- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022731050
感想・レビュー・書評
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サラリーマンは2度破産する
タイトルで気になる2回の破産とは、教育資金と老後資金。
3大支出には住居が含まれるが、ローンで購入したとして月々のキャッシュフローがマイナスにまでなる事はなく、破綻するのは教育費が必要な時と老後という事だった。
地震が起きた時、事前に避難経路や家族との連絡方法などを決めているのといないのとでは家族が無事でいれる確率は異なる。
家計も同様に事前に計画を立てているかにより、成功確率を上げる事ができるというのはいい例えと感じた。家計における備えとはライフプランを作り、毎年決算を行い健全家計を保つ事。
収入は多いのに負債を抱える家の家計は消費が衝動的で計画性が乏しい一方で、健全でお金の貯まる家計を持っている家庭はライフプランが明確で夫婦どちらに聞いても答えにブレがないという。
長期プランを夫婦で定め、いつ・なにに・いくら必要かを抑えておき、そこに対して中期・短期で必要な経費計画を定める必要があると理解した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは!
衝撃!
内容が充実。お金に関して必読の1冊。
〜以下、・本より抜粋、→コメント〜
・年金額早見シート
会社員 昭和36年以降
年収 年金額
300万円 2,400万円
400万円 2,800万円
500万円 3,200万円
600万円 3,600万円
700万円 3,900万円
800万円 4,300万円
・こどもの教育費めやす
補助教育(塾) 学校外(習い事)
小学校 公立 6万円/年間
中学校 公立 13万円/年間 22万円/年間 5万円/年間
高校 公立 34万円/年間 13万円/年間 6万円/年間
下宿代
私立大学 理系 148万円/年間 104万円/年間
・退職後に何をして過ごすのか
現役時代 1日8時間年間250日 = 2,000時間/年間
20歳〜60歳まで40年間働く = 80,000時間
・退職後に自由に使える時間
60歳から平均寿命まで、22年間
毎日12時間 x 365日 x 22年間 = 96,360時間
膨大だと思っていた現役時代の働いている時間と同じくらい
膨大な時間が与えられるのだ。
→これは、衝撃!
老後までに、やりたいことを見つけないと!
・専業主婦であっても、子どもが小さいときに亡くなれば、
保育園なども必要になる。
民間の保育園は結構高額になるケースが多い
→妻の生命保険は、必要か?
・「定期保険特約付終身保険」
契約後10年や15年といった期間がたつと更新時期を
迎え、保険料があがっていく、問題を抱えた商品。
・毎回の保険料だけでなく支払保険料総額も比較する
月々の支払いが、終身払いの方が3割ほど安いとしても
80歳までの支払保険料総額は、
終身払い 454万円
60歳払込満了 384万円
長生きするなら、「終身払い」よりも
「60歳振込満了」のがトク。
71.3歳が損益分岐点となる。
→これは、大事な情報だ!
・いい保険はできる限り残す
予定利率:預かったお金を何%で運用しますという約束
どの程度の予定利率であれば残すのかという判断は難しいが、
終身保険なら、1996年4月1日以前の契約日のもの
養老保険や年金保険であれば、1999年4月1日以前の契約のもの
であれば、残す価値がある。
一般的な予定利率の推移 予定利率
1981年4月〜1985年4月 5.00 %
1985年4月〜1993年4月 5.50 %
1993年4月〜1994年4月 4.75 %
1994年4月〜1996年4月 3.75 %
1996年4月〜1999年4月 2.75 %
1999年4月〜2001年4月 2.00 %
2001年4月〜 1.50 %
・自分の家計の「余裕資金」を答えられるか
キャッシュフロー表から、貯蓄が最も少なくなるのは
4年後の39歳。貯蓄額は208万円まで減る。
ここを乗り切れば、増減はあるものの、おおむね右肩
上がりの金融資産残高曲線になる。
この208万円から日常生活資金としての給与3か月分の
135万円を引くと、73万円残る。
これが富山さんの余裕資金だ。現在持っている600万円
の貯金のうち、73万円くらいは損をしてもライフプラン
を大きく崩すことはないということになる。
→なるほど!これは、自分でもやってみないと!
