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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784022651624
作品紹介・あらすじ
高校の図書委員ふたりのもとを訪れた上級生。彼は自殺した生徒が図書室の本になにかを挟んでいたと言い……(「ない本」)。教室で、図書室で、保健室で、そして放課後に巻き起こる、不可解な事件の謎に迫る傑作ミステリーアンソロジー。
みんなの感想まとめ
学生生活の中で起こるミステリーをテーマにした短編集で、複数の著名な作家がそれぞれの視点で描く物語が魅力です。各短編は、学園の図書室や教室、保健室など、親しみやすい舞台設定を通じて、思春期の葛藤や人間関...
感想・レビュー・書評
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学生生活の中で起こるミステリーを解き明かしていく短編集。
少し物足りない感じがしなくもないし、読む手が度々止まって進まなくなってしまいますが、そこは学園ミステリーだから仕方なしかも。
岩永琴子の話はシリーズ化してるのなら読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019年6月講談社タイガ刊虚構推理スリーピング・マーダー城平京:岩永琴子は高校生だった、小説すばる2013年5月号友井羊:カトルカールが見つからない、2011年7月角川書店刊初恋ソムリエ初野晴:アスモデウスの視線、小説すばる2018年8月号米澤穂信:ない本、メフィスト2000年9月号有栖川有栖:瑠璃荘事件、小説現代2000年9月号金城一紀:永遠の円環、小説現代1985年6月号栗本薫:伊集院大介の青春、の7つの学園ミステリーを2024年8月朝日文庫刊。城平さんの岩永琴子〜が面白い。読み終えて虚構推理の岩永琴子だったことに気づいた。理詰めの理論構築が面白い。すっかり忘れていた名探偵伊集院大介も良かった。アンソロジーでないと目にする機会がないのが残念。大矢博子さんの解説が楽しい。
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【収録作品】
「岩永琴子は高校生だった」 城平京
「カトルカールが見つからない」 友井羊
「アスモデウスの視線」 初野晴
「ない本」 米澤穂信
「瑠璃荘事件」 有栖川有栖
「永遠の円環」 金城一紀
「伊集院大介の青春」 栗本薫
どれもこれも懐かしすぎる。
ラストが特に……
もう知らない人もいるのかな。覚えていてほしい名探偵。 -
学校をテーマにした短編集。
岩永琴子は高校生だった 城平京
本作に登場する女子高生岩永琴子について、何処と無く彼女の設定を見た事がある気がして調べたら有名な「虚構推理」の登場人物だった。今回は学園ミステリーに馴染む謎解きだが、おそらく本来の作品はもっと違ったテイストなのだろう。また読みたい本が増えた。
部長が岩永をミステリ研に誘った理由について、高校生なのに打算的だなぁと笑ってしまったが、岩永が隠された事実に気付き、動機が打ち明けられる。設定が面白いし、「ホワイダニット」としての要素も充分に楽しめた作品だ。学園ものに相応しく物語が明るく進行し、そのまま終話にしているのも好印象だ(人気シリーズだとその要素を余計に足してしまう事が多いが、今作は虚構推理を知らなくても充分楽しい。)
カトルカールが見つからない 友井羊
学生とお菓子作りとミステリーは親和性があると勝手に思っていて、正しいレシピでなければ美味しいお菓子は作れないし、正しいレシピであっても不確定要素があれば違った味になってしまう。
今作の主人公菓奈はお菓子作りが趣味で吃音に悩む女の子だが、作中、頼りなさの反面、意思の強さを見ることが出来る。彼女の周りの人物達や関係性が掴みにくいため、物語に入り込みにくいという欠点はあるが、学園ミステリーしてはとても面白い作品だった。お菓子の知識がふんだんに扱われており、豆知識要素も今作の魅力になっている。
アスモデウスの視線 初野晴
学園ミステリーであるが独特の空気感を纏った作品。多角的な視点で描かれており誰が主人公と定めていない事が上手くいっている作品。登場人物のシリーズがある様だが未読。しかし充分に面白い。
ハルタとチカの関係性はシリーズを知らなくても分かりやすく描かれていて、吹奏楽部内の雰囲気も面白い。きっとシリーズを読んでいればそれぞれの登場人物達の魅力がもっと伝わるのだろうと思いつつ。いずれは読んでみようか。
単純な学園ミステリかと思いきや、途中で一気にギアが入れ替わった様になり、シリアスな結末になる。しかし、決して嫌なものでは無く、人は何度でもやり直せる、再生できるというメッセージが込められている。大河原先生がある意味主人公なのだろうが、もっと嫌な秘密を抱えていたらもっと味のある作品になっただろう(その場合は短編では難しいだろうが)
ない本 米澤穂信
久しぶりの図書委員会の二人、松倉と堀川のシリーズ。今回の短編集の目的が彼らの活躍を思い出す事だった。
