風立ちて“D” 新版 (朝日文庫 き 18-2 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 2)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022655011

感想・レビュー・書評

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  • 一巻よりこの話の方が好きでした。

    リナの思いが切ない…
    そしてDのさりげない優しさにキュンとしました。

    作者の文章がちょっと読みにくいので時間はかかりますが、もう少し読み進めたいです。

    しかし天野喜孝さんのイラストは本当に美しいですね…Dのイメージにぴったりで、天野喜孝さんだったから、人気が出た部分があると思います。

  • 前作より登場人物が増えたのだが、あまり特徴を掴みきれず。
    アニメの日本人なのに髪の色がピンクとか青とかは、識別しやすいようになんかな。。と思った。

    主人公が前作のヒロインの方が心を開いていた気がする。
    今回のヒロインは何故に主人公が強く出れないのかよく分からなかったのだけれど
    ラストの真相を読むと、彼と彼女の共通点によるものだったのかな、と考えてみたり。

    主人公が成長する前の葛藤とかを読みたいと思った。

  • 少年少女4人が行方不明になった。行方不明から半月後、3人の子供は戻ってきたが、
    1人はそのまま行方不明となる。
    それから、10年後
    村では、貴族による吸血事件が頻発して、”D"がその調査のため雇われることになった。

    帰ってきた3人は、一人は精神に異常をきたし、
    一人は教員に、もう一人は成績優秀者として村の代表として都会に行くことが決まっていた。

    今回のヒロインは、成績優秀者のリナ
    十年前、行方不明になったときに何があったのか、
    Dが真相に近づいていくにつれ、
    リナも覚醒していき・・

    都会に行くことを夢見ていたリナは、覚醒し
    10年前、自分が貴族に実験体とさせられ、
    高度な知能と生命力を手に入れることができたと思っていたが、
    ”失敗作”であった彼女の運命はついに都会へいくことはかなわなかった。

    これからというところで、自分の運命を悟ったリナの絶望と勇気が切なかった。

  • Dの素性が少し明るみにでたので次の巻でどのようなDの姿が見れるかが楽しみ。
    終わり方も暗いが希望があり良かった。

  • 吸血鬼ハンターシリーズ第二作目。
    一作目より実行的なエロス(しかも村長の汚い淫猥さったら・・。)も増え、神祖の実験に接触し、Dの孤独さもその実験結果を通して深まる一作ではないでしょうか。
    なんたって成功例は―、ですから。
    朝日ソノラマ版での250p7行目のリナの台詞は、今でも時折脳裏を掠めます。なんて切なくて恨めしい台詞だろうと・・。
    そして彼女の前方に広がる宇宙の映像、夢でしかなくなったそこへの想い、そしてリナはDの手の中で―。
    著者の作風の好きなところは、読破後のなんともいえない寂寥感です。
    死にいく人々にも見届けて去っていくDにも、終わってしまったんだなという寂しさを覚えます。でもそれだけでなく残った者たちの希望が最後に添えられると、とても弱いです。
    これはそういう作品でした。
    シリーズ九作目の「蒼白き堕天使」と並んで一番好きな作品です。

  • 吸血鬼ハンターDの第二巻です。
    だんだん作者の癖のある文章に悩まされてきてますが(苦笑)
    最後まで面白く読めました。
    最後のさいご。終わり方がきれいです。

    少しずつ明かされる謎。
    これが今後どうやって解明されていくのかが気になる!!

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著者プロフィール

1949年千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者を経て82年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。以後、20年以上にわたりエンターテインメント小説界を牽引し続け、著作は300冊を超える。著書に『吸血鬼ハンター“D”』『魔界都市ブルース』『妖獣都市』等多数。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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