってこその朝井さんの的を得た解説、というとこですね!
      最近の辻村さんの心の描写がいい意味でエグくて、読むたびにゾクゾクしております!!
      2022/10/22
  • 疲れた。笑

    でもすごい物語だったと思う。
    読んでいて色々な感情が生まれて、
    傲慢さや善良さが、誰にでもあることだなと
    感じた。

    終わり方もすごく良かったと思う。
    自分の気持ちややりたいことを、
    自身と周りの人達としっかりと共有することの
    難しさ。
    変わることの難しさ。
    そういうことを考えさせれれた。

    私も、今のステージで、次の場所に行こう。

  • すり鉢で皮膚が真っ赤になるまで、擦られて、その後で塩まで塗りたくられるような、ひりひりとした痛みを、受ける。

    作品が圧倒的であるだけでなく、朝井リョウさんの解説も群を抜いている。
    さすがだ。解説だけで、まるでひとつのエッセイを読み終えたようだ。

    色々と突きつけられた。
    わたしがこの歳まで独身で、それをなんやかんやと理由をつけてはいるけれど、結局そんなの、人間力がないからなのだ。
    こうして朝井リョウさんが解説で使ったのと同じく「人間力」という言葉を使うと、ぐっさぐっさと自分に刺さってくる。辻村さんはと言うと、その言葉を、非常に丁寧に描写するのだから、さらに突き刺さる。
    とにかく、人物描写とそれに対する表現が巧い。

    P137「その人が無意識に自分はいくら、何点とつけた点数に見合う相手が来なければ、人は、“ピンとこない”と言います。―私の価値はこんなに低くない。もっと高い相手でなければ、私の値段とは釣り合わない」

    わたしもマッチングアプリを使っていろいろな男性と会っていた時期があるけれど、まさにこの「ピンとこない」の連続。
    その感覚こそ、「自分自身につけている点数」だという。
    そして、この相手を選別する感覚は「傲慢」であって、しかし「傲慢」にも関わらず、相手を思い、「善良」に振る舞うことができる。

    解説ではこの「傲慢と善良」という、相反するかのようでいて共存可能な感情について、P499「現代をうっすらと覆う病理のようなものを見事に言い当てていると感じた」と述べられており、その現代の病理の背景について「不正解を避け続ける減点法の人生」と表現している。
    確かにこれも、選択の一つだと言えるかもしれない。不正解ではない方を選んでいるのだから。
    そして結局、そんな傲慢で善良な人たちはP255「在庫処分のセールワゴン」に売り出されるのかもしれない。

    多様性、自由な生き方、自分の選択、自分の意思。
    そんなことが大切にされる現代社会で、筆者も、解説者も問うている。
    P499「この世の中に、『自分の意思』がある人間が果たしてどれだけるだろう。真実を責めることができる人間が、一体どれほどいるというのだろうか」

    何かを選択すること。
    そもそも、それは本当に自分で選んだものなのだろうか。

    P282「そこに自分の意思や希望がないのに、好みやプライドと―小さな世界の自己愛があるから、自由になれない。いつまでも苦しい」
    P324「自己評価は低いくせに、自己愛が半端ない」

    読者の中に「真実は自分だ」と思った人はどのくらいいるのだろう。
    個人的には、真実そのものに共感はしないけれど、真実のような人間性を自分も持ち得ている、ということだ。
    自分が心の中で飼い慣らした「傲慢さ」を今一度振り返って、我が振りを直す。
    人が人を選ぶ。
    なんという傲慢な。
    そんなことを思いながら、しかし現代社会は「自分の意思」で「自分の人生を選択する時代」なわけであって、「自己評価」と「自己愛」という非常に曖昧で似て非なるものをどうやって上手に身につけていくのか、そして自分に身についているものの正体に気づいた時にはもう手遅れなんじゃないの、と思って絶望する。

