- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022683083
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学小説】『水族館ガール』(実業之日本社文庫)で7万部を突破した著者の面白さぶっ飛びのファミリーコメディー。主人公は、バツイチ29歳のサラリーマンの服部。ディスカウントショップ勤務の彼は、仕事で一旗あげて男になって、離婚した妻に復縁を迫ろうとするが……。
感想・レビュー・書評
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二十九歳バツイチの服部の怪しい品物の詐欺紛いの奮闘。たまに会うちゃっかり者の幼稚園児の娘とのやり取りや、黒髪アイドルのファンな後輩の川戸が微笑ましい。川戸の口調や、地の文までどこか片言染みたぎこちなさだけれど、段々と慣れた。悪気なく的外れで頓珍漢で自己完結型な服部を結局すきな元妻が嬉しい。
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何ともジャンル分けしにくい小説(^ ^;
そして作者は、完膚なきまでに主人公に厳しい(^ ^;
最初から最後まで一人空回りしている印象の主人公は、
人にダマされ、コケにされ、裏切られ続けて、
徐々に「悪い意味で」成長していく。
その成長を活かして(?)人を陥れようとするも、
敵は二重三重の罠を貼り、予想外の展開が続く。
連作のストーリーごとにダマされ打ちのめされても、
さらに一冊通しての大きな罠が張られてたり(^ ^;
印象的なプロローグが波乱の予感...と思ってたら、
最後の最後に予想もしてなかったオチが(^ ^;
細かな伏線もきっちり回収してるし、
セリフやストーリー運びのテンポもこ気味いいし、
楽しく読めて、読み込むと深い(^ ^
やや大げさなキャラ設定も、嫌味なほどではなく
ストーリーにきちっとハマっている(^ ^
「水族館ガール」が面白かったので、
作者名で選んでみたが正解でした(^ ^