金正恩が消える日 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731005

作品紹介・あらすじ

ミサイル発射失敗や経済の行き詰まりで瀬戸際に立ちながらも、なお核開発を武器に有利な条件を引きだそうとする-。「金正日」亡き後の北朝鮮はどこへ向かうのか。「北」研究の第一人者が独自取材をもとに解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 北朝鮮の指導者に重要なのは、正統性、大義名分、メンツ。
    韓国には北朝鮮を無条件に支持する団体や政党がある。
    平壌では噂はすぐに広まる。
    官僚主義はウソの報告が上がる。わいろ、責任逃れも多い。
    北朝鮮が崩壊しないのは中国のわずかな石油供給と食糧支援の御蔭。
    日本の専門家も情報機関も金正日に三男がいることを長いこと知らなかった。

  • 巷間報道されている「常識」とは異なる情報が多々ある。謎に満ち溢れていて実に面白い。「おわりに」で紹介されている本も読んでみよっ。
    ■衛生斥邪

  •  重村氏は元毎日新聞の記者で、ハングルを読めるため、北朝鮮情報として、自分が信頼がおけると思っている。

     今回の金正恩というのは、そもそも誰の子供かよくわからないが、権力闘争は、金正日の妹が、後妻に勝った。

     重村氏は、その意味では、権力闘争に負けた後妻の2男ではないと推測しているが、そもそも、金正日の子供ということも、北朝鮮が明確に肯定していないことは注意しないといけない。

     その後、金正日の妹のグループが、改革開放などの施策をとれないのは、元老などの金正日時代の実力者で後妻側についていたグループが残っているため。

     ソ連の元大使が、「関与すればするほど、おこることについての責任も大きくなる」(p86)と北朝鮮を突き放して分析しているのも重要。

     何か、新聞で、日本への全権大使と日本の国会議員が接触するなどの記事もあるが、本当の権限者ではない者と接触しても、カネをだましとられるだけ。北朝鮮の人民の苦難には同情するが、今の北朝鮮は、つっこむとやけどする状況のようだ。

  • 自分で取材をしたというより誰かから聞いたとか何かの本に書いてあったということを元にしすぎている感が。

    著者が何故信用している(であろう)引用元、金正男のインタビュー本(この本は僕も読んでいいと思ったが)やプリンセステンコーの話を鵜呑みにしているようにこの本を書いているのか?それらの確からしさを裏打ちする理由を書くべきだったのでは?

    他のジャーナリズムを否定していながらこの内容はどうなんだろう?

    この本の内容が正しいかどうか以前に気になってしまった

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著者プロフィール

1945年、中国遼寧省丹東生まれ。鹿児島県沖永良部島出身。韓国、北朝鮮問題の第一人者。北朝鮮に迎合的だった朝鮮半島報道の流れを変える。北朝鮮報道のパイオニア。「金正日後継者決定」「金芝河釈放」「ソ連高官初訪韓」「大韓航空機撃墜」「ソウル五輪、ベンジョンソンのドーピング」「金大中死刑はない」「北朝鮮は戦争できない」など、数々の国際的スクープを報じる。1994‐2010年までテレビ解説者として活躍。早稲田大学卒業。シェル石油(現出光昭和シェル)勤務を経て、1971年毎日新聞に入社。79‐85年ソウル特派員。89‐94年ワシントン特派員。この間に高麗大学大学院、スタンフォード大学留学。毎日新聞論説委員、拓殖大学教授、早稲田大学国際教養学部教授を歴任。現在、東京通信大学教授、早稲田大学名誉教授、韓国同徳女子大客員教授、日本財団特別顧問、里見奨学会理事、日本パーカライジング顧問、毎日新聞客員編集委員、ニュース時事能力検定協会理事。著書は『外交敗北』(講談社)など20冊を超える。

「2022年 『半島動乱 北朝鮮が仕掛ける12の有事シナリオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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