- 朝日新聞出版 (2022年10月7日発売)
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感想 : 14件
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Amazon.co.jp ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784022650696
作品紹介・あらすじ
悪党と呼ばれる一族に生まれた楠木正成の信条は正義。近隣の諸将を討伐した正成は後醍醐天皇の信頼を得ていくが、自ら理想とする世の中と現実との隔たりに困惑し……。著者最後となった未完の長編小説。安部龍太郎氏による、詳細な解説を収録。
みんなの感想まとめ
歴史の中で生きた武将、楠木正成の視点から描かれる物語は、彼が悪党の一族に生まれながらも正義を貫く姿を通じて、時代の変遷や人間ドラマを浮き彫りにしています。鎌倉幕府の滅亡から建武の新政へと向かう tum...
感想・レビュー・書評
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鎌倉幕府の滅亡から建武の新政に暗雲が立ち出す辺りの話を、楠木正成の視点から描かれた話。
予備知識無しで読み進めて、最後の「未完」の文字に「はぁ⁉︎」となりましたが、この作品が遺作だったんですね。残念です。
さて、読んでて思ったのは、高校の社会で日本史選択してて良かった!の一言です。
日本史で、この辺りの勉強してた時に覚えた人物が、出てくること、出てくること。
メインキャラは当然ですが、夢窓疎石とか、高師直とか、「あぁ、覚えた!覚えた!」って感じで読んでました。教科書では一二行で流されてた人物が、話の中でかのように立ち回っているのは実に面白いと言うか感慨深いものですね。
日本史勉強して良かったなぁ…と改めて思わされた一冊でした。
でも、楠木一族が農耕武士ではなく、水銀売って財をなしていた商業武士ってのは知らなんだです。勉強になりました。
あと、作品とは別の話になりますが、
巻末の追悼解説文の中に出てきた、司馬遼太郎に関する見解で、私も文章書かれた安倍龍太郎さんに近い思いを抱いていたのですが、それに対する筆者のコメントで、「司馬さんは気合いで断定する」
って記載があったのですが、なんか笑って納得しちゃいました。
そんなん言われたら、返す言葉ないやん(笑)
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著者がが急逝したため、いくつかの未完の作品があり、本作もその一つ。
楠木正成が主人公であるが、安部龍太郎氏によれば、司馬遼太郎を師事する著者は、司馬の『竜馬がゆく』を意識して本書を著したらしい。
司馬が、幕末志士のなかの一人であった坂本竜龍馬を一大ヒーローに仕立てたように、戦前戦中の皇国史観で崇められたゆえに戦後はほぼ見向きもされなかった楠木正成に焦点を当てようとしたようだ。
もちろん、皇国史観としての楠木正成ではなく、史実と実証に基づき、その当時あちこちに跋扈していた「悪党」として。
題名の「星」は後醍醐天皇で、「龍」が楠木正成だとか。
足利尊氏の伸長や後醍醐天皇の策謀など風雲急を告げて、「さて、楠木殿は帝と足利が争えばいずれにつかれる」と正成が問われた場面で、未完となってしまった。
生涯悪党としての道を貫かんとする楠木正成のその後の活躍が見られないのは、本当に残念だ。 -
雑誌の連載中に亡くなり、著者最期で未完の作品。
この人の本は読んだことなかったが、好みの文体でスラスラと読めた。
楠木正成の正義の為に生きるという生き方が大変好き。
しかも時の天皇、後醍醐天皇を尊重しながらも悪党という立場で行動する。
建武の新政が崩れていく途中で終わってしまい、この後の足利尊氏との戦いが描かれていなかったのが残念。 -
あー面白いと思ったら、未完、、、。
確かに葉室さん亡くなる年に書かれたから仕方ないが、、、。続きが読みたい!! -
近所の書店で見掛けて気になり、入手して読んだ。興味深い一冊だ。
残念ながら他界した作者が、他界してしまう少し前に手掛けていて雑誌連載で発表していたモノが一冊になっているのだが、全体としては未完に終始してしまっている。それでもなかなかに愉しい。
本作は楠木正成を主人公とする物語ということになる。
史上の人物をモデルにした主人公が在って、伝えられる人生、そして潜り抜ける史上の出来事が下敷きになる出来事等が作中に描かれるということになる。が、それはそれとしながら或る種の“伝奇”というような空気感も少し漂うような気がした。
本書の中、何やら“夢”という描写が何箇所も出て来る。そういう辺りが何か“ファンタジー”というようにも感じられた。そこに“伝奇”というような空気感が感じられたのだ。
毘沙門天に因んで、その異名の多聞天から採った多聞丸という幼名を持ち、長じて多聞兵衛(たもんのひょうえ)を通名とした楠木正成である。「正しい」を貫こうと考え、それを実践しようとする。そんな生き様が描かれる。
覇道によらず、王道で天下を導こうとする帝に対し、己の目指す途を各々に進もうとする何人かの英傑が在る。楠木正成もその一人ということになる。
楠木正成に対し、やがて立ちはだかる巨大な敵となる足利尊氏が在る訳だが、両者が争うようになって行くような辺りまでの物語となっている。
題名に在る“星”や“龍”というのは何か?或いは如何いうことか?この作者の作品では時々見受けられるが、そういう辺りが作中で説かれる。
壮大な物語になって行く筈だったという予感、余韻と共に読了したという感じの作品だった… -
いゃ〜、この続きを読みたかったなぁ。
この作者の、どこまでも真っ直な主人公たちともっと出逢いたかった。 -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00631227
悪党と呼ばれる一族に生まれた楠木正成の信条は正義。近隣の諸将を討伐した正成は後醍醐天皇の信頼を得ていくが、自ら理想とする世の中と現実との隔たりに困惑し……。著者最後となった未完の長編小説。安部龍太郎氏による、詳細な解説を収録。
(出版社HPより) -
ちょうどNHK大河ドラマで鎌倉幕府と北条家の争いを放送していることから割と分かりやすく入って来た。楠木正成はもう少し時代的に新しい人かと思っていたが大きく違った。
歴史の勉強にもなった一冊だった。 -
鎌倉時代末期
正しきことをする、という想いの楠木正成は後醍醐天皇の信が厚く幕府の大軍に囲まれた千早城の戦いは討幕に向かう大きな転機になる
討幕後の後醍醐天皇の行動に次第に気持ちが離れていく‥
途中で終わっているのは著者が亡くなったからなのか
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著者プロフィール
葉室麟の作品
