王子になるまでキスしない (朝日エアロ文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.25
  • (0)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022683083

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】『水族館ガール』(実業之日本社文庫)で7万部を突破した著者の面白さぶっ飛びのファミリーコメディー。主人公は、バツイチ29歳のサラリーマンの服部。ディスカウントショップ勤務の彼は、仕事で一旗あげて男になって、離婚した妻に復縁を迫ろうとするが……。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 二十九歳バツイチの服部の怪しい品物の詐欺紛いの奮闘。たまに会うちゃっかり者の幼稚園児の娘とのやり取りや、黒髪アイドルのファンな後輩の川戸が微笑ましい。川戸の口調や、地の文までどこか片言染みたぎこちなさだけれど、段々と慣れた。悪気なく的外れで頓珍漢で自己完結型な服部を結局すきな元妻が嬉しい。

  • 何ともジャンル分けしにくい小説(^ ^;
    そして作者は、完膚なきまでに主人公に厳しい(^ ^;

    最初から最後まで一人空回りしている印象の主人公は、
    人にダマされ、コケにされ、裏切られ続けて、
    徐々に「悪い意味で」成長していく。

    その成長を活かして(?)人を陥れようとするも、
    敵は二重三重の罠を貼り、予想外の展開が続く。
    連作のストーリーごとにダマされ打ちのめされても、
    さらに一冊通しての大きな罠が張られてたり(^ ^;

    印象的なプロローグが波乱の予感...と思ってたら、
    最後の最後に予想もしてなかったオチが(^ ^;

    細かな伏線もきっちり回収してるし、
    セリフやストーリー運びのテンポもこ気味いいし、
    楽しく読めて、読み込むと深い(^ ^
    やや大げさなキャラ設定も、嫌味なほどではなく
    ストーリーにきちっとハマっている(^ ^

    「水族館ガール」が面白かったので、
    作者名で選んでみたが正解でした(^ ^

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1965年兵庫県生まれ。金融機関の勤務を経て、2005年『時は静かに戦慄(わなな)く』で第6回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。著書は「水族館ガール」シリーズのほか、『銀行占拠』『本日の議題は誘拐』『王子になるまでキスしない』がある。

「2022年 『水族館ガール9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

木宮条太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×