ヒューマン2.0: web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書 22)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731227

作品紹介・あらすじ

ウェブ2.0世界の進化は、人間の働き方を変える。米国西海岸のキャリア変動は、まもなく、まちがいなく、日本にやって来る。チャンクワーカー、ポートフォリオワーカー、フリーランス…会社に頼らず働くためのヒントを、シリコンバレーの第一線で働く女性コンサルタントが、日本の若者に贈る。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ、シリコンバレーで働くコンサルタントである著者が語るシリコンバレーでの働き方。

    易しい言葉で書かれていて読みやすい。
    アメリカ技術者は日本技術者よりも評価が高いと言われているが、それもそのはず、できない人は即リストラ、できる人は自分の力をさらに高めるために、高められる場所を転々としているから、だって。「安定」なんて言葉はなく、いつ職を失うか分からないから、その分給与は高い。
    働いて稼いで休んで、働いて…のくり返し。
    自分の力を評価されたいチャレンジ魂のある人は住みやすいけど、安定的な収入を求める人は向かないかも。
    アメリカの中でも特にシリコンバレーがシビアらしい。
    さすが世界的IT企業を輩出している地だ…

  • 著者の渡辺千賀さんはシリコンバレーでコンサルティング会社の社長をされている。
    この本は10年以上前に書かれたものだから、情報としては少し古いものかもしれないけれど、現地の第一線でお仕事されている方が書かれただけあって説得力があります。

    私自身、「シリコンバレー」に住んで18年。レイオフが頻繁にあるとか、1つの会社に長く居るより2、3年で次へ次へと変えて行くとか、娯楽がそう無いし車社会だから仕事の時間以外は家族とスローライフを楽しむ人が多いとか、そうそうと頷きながら読みました。

    シリコンバレーはいわゆる「オタク」の天国だと思います。スーツを着こなし笑顔爽やかで社交的な人よりも、身なり構わず研究に没頭する内向的な人のほうに需要がある。そんな場所です。

    ところどころユーモアも含めて書かれているこの本、面白かったです!

  • 2006年12月27日 22:19
    朝日新聞社出版局
    著者のブログで本のことを知り、手にしました 

    東大→商事→スタンフォードMBA→マッキンゼー→起業 
    と輝かしい経歴の彼女 

    けれど語り口は自然体 
    文章はとても簡潔で明快 
    視点(目の付け所)が面白いのと 
    そうそう!と共感出来ることが多いのでついつい引き込まれてしまう 

    シリコンバレーというアメリカの中でもユニークな 
    コミュニティにおける働き方を紹介している本で 
    全く別世界のものとは考えられない 
    けれど今の日本では非現実的なヒトビト・・・ 

    ストックオプションで大儲けしてEarly Retirement 
    というのが無理でも 
    「会社に頼らず生きていく」という考え方に賛同出来たし(会社員であろうが無かろうが) 
    そのヒントにも刺激を受けました 

    ブログもとても楽しいです♪ 
    http://www.chikawatanabe.com/blog/

  • シリコンバレーでフリーランス的な活動をしている方の、新しい働き方(ヒューマン 2.0)に関する本。2006年に発刊された本だけれど、Startup School 2012 で言われた3つ目の教訓(Exercisingの重要性)などに既に触れていたり、かと思いきや7章(全10章)に入るまで「ヒューマン 2.0」について一切触れず、触れたと思ったらすぐに読了してしまうという、とても革新的な構成(いや、良い意味です、マジで)。

    ご想像のとおり、"演繹的にヒューマン2.0の働き方の有用性を実証している本" というわけではないのだ(実際、副題で「web新時代の働き方(かもしれない)」と述べている)けれど、8章で述べているヒューマン2.0のルールには個人的にとても共感したし、ところどころの脚注で述べられている「全く関係のない猫の話」も面白い(※個人差はありそうです)。

    ちなみに8章で述べられているヒューマン2.0のルールは、次のような感じです。

    【仕事のルール】
    1. 自分と異なる人を受け入れる
    2. 大事な情報はソースに当たる
    3. オープンソースな人になる
    4. 多くを期待される場に自分を置く
    5. 英語を身につける

    【転職のルール】
    1. 理論上の「本当の自分」を探さない
    2. 時にはあきらめる
    3. どれほどムカついても鉛筆をパキッと折らない

    【なるべく楽にやっていくためのルール】
    1. 体力を身につける(または無駄なパワーを極力惜しむ)
    2. 文句を言わない

    【人生のハッピーを最大化する】

    【人生のリスクを楽しむためのルール】
    1. ラッキーになる
    2. 波に乗る(おっちょこちょいな人になる)
    3. 直感を大事にする

    【サバイバルのルール】
    1. 現実をありのままに認識する

    これらのキーワードに興味があれば(といっても、上で述べたように若干適当なのだけれども)、サラサラっと読んでみるとよいかもしれない。190ページしかないですし。

    何かのご参考になれば幸いです。

  • 大学生とウェブ進化論が面白かった人は読んでみるといい気がします。
    シリコンバレーでコンサルティング会社の社長をしている筆者による、シリコンバレーの暮らし方とウェブ2.0時代にワーキングスタイルがどのように変化するのか、ということを書いた本。
    多くの人にとっては、シリコンバレーというと未来都市のようなオフィス街を想像されるかもしれないが、その実像は、人口密度が低く、自然が豊かな街で、そういった環境を利用したアウトドアスポーツも盛んであるらしい、というのはまったく知識のない身からするとかなり驚きであった。
    米国人の雇用についての考えを描いた部分などは単純に面白かったが、レイオフについて書いたくだりなどは、WEB2.0の影響というよりはグローバリゼーションによって、企業が迅速な変化を求められているだけ、というかんじもした。ただ、世界情勢の変化によって同時に進行している極めて今日的なイシューであることは間違いない。
    そういった意味では米国の労働状況を通してこれからの働き方を考えてみることで、就職活動を考えるうえでも参考になった。
    ただいかんせん新書の軽さもあり、つらつら書き連ねただけで軸がしっかりしておらず、主題が深められなかった印象はある。

  • もの凄いパワーに圧倒されます!文章が軽やかで、結構過激なことも書いてあるのにサクサク読み進めます。日頃のストレス発散にも最適です

  • サンフランシスコに行くときに飛行機の中で読んだ。読みやすくて良い。

  • シリコンバレーでの働き方が紹介された本。
    会社に依存せずに働くヒントがつまってます。

    最低限、英語だけは身につけたいと痛感しました。

  • お気に入りブログの著者の本。
    Web2.0的な世界で起こる雇用環境の変化とその対策→「ヒューマン・リソース」2.0のお話。
    を、変化が先駆けておきているというシリコンバレーを例に引いて世間話的に語ってます。

    そういう意味では「フラット化する世界」とか最近よく見る雇用不安やら格差社会トピックにつながっていて、ダイジェスト版的位置づけです。

    彼女のブログを愛読している人には焼き直しかもですが、気楽に読めて通勤時のお供に最適。とはいえ、これを読んだからといって一般的日本人の働き方が変わるとは思えないけど…

  • シリコンバレーで働く人たちの働き方やライフスタイルが紹介されています。だったらタイトルにそう書けばいいのに。それ以上ではない感じ。最初は才能があればシリコンバレーのベンチャー企業で働くのもいいなぁと思いましたが、読んでいるうちに、仮に才能があったとしても、日本でいいなぁと思いました。

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