自衛隊メンタル教官が教える 人間関係の疲れをとる技術 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022730947

作品紹介・あらすじ

【哲学心理学宗教/心理】自衛隊でメンタル教官を務めてきた人気カウンセラーが、人間関係の疲れをとる技術を伝授。嫌なことがあっても「我慢する」「忘れる」という対処では、知らないうちに「防衛(恨み)記憶」が育ち、ますますその人のことを嫌いになる。「自分の感情をケアする技術」を知れば、もっと楽に生きられる。

感想・レビュー・書評

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  • この本は、疲れ過ぎて何にも手に付かなくなる前に読みましょう。著者は「疲れを自覚していない人は、そもそもこの本を手にとってくれない。そういう人ほど、体や思考、感情がかなり異常な状態になってから、やっと疲れに気が付く」と書いています。
    著者の仰るとおり、文章を読むのもつらいし、理解力も低下している状態の私は、第4章の「『いい加減な自分』を認めると、人生はうまくいく」をから読みました。ただし。仕事は休めないんだァアア〜

  • 前作に引き続き抑うつについての極めて現実的、具体的教本?
    何よりも印象に残っているのは、
    気持ちが晴れない、元気がないと思ったときは、
    とにかくしっかり休養をとることが一番大切とのこと。
    現実的な問題解決よりも効果が認められるということ。
    肉体的な疲労感が、メンタルの鬱を引き起こすという、意外な真実。

  • •感情、身体の疲労のコントロールスキル。
    •人間関係の疲労は、感情にふたをして、忘れようとして我慢するから。
    •忘れる対処は、防衛反応(恨み)が育つ。
    •すべての感情には意味がある。
    •感情は、フタをせずケアをする。

    自分は、対人関係において、怒りの感情を我慢していたので、少しづつ軽めに出すようにしたら、少し人間関係が変わった。自分がいいたい事、感じている事を表現することは、とても大切だと気づいた。

  • 自分で気付くうちに変えれたら良いのですが…
    とにかく生活のリズムが乱れたり、睡眠時間の確保が難しくなってきたら、自分で軌道修正すること。

  • 日本人の価値観に合った「疲れ」への対処法が紹介されています。
    エネルギーが消耗している状態では、元気な時には気にならなかったことを気にやむようになる。
    まずはエネルギーを回復させること。省エネで過ごすこと。その方法が具体的に紹介されています。

  • すべての悩みは人間関係にある。
    悩みは、記憶や経験などの過去の原因から生み出されるものではなく、その人の影の欲求により生じる。(例:親に心配されたいから学校にいけない)
    人の評価など気にせず、自分の幸せは、自分で勝ち取るべきである。
    アドラーの主張は、自分の行動は自分で責任を持とうということ、つらいが、主体性を取り戻せるので、結局一番楽に生きられる。
    対人関係に疲れたら、その対人関係を改善しようと努力するのではなく、まずは自分の疲労を回復させる。
    人は何かを学ぼうとする時、真剣に意識して行えば40回で、ただ行動を繰り返す体験も400回もすれば、体が覚えてくれる。
    人は、無意識のうちに、自分自身や他人に、人とはこうあるべきという期待を持ち、それと現実とを、比較しながら生活している。
    自分を責める気持ちは、反省好きの日本人の特性、無くなることは無い。だから自分ではポジティブすぎると思うくらいに自信を持ち、自責的でない考えする練習そしておくといい。

  • 疲れとメンタルとの関係をムリ・ムダ・ムラの三点から整理して、疲労とのつきあい方や対策・考え方などをまとめる一冊。

    第二章「感情のムダ遣いを防ぐ」は感情の起伏によるエネルギーのムダ遣いのメカニズムや具体例を紹介し、ムダ遣いを減らす方法を軍艦の「ダメージコントロール」に見立てて提示する。特に怒りやイライラについて心当たりのある内容が多く、自分を客観的に見直す手がかりをもらえた。

  • 人間について理解する、相手を変えるのではなく、自分の認知を変える、本だろうか。
    対人関係に疲れたら、まずは自分の疲労を回復させるということは目からウロコだった。
    最後の一行、”その人との距離を上手にとる”が物理的にも精神的にもできれば一番いいんだろうなあ。

    ・我慢する対処と忘れてしまう対処が人間関係の疲れを増大させている
    ・不安を整理し、さしあたってできることを分析する。小さな不安からこまめに対応していく
    ・職場でイラッと来たときは、自分の価値観が否定されたり信念が脅かされたりしている。それに気づき、果たして本当に大切にすべきことなのか検証できる重要な機会である。

  • さまざまな感情を『人間が本来(原始的に)持つ自然なもの』として受け入れることから始めるというのは、とても受け止めやすい考え方だと思った。

  • 人間関係や感情の取り扱いのコツを身に着け、少しでも楽に生きよう。

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著者プロフィール

【下園 壮太】(シモゾノ ソウタ)

メンタルレスキュー協会理事長、元陸上自衛隊心理教官。陸自初の心理幹部として多数のカウンセリングを経験。その後、自衛隊の衛生科隊員(医師、看護師、救急救命士等)やレンジャー隊員等に、メンタルヘルス、カウンセリング、コンバットストレス(惨事ストレス)対策を教育。本邦初の試みである「自殺・事故のアフターケアチーム」のメンバーとして、約300件以上の自殺や事故にかかわる。平成27年8月退職。現在はNPOメンタルレスキュー協会でクライシスカウンセリングを広めつつ、産業カウンセラー協会、県や市、企業、大学院などで、メンタルヘルス、カウンセリング、感情のケアプログラム(ストレスコントロール)などについての講演・講義・トレーニングを提供。著書50冊以上。

公式HP: http://www.yayoinokokoro.net/

「2023年 『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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