    山本文緒さんの『自転しながら公転する』と重なる部分がいくつかあって、やはり婚活というのは現代社会の何かを映し出す鏡なのだなと、そんなことを思った次第。

    • たけさん
      ずいぶん複雑ですね笑

      好きな自分でありたいですね。
      そして、そんな自分が思う相手も好きな自分であれたらいい、と思います。
      ずいぶん複雑ですね笑

      好きな自分でありたいですね。
      そして、そんな自分が思う相手も好きな自分であれたらいい、と思います。
      2022/10/06
    • naonaonao16gさん
      こじらせまくってて自分でも厄介で困ったもんです!笑

      「分人」の概念を思い出しました。
      いろんな自分を好きでいたいし、好きな人の前では特に好...
      こじらせまくってて自分でも厄介で困ったもんです!笑

      「分人」の概念を思い出しました。
      いろんな自分を好きでいたいし、好きな人の前では特に好きな自分でいたいものです。
      2022/10/06
    • まことさん
      naoちゃん。こちらでも、こんばんは♪

      私は「真実は自分だ」とは思わなかったけど、真実の言う「ピンとこない」は、共感しました。
      ここだけの...
      naoちゃん。こちらでも、こんばんは♪

      私は「真実は自分だ」とは思わなかったけど、真実の言う「ピンとこない」は、共感しました。
      ここだけの話ですが、昔、1度だけ、カジュアルなお見合いをしたことがあるのですが、何度か会って、私が返事をしないうちに、いきなり、手を握られたけど、全然嬉しくなかったので、次の日、お断りしました。結婚できるわけないよね。その辺は真実と同じでした。なんか、全然当たり前の話で、ごめんね。
      でも、ご飯は奢ってもらったりしてたから、やっぱり傲慢だったんだよね。
      昔々の話だけど。
      2022/10/22
  • 過ぎた傲慢は身を滅ぼし、超えた善良は社会に馴染まない。多くの人達が、それらに折り合いをつけて、人生の選択をしてきたんだろうと思う。打算、妥協、自己愛、等々を“傲慢”と表現して、何となく把握していたその感覚を文章とし、小説とされて、共感を呼びます。
    結婚間近の婚約者が突然失踪してしまう。婚約者を探す為、彼女の過去を模索し始め、今まで知ろうとさえしなかった婚約者の“これまで”と向き合う。
    善良な彼女の傲慢さ。傲慢な彼の善良さ。そこに重なりができ、彼らの恋愛は成就する。
    底なしの善良は、手強い時があります。それは、信条に近いような感覚。この善良を傲慢の対義としてではなく、表裏的に描いている感覚が、印象に残ります。
    ストーリーは、それほど難解ではなく、結末もすっきりしているのに、読後、なかなか小説から抜け出せない感覚がありました。

    • なんなんさん
      おびのりさん、こんばんは、
      お久しぶりです。

      これ、ほんと、読後抜け出せない感覚ありますよね、、わかります。

      そして、レビューアウトプッ...
      おびのりさん、こんばんは、
      お久しぶりです。

      これ、ほんと、読後抜け出せない感覚ありますよね、、わかります。

      そして、レビューアウトプットが、素晴らしすぎて、、コメントしてしまいました。
      本当にその通りですよね!!

      おびのりさん、めっちゃ読んでますよね、私読むスピード多分カメなので、早く読める人羨ましいです^^
      2022/10/14
    • おびのりさん
      なんなんさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます。

      私は、たくさん読みたい派なので、あまり作品に引きずられないようにしてる...
      なんなんさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます。

      私は、たくさん読みたい派なので、あまり作品に引きずられないようにしてるんですが、今回は、感覚をどういう風に書き留めようか、それも上手く浮かばない感じでした。

      ありがとうございました。
      2022/10/15
  • 今この時点での30-40歳日本人の純愛小説

    昔よりも得られる情報が増え、選択肢が多岐になる中
    自分で選べない人が多くいる
    「婚活」という言葉が生まれタスクは受動的で奥ゆかしい

    「この先のビジョンが描けない人は結婚できない」
    「ピンとこないのは自身の自己評価額」
    まさにその通り。

    数年後にはまた違う価値観が生まれ、この話も婚活も過去の恋愛形態となるのだろうか?

