御厩河岸の向こう 江戸人情短編傑作選 (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版 (2023年10月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784022651235

作品紹介・あらすじ

前世の記憶を持つ弟と彼を愛する姉の深い絆を描いた表題作「御厩河岸の向こう」、口入れ屋のおふくが訳ありの八百屋に住み込み、騒動に巻き込まれる「慶長笹書大判」など、傑作7編を収録。朝日文庫オリジナルの短編ベストセレクション第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 同じ朝日文庫から出ている「うめ婆行状記」を読みたかったのだけれど書店に無く、目についた本作。
    短編7編。傑作選と書名にあるようにシリーズ物からの1編や他の短編集からの1編もある。
    「卵のふわふわ~八丁堀喰い物草子」からの「秘伝 黄身返し」は既読だったけれど懐かしくて良かった。どの1編も人物の掘り下げ様が深くてやっぱり宇江佐さんいいよなぁと思った。中でも『赤縄』の「斬られ権左」シリーズ、読みたい。

  • 宇江佐真理は改めて良いですね。
    御厩河岸の向こう、藤尾の局は文句なく5点だと思います。泣けます。

  •  7話からなる。
    読んだことの記憶にあるものも……
    最初の話は、前世がわかり、人の未来も垣間見える弟。
    しかし、自分の死ぬ時もわかる。

    人間産まれて来る時は、前持って、日にちがわかるけど、死ぬ時は、その日がわからない。

    死ねる時がわかれば、それまでにしておきたい事や、どのようにして欲しいか、予定が組めるのに……
    勇助のように、……と思ってしまった。
    亡くなっても、見守っていると、遺された者は、思ってくれるだろうか?

    この本の中で、「藤尾の局」が心に響いた。
    何処までも、笑顔で、怒った事のない母のお梅。
    病死で先妻のを亡くした後に後妻に入ったお梅は、放蕩息子達でも、目をつぶっていたのだけど、……
    主人の清兵衛が亡くなり、家を継ぐには………
    お梅の啖呵が、スカッとする。

    著者
    宇江佐真理氏の表現の上手さである。

    人情味溢れた作品だと思う。

    もっと、作品を読みたかったと思う。
    そんな気持ちも、故人は、空から見ているだろうか?

  • どうして宇江佐真理は亡くなってしまったのだろう。江戸の人情物語をもっともっと書きたかっただろうに。私も宇江佐真理の小説をもっともっと読みたかった。つくづくこの短編集を読み終えて残念に思った。

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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