百鬼夜行抄 10 (朝日コミック文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2013年10月3日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022690494

感想・レビュー・書評

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  • 「緋い糸」
    体の一部に巻きつく赤い糸が見える女性。親切な人の裏側を知ると怖い。

    「黒天井」
    泥棒に間違われた近藤。開が特性を活かせる場で真面目に働いている。

    「羽擦れの島」
    三郎の箱庭に訪れた謎の女性。何が怖いってお面かぶってる引きこもりの息子。ギャグかと思った。まさか絹も危ない目に遭うとは。

    「異界の水守り」
    旦那さん悪い人なのかと思ったけどよかった。結婚したり子ども生んだりしているのにその間の記憶が失われてるのって怖いな。

    「襖絵の女」
    女が描かれてるはずの襖絵。開についていた女の人は誰?

    「病み枝」
    できそこないのインチキ霊能者の話。ラストが切ない。

  • 「緋い糸」話の展開によっては、もっとロマンチックにもできそうだが…ま、これはこれでいいか。
    「黒天井」そこまでわかりやすいほどの欲まみれ&悪意だらけの人間がいたら、ベタだけど腹立って仕方ない。(笑)
    「羽擦れの島」絹さん助かってよかった…にわとり、か。
    「異界の水守り」読後感のいい好きな話。
    「襖絵の女」微妙に力の抜けた、わかりにくい話みたい?
    「病み枝」もう少し、この登場人物の話が見たい気がする…。

  •  妖魔が見える青年、飯島律の日常(多分ww)

     律も、見えるだけで、払うとかなんとかする力はない。ゆえに、祖父は心配して青嵐を彼のそばにつけているし、なんだかんだと使役する妖魔もいる。
     と、つい「夏目友人帳」と比べてしまうのである。
     うん。律と夏目の大きな差は、そばに見えることへの理解がある大人がいたか、どうかなんだな。
     
     ともあれ、大学生になってなんか可愛気がへってきた律より、開おじさまが素敵とい思うのは、当然のことで…。開おじさまのなんだか、一般市民としてはとってもヘタレてる部分が、なんとも愛おしい。
     そして、なんだかんだと、問題をもってくるあたりが、いい感じなのだ。
     ま、律には迷惑なんだけどね。

     それにしても、どの物語も突き詰めて考えると、随分怖い話なのだ。妖魔より何より怖いのは、人の業であろうと、多分にステレオではあるが、そういうことがひたひたと水が足に寄せてくるように感じられるのだ。
     この淡々としていながら、容赦ない怖さは、今市子の上手いところだと思う。
     
     やっぱ「百鬼夜行抄」は面白いなぁ。
     また、ドラマもやればいいのに。って、律やってた子が大きくなりすぎて、そして、司ちゃんは結婚しちゃったから、難しいかww

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