- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022731173
作品紹介・あらすじ
小泉前首相、安倍首相ら、おれちんリーダー、ニートやひきこもりになる若者…肥大化した自己愛を抱えつつ孤絶し、漂流する人たち。彼らの深層心理に鋭く迫る。気鋭の韓国哲学者による待望の次世代日本人論。
感想・レビュー・書評
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★改めて読まねば★随分前によんだ読んだが、極めて面白かった社会分析。「おれさま」と「ぼくちん」を、自己評価の高低と社会への開き(他者からの評価)に応じて4区分する。「ぼくさま」などほかのカテゴリーがどんな内容だったか忘れたが、自己中心的でいばり、かつ自閉的な「おれちん」には笑った。日本三大おれちんは小泉純一郎、ホリエモン、中田英寿らしい。
おれちんはすべてをココロの問題にしてしまい、共同体から切れている。だが、個性ではめしは食えない。必要なのは実力で、それがうまくはまった人が目立つ。
ただ、この国の序列者は上位者が下位者に対してどうふるまうかの教育を受けていないと指摘。だから社会・組織として機能しないのだろうか。
おれちんの特徴は自分の飯の種を軽蔑することだそう。きっとそれはファンをないがしろにするスポーツ選手などで、イチローなんかもあてはまるのだろう。軽蔑すればするほど、評価される仕組みは何だろう。
記憶がもうあいまいだが、日記帳の不思議な文体だった。その狙いまでは分からなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全くついていけなかった
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ふざけたタイトルだが、結構しっかりと現代社会を捉えている。日記みたいな形でストーリーは進んでいくが、自己中心的かつ内向的な日本人が増えてきて主流になっていると書かれている。ただ、それが良いのか悪いのか、またその後の社会はどうなるかということについて、意外なまとめ方でおさめている。