- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022683069
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学小説】荒木堅吾は、見習い人形師。師匠の家で住み込み修行中の身だ。同居人の美人姉妹とは幼馴染だが、最近はちょっと気になる関係になりつつある。そんなある日、店にいわくつきの人形が持ち込まれて……。青春恋愛×ホラーミステリ。
感想・レビュー・書評
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城下町の骨董屋で住み込んでいる見習い職人。
同居しているのは師匠の孫の四姉妹。
近所の事件を解決、は、日常ミステリーかと思いきや
がっちり犯罪なものから、絡まってそうなものまで。
噂大好きジジババの威力は、恐ろしいものがあります。
1話目からしっかりそれが生かされていますが
えげつない…いや、さばけないなら、平和的解決?
2話目はまさかの最後まで犯人が…な展開。
3話目の罪擦り付けは拍手ものですが
相手が乗り込んできたら、まぁこうなるかと。
4話目は猟奇的というか、人間分からない、としか
言いようがない方向に。
しかしこの話、主人公の過去がちらほら…で
ものすごく気になる状態です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主要登場人物たちは皆良いキャラだが、事件は良い感じに不快なものばかり。中でも「わたしの人形はよい人形」が一番恐ろしくて面白かった。主人公と4姉妹(特に次女)との関係性が気になる。続編期待。
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主要キャラは気持ちのいいやつばかりなのに、起こる事件はざらりとする。ホーンテッドキャンパス同様、こちらもそんなかんじ。七凪町内のお話だから、同じ調子で続編出るのは難しいのかなー。
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(収録作品)いない子どこだ/赤猫が走る/縁は異なもの/わたしの人形はよい人形
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おお……これは惚れる……。
お人好し体育会青年の堅吾は人形職人見習いで、幼なじみの美人四姉妹と同居中(姉妹のじーちゃんが師匠なんだわ)
で、年寄りだらけの地方の町の貴重な若者なので、やたらと商店街のじーちゃんたちに頼りにされちゃって、堅吾は毎日大忙しで駆け回る羽目に……!
という、日常の謎系ミステリシリーズ。
とはいえ、櫛木さんなので、事件の真相は結構陰惨。救いがたく壊れたひとたちがいっぱい出てきます。
というわけで、ミステリとしても面白いのだが、主要キャラが抱える深い傷とか、四姉妹との関係とかもなかなか興味深い。
堅吾はホントに好きなのは……(涙)
ところで!
これシリーズですよね? 続巻出ますよね? これで終わりだったら暴れる!! -
【収録作品】プロローグ/第一話 いない子どこだ/第二話 赤猫が走る/第三話 縁は異なもの/第四話 わたしの人形はよい人形
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面白く読めたけれど。
長女の設定が受け入れられないだけ。 -
周りの人たちとの交流が深くて、優しい。
恋愛部分もあるもののほんの少しなので、もう少し恋愛部分にも踏み込んで欲しかったです。 -
これ、好きな感じ。次回作に期待。
「避雷針の夏」や「赤と白」系もまた出してほしい。 -
骨董ミステリ。ほんのりラブコメ要素もありでライトな印象。今回はあまり超常現象的なホラー要素はないなあ、と思ったのですが。……あれ? やっぱりなんだかいろいろと怖い部分がありますよ。期待の新シリーズ。
お気に入りは「わたしの人形はよい人形」。タイトルからして怖いのだけれど、その期待にそぐわずやっぱり怖かった! あまりにえげつないぞ。表紙の印象で買った人は「騙された!」ってなりそうだなあ。