・運用資金を4分割
1. 5年以内に使うお金
2. 5年超10年以内に使うお金
3. 10年超20年以内に使うお金
4. 20年後の残りのお金
・ジム・ロジャースは『商品の時代』
http://tinyurl.com/y9v2zo4
という本の中で、これからは株式ではなく商品が上昇する
と言っている。
中国の人口は13億、インドは10億。
この2国だけで23億人以上の人が住んでいる。
ヨーロッパ、北米、日本、オーストラリア、ニュージーランド
といった先進諸国の人口をすべてあわせても12億程度。
・バブルの末期、「土地はまだまだ上がる」と慌てて家を
買って損をした人がたくさんいたが、その半面で、政府の
政策や土地の値動きを判断して不動産を売り逃げた人も
たくさんいた。
普段の生活では新聞もテレビ欄しか見ないという人も
多いだろうが、自分の家計管理に必ず役に立つので、
政治、経済に関する主な内容にも目を通してほしい。 -
とても影響を受けた本。
お金の運用については、この本を読んでからだいぶ変わりましたよっと。 -
生活の仕方を根本から変えた本。これがなかったらずっと浪費家のまま生活は破綻していたように思う。
ライフプランに沿った支出がいくらあり、そのためには定年までにいくら貯めればよいのかが分かるので不必要な不安を持たず生活できるようになる。 -
やろうとは思っていたが、なかなか進まない自分のライフプラン作成。やり方も乗っているので、参考にして作成してみよう。ちょいと怖いが、冷静に今の状況、未来予測をしなければ。
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タイトルには何か含みのある感じを受けてしまうが、著者の主張は文字通りのもので、一般のサラリーマンが家計について何も考えずに漫然を暮らしていくと、1度目は子どもの教育費によって、2度目は老後資金の不足によって、金融資産がマイナスになる、すなわち破産を迎える可能性があると警告している。
20年、30年という期間で家計を考えたとき、住宅を購入することや車を保有することのインパクトがどれほどのものか、保険の選び方でどのように家計が変わるのかといった基本的な部分がきわめて丁寧に解説され、家計の目標を「物価の上昇を上回ること」に置いて資産運用にも言及している。こうした指摘は非常に現実的であり、極端な節約を謳う主婦向けの雑誌や、一攫千金を狙う投資本などとはまったく異なった内容である。
節約も必要だが、とにかく切り詰めれば良いというものではない。快適に暮らしながらムダを省くために何を節約するのか常に考えることが重要である。貯蓄するには、給料の余りを貯めるという考え方では貯まらないので、「月○万円は貯蓄」などと決めておき、その残りで生活するという考え方に変換する必要がある。運用するにしても大きなリターンを狙えばリスクも大きくなるのは必然であるから、分散投資などリスクを抑える手立てを考えるか、物価上昇分を上回ることができるだけのリターンを狙って商品を選ぶ。
著者が説くこれらの考え方は至極まっとうなものである。
私自身、金遣いは荒いほうであり、実際にあまり貯蓄は増えない。
貯蓄額を設定しておいて、その残りで生活するという方法は、少なくとも我が家の家計にとっては非常に有用だと感じた。 -
なかなか有用な本だと思った。
きちんと読んだし。
それだけで有用だと思える。 -
私、仕送りをもらっている学生です。
職についたこともなく、結婚もまだしていないけれど、少しずつお金の将来設計が気になってきたので読んでみました。
おもしろかったです。保険については、まだまだ実感がわかないため飛ばしてしまいましたが、計画することの大事さを実感させられましたね。 -
身近なお金の話。内容もわかりやすいと思った。
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自分の家計や老後の備え、資金運用について考える上で、手始めに最適な本だと思う。