お城のもとの七凪町 骨董屋事件帖 (朝日エアロ文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.45
  • (3)
  • (9)
  • (18)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 156
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022683069

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】荒木堅吾は、見習い人形師。師匠の家で住み込み修行中の身だ。同居人の美人姉妹とは幼馴染だが、最近はちょっと気になる関係になりつつある。そんなある日、店にいわくつきの人形が持ち込まれて……。青春恋愛×ホラーミステリ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 城下町の骨董屋で住み込んでいる見習い職人。
    同居しているのは師匠の孫の四姉妹。

    近所の事件を解決、は、日常ミステリーかと思いきや
    がっちり犯罪なものから、絡まってそうなものまで。
    噂大好きジジババの威力は、恐ろしいものがあります。

    1話目からしっかりそれが生かされていますが
    えげつない…いや、さばけないなら、平和的解決?
    2話目はまさかの最後まで犯人が…な展開。
    3話目の罪擦り付けは拍手ものですが
    相手が乗り込んできたら、まぁこうなるかと。
    4話目は猟奇的というか、人間分からない、としか
    言いようがない方向に。

    しかしこの話、主人公の過去がちらほら…で
    ものすごく気になる状態です。

  • 主要登場人物たちは皆良いキャラだが、事件は良い感じに不快なものばかり。中でも「わたしの人形はよい人形」が一番恐ろしくて面白かった。主人公と4姉妹(特に次女)との関係性が気になる。続編期待。

  • 主要キャラは気持ちのいいやつばかりなのに、起こる事件はざらりとする。ホーンテッドキャンパス同様、こちらもそんなかんじ。七凪町内のお話だから、同じ調子で続編出るのは難しいのかなー。

  • (収録作品)いない子どこだ/赤猫が走る/縁は異なもの/わたしの人形はよい人形

  • おお……これは惚れる……。

    お人好し体育会青年の堅吾は人形職人見習いで、幼なじみの美人四姉妹と同居中(姉妹のじーちゃんが師匠なんだわ)
    で、年寄りだらけの地方の町の貴重な若者なので、やたらと商店街のじーちゃんたちに頼りにされちゃって、堅吾は毎日大忙しで駆け回る羽目に……!
    という、日常の謎系ミステリシリーズ。
    とはいえ、櫛木さんなので、事件の真相は結構陰惨。救いがたく壊れたひとたちがいっぱい出てきます。

    というわけで、ミステリとしても面白いのだが、主要キャラが抱える深い傷とか、四姉妹との関係とかもなかなか興味深い。
    堅吾はホントに好きなのは……(涙)

    ところで!
    これシリーズですよね? 続巻出ますよね? これで終わりだったら暴れる!!

  • 【収録作品】プロローグ/第一話 いない子どこだ/第二話 赤猫が走る/第三話 縁は異なもの/第四話 わたしの人形はよい人形

  • 面白く読めたけれど。
    長女の設定が受け入れられないだけ。

  • 周りの人たちとの交流が深くて、優しい。
    恋愛部分もあるもののほんの少しなので、もう少し恋愛部分にも踏み込んで欲しかったです。

  • これ、好きな感じ。次回作に期待。
    「避雷針の夏」や「赤と白」系もまた出してほしい。

  • 骨董ミステリ。ほんのりラブコメ要素もありでライトな印象。今回はあまり超常現象的なホラー要素はないなあ、と思ったのですが。……あれ? やっぱりなんだかいろいろと怖い部分がありますよ。期待の新シリーズ。
    お気に入りは「わたしの人形はよい人形」。タイトルからして怖いのだけれど、その期待にそぐわずやっぱり怖かった! あまりにえげつないぞ。表紙の印象で買った人は「騙された!」ってなりそうだなあ。

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

櫛木理宇の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×