読み終えて感じることは、探偵の未熟を見事に表現した作品という事だ。どんな小説でも探偵は見事、事件を解決する事が多いが、今回は松倉と堀川、二人の高校生らしからぬ洞察がありながら、本来の探偵ではあり得ないミスを犯している。しかしそれは高校生故の失敗だと思うし、若さによるものだと感じた。
元々の構成も好きで、三年生が自死で亡くなった友人が最後に読んでいた本を探すために図書室にくるところから始まる。特段に尖ったテーマではないのだが、結末に「放課後推理大全」に相応しい、甘酸っぱく高校生らしい人生の矛盾と教訓がある作品だ。
この後どうなるかも気になるが、シリーズは続いといるので気長に待つことにする。
瑠璃荘事件 有栖川有栖
有栖が大学生時代の話。設定が大学生の為大人びた雰囲気ではあるが、中身はふんだんに大学生ノリがある為、読んでいてクスリとしてしまう。
謎解き事態はタイトルに反して大袈裟なものではないし、読んでいると「後出しじゃん!!」とツッコミたくなる様なコミカルな要素も感じられる。
推理小説研究会との出会いや所属している面々の人物像など、ある程度丁寧に描写されており、そのおかげで 学生「有栖川有栖」の人物像が細かい描写でも読み取れる様になっている。
せっかくなのでもう少し暗い感じの結末でも良かった様に思ったが青春ミステリーとしては清々しい結末だった。
永遠の円環 金城一紀
主人公は末期がんを患い入院している青年。彼は死ぬ前に自身の目標を達成しようと病院からの脱出を試みるが失敗に終わる。
自身が死ぬまでにどうしても殺害したい人がおり、自分のこの想いを達成してくれる友人を探すが中々見つからない。最後に意を決して、見舞いに来た「K」に状況を告白する。
本当に必要な部分だけ描写して構成している。それぞれ登場人物達のバックボーンがわからないが、それなのにすんなり話の内容が理解出来る。
主人公が死の淵で何を想ったのだろうか。そして今回の件をきっかけに「K」の人生はどうなっていくのだろうか。
伊集院大介の青春 栗本薫
まだ学生運動が盛んだった時代が舞台。主人公達郎は天才だったが人間に馴染めず、なんで他者はこんなにも愚物なのかと馬鹿にする様な人間。そんな彼が図書館にて、風変わりな男と面識を持つ。
伊集院も変わっていたが、彼の頭脳明晰な様や人間性に達郎も心を許す様になり。
そんな折、学校の教室から女子生徒が突き落とされる事件を目の当たりにする。彼女を突き落としたのは「緑色の手」。達郎は伊集院に促され、事件に関わりながら彼なりの考えと伊集院の推理が交差していく。
探偵と相方の関係が面白く、ワトソン役も天才である珍しい作品。その分、謎解きのテンポが良くとても面白かった。 -
本書の宣伝にも使われている米澤穂信氏の「ない本」は短い紙幅の中でも秀逸に感じられた。砂糖の入っていないチョコレートを食べた時のようなほろ苦い読後感。
最後を飾るのはグイン・サーガで有名な栗本薫氏の短編ミステリー。学園紛争華やかなりし頃の時代の空気が漂う。そうした時代故に、あるいはそうした時代でも人間の本質は変わらないが故に起きた事件という感じがした。 -
友井羊、初野晴、米澤穂信は実際に該当作品またはシリーズを読んでいたので、一編だけを切り取るとまた違う印象になるなぁと感心した。
城平京は既読以外の作品も読みたかったので、ちょうど良かったし、学生アリスも一作目が読めて良かった。
さて、最後は古めの作品みたいだからサラッと…と思ったら、ひっくり返るくらい面白かった。
トリックや動機は新鮮味がないのに、なぜだかものすごくいい。
確かめるべく、本編も読まなくては。 -
感想
勉強してる。部活してる。友達と話してる。だから無視してしまう。だけどそこにはいつでも非日常が横たわっている。彼らは爪を研いでいる。 -
『アスモデウスの視線』『ない本』が良かった。
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書き下ろしのアンソロジーかと思ったら既存作品の詰め合わせだったのがちょっと残念だった
でもやっぱり学園ミステリーもの大好きだなと思った -
◆ない本(米澤穂信)
図書室にある大量の本の中から、自殺した生徒が最後に読んでいた本を探し出す話。ロジカルかつ明快に本を探し出す展開が面白かった。
紙の本ってそんな分類ができるだっていう勉強にもなった。
最後の種明かしは、文章から理解しにくかったけど、実際に手元で実演しながら納得! -
初めての作者、何度も読んだ作者、どれも素晴らしい作品でした。同じシリーズをまた読みます。
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新旧の学園ミステリ。覚えてたかどうかは別にして金城さん以外は既読だったけど、どれも面白かった。虚構推理はこの部分だけだと肝心なとこが抜けてるのでもったいない気もする。
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可もなく不可もなく。
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岩永琴子が出てきて嬉しかった。
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