    人生は選択の連続。正解は無い
    一つ言えるのは、男と女の思考や恋愛はいつの時代もこれからもすれ違い、ネタになるってこと
    これが人類史でしょうか?

  • 改めて人の「傲慢さ」と「善良さ」について考えさせられました。
    結婚相談所の小野里さんや架の友達、美奈子の言葉が結構インパクトありました。
    ラストの方でじんわりと涙がこぼれました。
    まだまだ始まったばかり。
    2人の未来が明るいものであってほしいです。

  • ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    40歳を目前に控え、今まであまり意識してこなかった結婚に焦りを感じ始めた主人公の架と、35歳になるまで恋愛を経験してこなかった真実の2人の恋愛小説。恋愛小説かな?


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    とても引き込まれる感じで、面白かったです。
    いい作品でした♪

    前半は主人公の架と、もう1人の誰かとの対話シーンが長く続きますが、すごい引き込まれました。
    傲慢なんて言葉は、普段使わないですけど、善良と傲慢という言葉が何度もでてきて、「たしかにな〜」と、すごい感じました。

    個性的な登場人物たちが、実際に「いそうだな〜」と感じて、そのあたりも、ほんと、いろいろ考えさせられて、面白かったです。

    物語の中で、「この人は何点」みたいな表現がでてきますが、人のことまで定量的に判断するようになると、なんか、いやですね。私は人を点数付けしたことはないですが、その人を点数で判断するのは、減点法なのか、加点法なのかと、少しだけ考えてしまって、そんな考え方になるのは嫌だな〜とだけ感じました。まぁ、でも、お互いの考えをオープンにして、それに対して点数をつけて、100点に向けて、お互いに変化させていくことが、一番ストレス感じないかもしれないですね。
    ビジネス面では定量化が当たり前になってきているので、家庭においても、それが常識になるかもしれないですね…


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    3.主な登場人物 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    西澤架 かける 39歳

    大原 架親友

    坂庭真実 まみ 35歳
    岩間希実 のぞみ 真実の姉
      桐歌 きりか 希実の娘
      剛志 希実の夫

    坂庭陽子 真美の母
    坂庭正治 真美の父

    三井亜優子 架の元カノ

    梓 架友達
    美奈子 架友達

    小野里 

    金居智之

    有阪恵


    花垣学

    ヨシノ
    高橋

  • ブクログで評価が高かったので購読。
    読んでいてモヤモヤする婚活ミステリーでした。

    婚約者が失踪することから始まるストーリー。
    婚活を通して、人の裏の感情がとても繊細に描かれていて、共感と恐怖を感じた。

    『人生のビジョンは教えられるものじゃない。
    巻き込まれ、自分で悟るものだ。』
    というフレーズがすてきだった。

    婚活がテーマなので、大人向けの小説だと思います。

    • 傍らに珈琲を。さん
      こんばんはー!
      なべさんも読まれたんですね♪
      共感と恐怖、同感です。
      生き物としての人間て、怖い面がありますよね。
      私も人間だけど。

      なべ...
      こんばんはー!
      なべさんも読まれたんですね♪
      共感と恐怖、同感です。
      生き物としての人間て、怖い面がありますよね。
      私も人間だけど。

      なべさんが挙げられているフレーズ、そんな言葉どこにあったかしらと思ってしまった。
      私はどこを読んでいたんだろ…(恥)
      見返してみますーっ!
      それほど辻村さんの世界に飲み込まれていたのかもしれないです。
      2022/11/05
    • なべさん
      傍らに珈琲を。さん、こんばんは!
      コメントありがとうございます。

      傍らに珈琲を。さんのレビューも読ませてもらいました。
      最後にもう少し展開...
      傍らに珈琲を。さん、こんばんは!
      コメントありがとうございます。

      傍らに珈琲を。さんのレビューも読ませてもらいました。
      最後にもう少し展開欲しかったのは同感です。
      本作はモヤモヤする小説ですね。
      少し人間が怖くなりました(笑)

      これからもよろしくお願いします。
      2022/11/05
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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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