ゆるし 朝日文庫時代小説アンソロジー (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版 (2024年8月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784022651440

作品紹介・あらすじ

たった一つの誤解からすれ違う大店の夫婦(「女、ふたり」)、集金した金を持ったまま消えた紙問屋の長男と店を守るその弟(「まききら」)、江戸から駿府に向かう船に乗り合わせた旧幕臣とその家族(「船出」)など5編。感動の傑作短編集。

感想・レビュー・書評

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  •  題名に惹かれて読んだ。
    人生って、ある意味、連綿と連なる思いの歴史だ。

    あさのあつこさんの「おんな、ふたり」にも、ほろりとするが、ラストを飾る「船出」も、正体不明の不安、思いから来る確かめれない焦りや不安を鮮やかに描く。

    ビジネスはゼロからイチが1番難しい。

    だけど、人は誰もが想いの創造者だ。形の無いものを無限に作れる。そして、その想いを100倍にも10000倍にも頭の中で増やせる。妄想も限りなく膨らませることができる。想いだけで誤解したり、すれ違いを生んだりする。

    究極の怒りは「怨念」となるのだろう。それは表情も人生も変えてしまう。

    「ゆるし」と「あきらめ」は違うと思う。忘れられないけど、ゆるすのだ。明日が大切だから。心の温もりを失わないためにも。

  • オール讀物2011年6月あさのあつこ:女,ふたり、
    2010年8月角川春樹事務所刊梶よう子:いろあわせ摺師安次郎人情暦からまききら、1994年9月新潮社刊北原亞以子:その夜の雪、2010年11月新潮社刊藤原緋沙子:坂ものがたりからひょろ太鳴くー鳶坂・夏、2005年4月講談社刊諸田玲子:昔日より船出、のゆるしをテーマにした5つの短編を2024年8月朝日文庫刊。北原さんのここから広がっていく世界を予見できる「その夜の雪」が圧巻。

  • 【収録作品】
    「女、ふたり」あさのあつこ
    「まききら」梶よう子
    「その夜の雪」北原亞以子(「慶次郎縁側日記」シリーズ)
    「ひょろ太鳴く-鳶坂・夏」藤原緋沙子
    「船出」諸田玲子

    「女、ふたり」 誤解からすれ違う夫婦。
    「まききら」 失踪した遊び人の兄と店を守る弟。新約聖書の「放蕩息子」のたとえを思い出す。
    「その夜の雪」 仏と言われた同心とその娘の自害の原因を作った男。
    「ひょろ太鳴く」 酒浸りの父と所帯を持つため家を飛び出した娘。
    「船出」 倒幕後の旧幕臣の妻たち。

    ゆるせるのか、ゆるしていいのか、なぜゆるせないのか。ゆるすより憎み続けるほうがしんどい気がする。

  • あさのあつこさんの作品が、好きです。

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